VMDインストラクターのビジネスモデル

今回は、VMDインストラクターのビジネスモデルを話します。
フリーランスのVMDとして頑張っている方や、会社員だけど副業したい方のためになると思います。

まずは私の言葉から。

VMDインストラクターのビジネスモデル1 もう5年間、ディスプレイをつくっていない

「もう5年間、ディスプレイをつくっていない」

VMDの会社を初めて18年経ちますが、最近ディスプレイをつくっていません。
5年と書きましたが、もしかしたら7年かもしれません。

かといって、VMDの仕事がないということではないんです。
オーバルリンクはこの18年黒字・無借金経営です。
(去年は厳しかったです)

なぜ、5年もディスプレイ作っていないかというと、
私が行っているVMDの仕事は、ディスプレイをつくる仕事ではないからです。

このチャートを見てください。

VMDインストラクターのビジネスモデル2 ディスプレイ作る人とつくらない人

私たちVMDインストラクターの仕事は右なんです。

●ディスプレイをつくって収益を得ている人の特徴

  • ディスプレイをつくらないとお金がもらえない
  • お店に行かないとお金がもらえない
  • ディスプレイ用品を仕入れないとディスプレイがつくれない

●教えることで収益を得ている人の特徴

  • ディスプレイをつくらなくてもお金がもらえる
  • お店に行かなくてもお金がもらえる
  • ディスプレイ用品を仕入れなくてもディスプレイはつくれる

ディスプレイは、クライアントに指導してクライアントにつくっていただきます。
私たちはそれを見ているだけなんです。

VMDインストラクターのビジネスモデル3 クライアントにつくってもらう

あなたはVMDを指導すると称して、
「私はこのディスプレイをつくるから、あなたはあちらをつくってください」
などとクライアントに指示していませんか。
VMDインストラクターはディスプレイ制作スタッフではないのです。
文字通り、先生なんです。

オーバルリンクのこのページを見てください。
リバイスと言って、数時間で売場を直すサービスなのです。

●リバイス

このページの下部分の「リバイス(売場改善)の風景」の写真を見てください。
VMDインストラクターが活躍していますよね。
そして、同じページの「リバイス(売場改善) Before After」を見てください。

これはVMDインストラクターが、まだVMDを知らない方たちに売場の作り方を教えて、作っていただいたディスプレイ写真なんです。

端的にいうと、私たちVMDインストラクターは売場をつくっているクライアントスタッフの後ろで見守っているだけ。
まあ時には、クライアントのタイプにより手伝いする場合がありますが・・・。

そして、「先生、わかりませーん」「教えてくださいー」という声があったら、そこへ飛んでいき、生徒の作っているディスプレイをコーチしたり、自らかっこいいディスプレイを見本としてつくって見せるんです。
それが本当の先生というものでしょう。

次にこれを見てください。

VMDインストラクターのビジネスモデル4 18年変わらないチャート図

この図式は、オーバルリンク創業時から変わっていません。
創業当初のチャートですので、VMDインストラクターという言葉は存在せず、VMDディレクターになっているし、売場ドッと混むも売場ドッと混むMXになっています。

わかりやすい言葉に直すとこれです。

VMDインストラクターのビジネスモデル5 集合研修・現場研修・ガイドライン

集合研修・現場研修・ガイドライン制作、この3つをプロジェクトで回してこそ、真のVMDインストラクターと言えるでしょう。
残念ながら1年に1回セミナーをやったくらいでは、クライアントのVMD能力は向上しません。
(社員の福利厚生としてのセミナーはOKです)
VMDは年間プロジェクトにしないとダメなんです。

とはいえ、VMDインストラクターは現在825名います。
フリーランスでVMD事業をやっている人はその16%の132名なので、VMDセミナー講師の人もたくさんいます。
ちょっと下の写真見てください。

VMD講座コップワークショップ

売場塾の名物ワークショップでコップでディスプレイをつくってもらう場面がありますが、実にこれをセミナー講師として取り入れているインストラクターが多いです。
それはそれでよくて生徒も喜ぶし、マネしてもまったくOKですが、セミナー講師のままでとどまっていないでください。
VMDインストラクターのビジネスはもっと広いのです。

VMDインストラクターのビジネスモデル6 本質をマネする

フリーランスでVMD事業がうまくいっているインストラクターは、売場塾の本質をマネしているから、うまくいっているんです。
本質とはこれなんです。

●フレームワーキング(R)

これをぜひマネしてほしいです。

繰り返し言いますが、売場塾のコップワークショップをまねるのは大いにけっこう。
ぜひやってください。
ただ、それだけだとあなたのVMDの差別化にはなりません。

フレームワーキングとは、明確な言語で売場づくりを教えることです。
この明確な言語とは、フレームワークと呼ばれる55のVMD用語なのです。

VMDインストラクターのビジネスモデル7 店舗診断集計表

上の表を見てください。
これはお店の店舗診断シートの中のネガティブ要因集計表です。
これを見ると、たちまち自店の悪いところがわかります。

表は左から右に見てください。
一番左は店舗の改善点の概要、一番右側は売場部分の細かい指摘です。
すべてVMD用語を駆使して書かれています。

店の改善点をアドバイスするときに「なんとなくいい」「なんとなく悪い」では、店舗スタッフはどう直していいのか、わかりません。
このように改善点をフレームにしてやるとことによって、店舗スタッフが理解でき、売場も直しやすくなるのです。

しかもこのフレームワーク、重なりや漏れはありません。
改善点が縦横にきちんと整理されているからです。

VMDインストラクターの方は、ぜひこの売場塾の本質「フレームワーキング」をビジネスに活用してください。
活用している方は、このコロナ禍でもコロナ以前同様、活躍しています。
言葉だけ明確に発すればよいコンサルなので、リモートでVMD指導できるからです。
現場に行く必要はありません。

先ほどは、店舗診断をサービス事例にしましたが、OJTにしてもいいし、セミナーにしてもいいんです。
現に売場塾はこの春からリアル講座とオンライン講座の2本立てになっていますし、店舗診断は写真を送ってもらって指導しています。

だいたいイメージできたでしょうか。
ディスプレイをつくらないVMDのビジネスモデル。
それがVMDインストラクターの仕事なんです。

もっと詳しく聞きたい~という方は、下記の無料セミナーにお越しください。
リアルとオンラインで毎月開催しています。
お待ちしております~。(^^)

●VMDインストラクターで起業・副業 相談会

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

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