売場編集とはVMDインストラクターの仕事


1. 売場づくりにはいろいろなタイプがある

今回は、売場編集というVMD用語について触れます。

上記黒板を見てください。
売場づくりっていろいろな言葉があるんです。

売場づくりといっても「いろいろな売場づくり」があるんです。
売場づくりにエントリーしている人、専門家を例にとって、「売場をつくる」という動詞がどう変わるのか、お話ししましょう。

●動詞 → 専門家
という書き方にしています。
「売場」は「店」に置き換えてもOKです。

●売場を装飾する →デコレーター
百貨店や専門店等のウインドウのディスプレイをつくる人のこと。
プロップスというディスプレイ用品を使うのが特徴。
クリスマスやハロウインなどモチベーション期間に店内装飾をすることも多い。
造作と言って、クリスマスツリーや人形のオブジェを手作りすることもある。

●売場を施工する →施工会社
施工は、店の新装・改装をするときに使う言葉。
床・壁・天井・什器・照明等大道具の取り付け工事することを言う。
多くは施工会社が設計をし、什器メーカーが製作、大工・左官・板金・看板といった職人が取り付ける。

●売場を設計する →設計士
売場や店の設計図を書く人。企画設計と実施設計があり、企画設計は店主に見せる店舗の概略設計図。
実施設計は企画設計に材料の仕様など細部を書き込んだ設計図。

売場を制作する →SP会社
売場を制作するとは、デザインをするに近しい言葉。
SPとはセールスプロモーションの略で、販売促進という意味。
SP会社はデザイン会社、または社内デザイン部と連携して、什器・POP・電飾など販促物を制作する。
小売店の店頭をSP用スペースとして、そこで商品の体験キャンペーンなどを打つ。

●売場を製作する →什器メーカー
売場を製作するとは、機械や部品を使って売場の調度品をつくることを指す。
製作はオブジェの他、什器製作・家具製作が多い。
したがって、什器メーカーや家具メーカーがその役割を果たす。

●売場をデザインする →店舗デザイナー
店舗デザイナーという言葉は設計士とニュアンスが違う。
設計士は図面を書くことが主なのに対して、店舗デザイナーはパースで勝負する。
店舗や売場のイメージをわかりやすく店主に提案する人だ。

●売場を編集する →VMDインストラクター
売場を改善したり、商品の入れ替え等で売場を変更することを編集という。
売場編集はMDプラン、つまり売り物が主体になっている。
雑誌や新聞のように、打ち出し商品によってレイアウトを変えたり、ディスプレイや販促物を変えたりする。
売場の編集者とはVMDインストラクターなのである。

2. 売場編集の特徴

わかりましたでしょうか。
売場づくりとひとことで言っても、いろいろな売場づくりがあり、専門性で多方面の職業人がいるというわけです。
私がVMDインストラクターという職業を提唱するのは、「売場を編集する」という行為を広めたかったためです。
それは、店舗デザインをするのではなく、売場を装飾するのではなく、施工工事をするのでもありません。

専門店、百貨店、スーパー、ホームセンターなどほとんどの業態の売場は1年52週で動いています。
週ごとに打ち出し商品も違いますし、新商品も入ってきます。
さらに催事、キャンペーン、セールなどの機会もあります。
毎週変わる売場は、そのたびに施工したり、店舗デザインを変えたり、什器をつくるわけではないのは明らかです。

売場編集は他の売場づくりと比べて、コストがかからないという特徴があります。

ハードのコストは不要
施工や製作がなく、什器レイアウトや陳列・展示の変更、販促物の設置といった作業がメインになりますので、ほとんどハードのコストはかからない。

●人的販売からセルフ販売へ
店舗人員をプロ化したり、キャンペーン係を配置するなどの接客強化と違い、商品そのものの見え方を変えて売りやすくするのが、売場編集です。
打ち出し商品が明確になり、売場が魅力的に見えるので、接客は不要。
人件費もかからない。

POPなど販促物変更だけでOK
セルフが主体なので、説明POPや演出POPなどのPOPツール、ライザーやかごなどの商品陳列や展示をする道具のみで、売場を劇的に変身できる。

3. 売場編集の具体的な項目

編集は具体的には、下記の様な作業になります。

  • MD分類
  • VMD分類
  • ゾーニング
  • 什器レイアウト
  • 導線変更
  • リレーション
  • 色の絞り込み
  • MDテーマ設定
  • ディスプレイテーマ設定
  • VP・PP・IP
  • POP編集 etc

売場を編集する、とはどういうことかわかったと思います。
VMDインストラクターとは、売場を編集できる職業人。
売場の編集長と言ってもよいでしょう。
そして、実際に売場を編集する作業は店舗スタッフになります。
VMDインストラクターが店舗スタッフに売場の編集を教え、売場づくりを指揮することによって毎週、売場はいつも目新しいものになるのです。

売場の再編集「リバイス」についてはこちら。
売上を上げるには完全リバイス!

売場の再編集「リバイス」サービスについてはこちら。
リバイス

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)


改善アドバイスは、「本来あるべき姿」でアドバイスする

VMDインストラクターであるあなたは、自社の売場、またはクライアントの売場に赴いて売場改善アドバイスをされていると思います。
売場改善アドバイス、的確にされていますか。
的確にアドバイスしていないと、店やクライアントがVMDの本質を理解する機会を逸してしまいます。

では、的確なアドバイスとはなんでしょうか?クイズを出します。
下記のアドバイスはいいのでしょうか。それともダメでしょうか?
メガネ店に現場アドバイスすると仮定します。

●この壁面はPPがないからダメですね。メガネのPP置いてください。
●この什器、もっと格好いい什器に変えないとダメです。
ルイ・ヴィトンみたいな格好いい什器にしましょう。
●手書きPOPはダメです。パソコンでPOPつくってください。
●テーブルディスプレイにお花を沿えると華やかになります。
●2,000円のメガネフレーム、ボリュームありすぎるので棚から半分外してください。
●子供メガネ売場はアニメーションを流しましょう。立ち止まる子供が多くなります。
●今流行りのPCグラスもMDとして取りいれないと流行に乗り遅れている店になってしまいます。
●店内の内装がイマイチなので、コンセプトを見直した方がいいでしょう。
最近ではナチュラルとかモダンな店舗が流行っています。
●サングラスのVPに貝殻を置いてビーチみたいな雰囲気にすると、サングラス売場ぽくていいです。


答えを言います。上記のアドバイスは全部ダメでした。~
どこがダメかというと、ダメなタイプ、4つに分けられると思います。

1.単なるアイデア出しになっている
2.本部と協議しなければならないような課題を言っている
3.教科書理論を必要十分条件にすり替えている
4.特定の店舗環境の理論をすべてに当てはめている



上記9つの間違ったアドバイスを、1から4に振り分けてみます。


1.単なるアイデア出しになっている

●テーブルディスプレイにお花を沿えると華やかになります。
●サングラスのVPに貝殻を置いてビーチみたいな雰囲気にするとサングラスぽくていいです。
●子供メガネ売場はアニメーションを流しましょう。立ち止まる子供が多くなります。
●サングラスのVPに貝殻を置いてビーチみたいな雰囲気にするとサングラスぽくていいです。


2.本部と協議しなければならないような課題を言っている

●店内の内装がイマイチなので、コンセプトを見直した方がいいでしょう。
最近ではナチュラルとかモダンな店舗が流行っています。
●今流行りのPCグラスもMDとして取りいれないと流行に乗り遅れている店になってしまいます。


3.教科書理論を必要十分条件にすり替えている

●この壁面はPPがないからダメですね。メガネのPP置いてください。
●2,000円のメガネフレーム、ボリュームありすぎるので棚から半分外してください。


4.特定の店舗環境の理論をすべてに当てはめている

●手書きPOPはダメです。パソコンでPOPつくってください。


5.自分の好みを正当化している

●この什器、もっと格好いい什器に変えないとダメです。
ルイヴィトンみたいな格好いい什器にしましょう。



当社は、売場塾で行っているVMDインストラクターの試験の他に、いろいろな企業のVMD社内資格と試験をつくっています。
VMDコーディネーター、VMDアドバイザーなど、すでに1,100名以上のVMDの試験問題をつくってきました。

記述式試験では、上記1~4の間違った解答が実に多いんです。
VMDを初めて習うので仕方がないと思いますが、にわかVMDコンサルタントとしての解答が多いんです。(^^)


アドバイス、どこがどのように悪いのか詳しく解説しましょう。
1から解説していきます。


1.単なるアイデア出しになっている

一番上の図を見てください。
私たちVMDインストラクターは店舗のどこが悪くてどう直せばいいのか、店舗関係者に話をします。
その時に、アイデアを盛り込んでしまうと、「本来あるべき店舗の姿」がぼやけてしまいます。

現在の店舗の状況が悪いのはマイナス部分があるということです。
VMDコンサルは、マイナスをどう直してゼロにするかをまず初めにアドバイスします。
「本来はこうあるべきだけど、ここがマイナスですね」と話します。

その時、それを飛び越えてアイデア部分、つまり「こうあるともっといいですね」を言ってしまうと、「本来あるべき姿」が相手に伝わらなくなります。

アイデアマンであること自体はとてもいいことなのですが、それは二の次。
まずは「あるべき姿」を伝えて、ゼロの状態に直してから、プラスのアドバイス提案をします。
図のように、VMDコンサルは二段階方式で行います。
単なるアイデア出しでは、何がよくて何が悪いのかがはっきりしません。


2.本部と協議しなければならないような課題を言っている

コンセプトという言葉が独り歩きしているせいか、この言葉、みんな使いたがります。
コンセプトは、商品コンセプトとか企業コンセプト、ブランドコンセプトなどいろいろありますが、これはもう本部案件。
その場で考えるようなものではありません。
市場調査をして顧客像を決めて、競合とのポジショニングを決めて、社内で稟議をとって・・・などと慎重に決めるような案件です。
現場アドバイスでは、コンセプトという言葉はなくて、テーマとかテイストとかトーンアンドマナーとか、その場で対応できる言葉を使います。

また、PCグラスが流行っているからと言って、品ぞろえまで決めつけてしまうのもナンセンス。
これも本部の商品部や店長に確認、協議してから決めるようなことです。
なので、「流行りとしてPCグラスを置いている店舗が多いです」くらいにとどめておきましょう。


3.教科書理論を必要十分条件にすり替えている

教科書でPPを習ったからといって、「IPにはPPを入れなければいけない」というのは単なる決めつけです。
教科書とはオムニバスなものです。
つまり、いろいろな業種・業態・取扱商品、ブランドに対応すべくつくったものなので、教科書に書いてあることをそのまま鵜呑みにするのはナンセンス。

コンビニやドラッグストアに「PPがないとダメ」とアドバイスしても始まりません。
その業種・業態・取扱商品、ブランドに対応できそうなフレームワークを選択するか、加工しましょう。

また、「展開商品は少ない方がカッコよく売場が見える」というのも間違い。
2,000円のメガネフレームの展開数量を半分にすれば、高級そうに売場が見える・・・というのは、「定量」を間違って理解している影響からでしょう。
棚の商品点数を少なくすることが「定量」ではありません。
用語の本質を理解してください。


4.特定の店舗環境の理論をすべてに当てはめている

「手書きPOPは恰好悪いからダメ」というアドバイスも多いです。
手書きPOPにする理由を相手に訊かずに、一方的にダメと決めつけるのはやめましょう。
手書きPOPにしている理由があるはずです。
まずそれを店やクライアントに訊いてください。

●手書きPOPにしている理由

訊いてみたら、「なんとなく」「流行りだから」などというあいまいな返答があったら、手書きPOPにするべき上記の理由を説いてから、パソコン文字にすることをお勧めするとよいです。


5.自分の好みを正当化している

これはもう論外。
ルイ・ヴィトンが好きなのはわかりますが、好みを押し付けてもお客様は納得しないでしょう。
たとえ、ルイ・ヴィトンで新しい什器を入れて成功した事例があっても、それは什器のデザインがよかったかどうかわかりません。
ましてやそれが貴社に充てはまるとは到底考えられません。
成功事例の本質が理解できていないと、いくらルイヴィトンみたいな什器デザインを提案してもそれは押し付け以外の何物でもありません。


全国のVMDインストラクター、VMDコンサルタントのみなさん、的確なアドバイスとは何か、わかりましたでしょうか。
改善アドバイスは、「本来あるべき姿」でアドバイスしてくださいね。
でないと、店舗側やクライアントはますますVMDの本質を理解できなくなります。


(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDインストラクターのビジネスモデル

今回は、VMDインストラクターのビジネスモデルを話します。
フリーランスのVMDとして頑張っている方や、会社員だけど副業したい方のためになると思います。

まずは私の言葉から。

VMDインストラクターのビジネスモデル1 もう5年間、ディスプレイをつくっていない

「もう5年間、ディスプレイをつくっていない」

VMDの会社を初めて18年経ちますが、最近ディスプレイをつくっていません。
5年と書きましたが、もしかしたら7年かもしれません。

かといって、VMDの仕事がないということではないんです。
オーバルリンクはこの18年黒字・無借金経営です。
(去年は厳しかったです)

なぜ、5年もディスプレイ作っていないかというと、
私が行っているVMDの仕事は、ディスプレイをつくる仕事ではないからです。

このチャートを見てください。

VMDインストラクターのビジネスモデル2 ディスプレイ作る人とつくらない人

私たちVMDインストラクターの仕事は右なんです。

●ディスプレイをつくって収益を得ている人の特徴

  • ディスプレイをつくらないとお金がもらえない
  • お店に行かないとお金がもらえない
  • ディスプレイ用品を仕入れないとディスプレイがつくれない

●教えることで収益を得ている人の特徴

  • ディスプレイをつくらなくてもお金がもらえる
  • お店に行かなくてもお金がもらえる
  • ディスプレイ用品を仕入れなくてもディスプレイはつくれる

ディスプレイは、クライアントに指導してクライアントにつくっていただきます。
私たちはそれを見ているだけなんです。

VMDインストラクターのビジネスモデル3 クライアントにつくってもらう

あなたはVMDを指導すると称して、
「私はこのディスプレイをつくるから、あなたはあちらをつくってください」
などとクライアントに指示していませんか。
VMDインストラクターはディスプレイ制作スタッフではないのです。
文字通り、先生なんです。

オーバルリンクのこのページを見てください。
リバイスと言って、数時間で売場を直すサービスなのです。

●リバイス

このページの下部分の「リバイス(売場改善)の風景」の写真を見てください。
VMDインストラクターが活躍していますよね。
そして、同じページの「リバイス(売場改善) Before After」を見てください。

これはVMDインストラクターが、まだVMDを知らない方たちに売場の作り方を教えて、作っていただいたディスプレイ写真なんです。

端的にいうと、私たちVMDインストラクターは売場をつくっているクライアントスタッフの後ろで見守っているだけ。
まあ時には、クライアントのタイプにより手伝いする場合がありますが・・・。

そして、「先生、わかりませーん」「教えてくださいー」という声があったら、そこへ飛んでいき、生徒の作っているディスプレイをコーチしたり、自らかっこいいディスプレイを見本としてつくって見せるんです。
それが本当の先生というものでしょう。

次にこれを見てください。

VMDインストラクターのビジネスモデル4 18年変わらないチャート図

この図式は、オーバルリンク創業時から変わっていません。
創業当初のチャートですので、VMDインストラクターという言葉は存在せず、VMDディレクターになっているし、売場ドッと混むも売場ドッと混むMXになっています。

わかりやすい言葉に直すとこれです。

VMDインストラクターのビジネスモデル5 集合研修・現場研修・ガイドライン

集合研修・現場研修・ガイドライン制作、この3つをプロジェクトで回してこそ、真のVMDインストラクターと言えるでしょう。
残念ながら1年に1回セミナーをやったくらいでは、クライアントのVMD能力は向上しません。
(社員の福利厚生としてのセミナーはOKです)
VMDは年間プロジェクトにしないとダメなんです。

とはいえ、VMDインストラクターは現在825名います。
フリーランスでVMD事業をやっている人はその16%の132名なので、VMDセミナー講師の人もたくさんいます。
ちょっと下の写真見てください。

VMD講座コップワークショップ

売場塾の名物ワークショップでコップでディスプレイをつくってもらう場面がありますが、実にこれをセミナー講師として取り入れているインストラクターが多いです。
それはそれでよくて生徒も喜ぶし、マネしてもまったくOKですが、セミナー講師のままでとどまっていないでください。
VMDインストラクターのビジネスはもっと広いのです。

VMDインストラクターのビジネスモデル6 本質をマネする

フリーランスでVMD事業がうまくいっているインストラクターは、売場塾の本質をマネしているから、うまくいっているんです。
本質とはこれなんです。

●フレームワーキング(R)

これをぜひマネしてほしいです。

繰り返し言いますが、売場塾のコップワークショップをまねるのは大いにけっこう。
ぜひやってください。
ただ、それだけだとあなたのVMDの差別化にはなりません。

フレームワーキングとは、明確な言語で売場づくりを教えることです。
この明確な言語とは、フレームワークと呼ばれる55のVMD用語なのです。

VMDインストラクターのビジネスモデル7 店舗診断集計表

上の表を見てください。
これはお店の店舗診断シートの中のネガティブ要因集計表です。
これを見ると、たちまち自店の悪いところがわかります。

表は左から右に見てください。
一番左は店舗の改善点の概要、一番右側は売場部分の細かい指摘です。
すべてVMD用語を駆使して書かれています。

店の改善点をアドバイスするときに「なんとなくいい」「なんとなく悪い」では、店舗スタッフはどう直していいのか、わかりません。
このように改善点をフレームにしてやるとことによって、店舗スタッフが理解でき、売場も直しやすくなるのです。

しかもこのフレームワーク、重なりや漏れはありません。
改善点が縦横にきちんと整理されているからです。

VMDインストラクターの方は、ぜひこの売場塾の本質「フレームワーキング」をビジネスに活用してください。
活用している方は、このコロナ禍でもコロナ以前同様、活躍しています。
言葉だけ明確に発すればよいコンサルなので、リモートでVMD指導できるからです。
現場に行く必要はありません。

先ほどは、店舗診断をサービス事例にしましたが、OJTにしてもいいし、セミナーにしてもいいんです。
現に売場塾はこの春からリアル講座とオンライン講座の2本立てになっていますし、店舗診断は写真を送ってもらって指導しています。

だいたいイメージできたでしょうか。
ディスプレイをつくらないVMDのビジネスモデル。
それがVMDインストラクターの仕事なんです。

もっと詳しく聞きたい~という方は、下記の無料セミナーにお越しください。
リアルとオンラインで毎月開催しています。
お待ちしております~。(^^)

●VMDインストラクターで起業・副業 相談会

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDはACTive女性が要

アクティブ女性とは

年末、商空間スタイリスト認定講師の方と話をしていたら、ディスプレイを習いに来ている人たちは、アクティブな女性が多い、という話になりました。

話は戻りますが、アクティブな女性とは、ACTiveと書き、
A(アドバイザー)、
C(コーディネーター)、
T(トレーナー)

という頭文字を表しています。

ディスプレイをつくるというそのものよりも、ディスプレイがうまくできるリクツを知りたい、そしてそのリクツを人に教えたい、というのが彼女たちの意図のようです。

「ディスプレイはうまくできるけど、それを人に伝えられない」

「このディスプレイ、なんかヘンだと思ったけれど、どこがどうヘンか言えない」

「ディスプレイがうまくできるロジックが知りたい」

ということなのでした。

このような方は、
●自分のスキルを常に磨きたい。
●自身のセンスを上げたい。
●何かを作るのが好き。習い事も大好き。

という性格なので、文字通りアクティブ女性なのです。
ACTive女性は以下のような形で、ディスプレイの先生になる指向を持っています。

(A)アドバイザー
売場づくりをアドバイスすることによって、店内を魅力的に見せ、モノが売れるようにアドバイスする。
ディスプレイのリクツを知っているので、何が正しいのかアドバイスできる。

(C)コーディネーター
ディスプレイの店内空間を魅力的にコーディネートできる。
改装することなしに、ディスプレイ、什器レイアウト、POP等の販促物を改善することにより、店のたたずまいを魅力的にすることができる。
装飾中心のデコレーターとは少し違う。

(T)トレーナー
チェーン店舗を巡回して、ショップスタッフをトレーニングする。
自らディスプレイをつくることもあるが、基本的にはショップスタッフに指導してつくってもらう。

ACTive女性、自分で言うのもなんですが、いい響きです。
これからはVMDのマーケティング用語になるといいですね。~

VMDスキルを身に着けることによって、世の中の女性がアクティブになる。
自ら起業したり、副業にすることにより、社会貢献できる・・・というわけです。

これが、コロナ禍で社会的苦境に陥っている女性パワーを支える用語になってくれたら、オーバルリンクもVMDインストラクター事業をやってきた甲斐があるというものです。

コロナ禍の2020年でしたが、来年はみんながアクティブな年になりますように。
大みそかの願いです。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDインストラクターとシニアVMDインストラクター、どう違う?

この度の第73期で、シニアVMDインストラクターは15名になりました。
合格された方、おめでとうございます。
現時点でVMDインストラクターは802名なんですが、シニアVMDインストラクターはまだ15名なんです。

VMDインストラクターとシニアVMDインストラクターって何が違うのでしょうか。
試験と資格の違いは以前述べました。
●数字で見る資格者数

今回は、よりわかりやすく解説します。

VMDインストラクターを直訳すると、「VMDの先生」ということです。
シニアVMDインストラクターは、それにシニアがついていますので文字通り、先輩VMDインストラクターということです。
では、先輩VMDインストラクターの定義は何か、それは下記です。

●シニアVMDインストラクターについて
VMDプロとして、VMD業務をより的確に高度に遂行できる人材です。
企業内におかれましては、VMDマネジャーを目指すことができる人、あるいはマネージャーとしてスタッフを指導することができる人です。
フリーランスの方におかれましては、クライアントに対してVMDサービスを提案でき、
その報酬を正当にいただき、サービスを発展拡張できる人です。

手っ取り早く言うと、企業においてはリーダー、フリーランスにおいてはお金を稼げる人、ということになります。

シニアVMDインストラクターのキーワードは、その方が企業人であれ個人であれ「報酬を正当にいただける人」です。
会社員として社内で仕事をしても、お金をもらえるほどの仕事をしているということ。
例えば、もしいきなりVMDとして独立してもクライアントの仕事をしっかりできて正当な報酬をもらえるということなんです。

VMDインストラクターとして取得できたら、すぐにみんながやっているのはセミナーの先生。
これで成功している方は会社員でもフリーランスでも多いです。
当協会も早く成功するにはVMD講師がおススメとは言っていますし、セミナーで活躍することはVMDインストラクターの面目躍如たるお仕事ではあります。

ただやはりそれ以上に実力がつき、企業で売場づくりのリーダーとして活躍でき、自営として収益をしっかり確保するには、店舗診断・臨店指導ができるといいでしょう。
特に店舗診断と臨店指導は当社のメソッド「フレームワーキング」をベースにしていた独自の方法で、クライアントに喜ばれています。

●フレームワーキング(R)

シニアVMDインストラクターの試験は、この店舗診断と臨店指導をベースにした実地試験になっています。
そして試験に合格しフレームワーキングがマスターできたならば、店舗診断と臨店指導を業務に入れることができ、VMDガイドライン制作、コンサルティング・・・とサービスも拡大していく、というわけです。

実際、シニアVMDインストラクター15名のうち、フリーランスと会社員の割合は半々です。
会社員全員は、プロジェクトリーダー・コンサルタント・役員のどれかです。
フリーランスの方は、VMDをメイン業務に据えて自営されている方が多く、中には株式会社化している人もいます。

すでにVMDインストラクター資格をお持ちの皆さん、ぜひシニアVMDインストラクターにチャレンジしてください。
オンラインと実地テストなので、試験会場にくる必要はありません。
実地はフレームワークを駆使した店舗診断シート提出なので、時間がかかります。
今だからこそ時間があるうちに受験してください。~

また、初めの方はまずはVMDインストラクターからトライすることになります。
資格取得の詳しい流れは下記を参照ください。
リアルとオンラインの説明会も開いています。

●VMDインストラクター、シニアVMDインストラクター資格取得の流れ

●売場塾&VMDインストラクター説明会

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDインストラクター、800名突破しました

先月、VMDインストラクター資格取得者が800名突破しました。
合格された方、おめでとうございます。
そしてこの春、売場塾は創立15年目になりました。

●売場塾創立15周年

2020年はVMD専門資格として日本に定着してきた感がします。
いや世界かな?
というのはVMDインストラクター資格者のうち、外国の方の比率は5%だからです。

VMDインストラクターという言葉をブラウザで検索してみましょう。
画像表示で検索すると、いろいろな方が取得しているのがわかります。
(半分は当社の関連サイトでした。すみません)

VMDインストラクターの活躍は下記サイトをご覧ください。
いろいろな方がVMDインストラクターとして活躍しています。(^^)

●VMDインストラクター ワークスタイル
●売場塾卒業生インタビュー

とはいえ、喜んではいられないです。
新型コロナウイルスショックのためです。
当社も御多分に漏れず、この春の売場塾日程は延期しております。
そして私も自身も自粛中・・・。
夏期講座が始まる7月には終息しているといいんですが。

●売場塾夏期講座ご案内

全国のVMDインストラクターの皆さん、コロナに負けず頑張りましょう。
当社の今年の標語は、NO RAIN, NO RAINBOW です。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

売場塾、どんな人が来ているの?

今日は、売場塾生のプロファイルについて語ります。
売場塾の生徒について2017~2019年の直近3年集計しました。

どんな業種の方が来ているかというと、

・流通関係者60%
・販促会社・コンサル関係者24%
・フリーランス16%

とやはり、流通関係者が多いです。

●流通関係者とは

  • メーカー
  • 直販メーカー
  • 小売
  • 製造小売
  • 販売代行

などです。

直販メーカーとは、メーカー直営店です。
アディダスショップさんやマリメッコさんみたいに、メーカーが直接店を出している業態です。

製造小売とはユニクロさんやMUJIさんみたいな業態です。

●販促会社・コンサル関係者とは

  • 広告代理店
  • 販促会社
  • イベント会社
  • デザイン会社
  • 施工会社
  • 設計会社
  • ブライダルサービス
  • 保険会社
  • 研修会社
  • コンサル会社

などいろいろ。

つまり、流通とフリーランス以外ということです。

●フリーランスとは

  • 独立起業している方
  • 起業しようとしている方
  • 自営
  • 学生

です。

特に女性の方は、カラー・インテリア・テーブルコーディネート・ラッピング、接客コンサルなどの方が多いです。
ご自分の得意な分野にプラスしたいという方多いです。

次に、流通関係者を本部VMDと店舗VMDの比率を見てみましょう。

●本部VMDは8割くらい
本部VMDとは本部に所属している人のことです。
販促部・営業企画部・店舗開発部などに所属していて、VMDを担当しているか、これから担当する方などです。
部署としては圧倒的に販促部から多くのVMD担当者がいらっしゃいます。
アパレルの場合はVMD部か課の方が来ています。

●店舗VMDは2割くらい
店舗VMDとは店舗に所属している人のことです。
店長や販売スタッフをしていて、VMDも担当しているか、これから担当したい、あるいはVMDスキルを身に着けたい方が多いです。
アパレル会社やVMDに力を入れている会社は、店舗VMD職という専任になっている人もいます。

こうしてみると、VMDインストラクターの需要は本部VMDに多いことがわかります。
そのため、チームや課単位で受講に来られる方も多いです。
プロのVMDになって臨店指導したり、社内研修したりとまさにVMDインスタラクターの面目躍如ですね。(^^)

店舗スタッフの方はスキルを磨いてVMD専門職に就くか、本部VMDを目指す方も多いですね。
また、やかて転職か独立起業してVMDプロになりたい方も多いです。

今日は売場塾生プロファイルでした。
どんな人が来ているかわかりましたでしょうか。
ぜひ売場塾に来て、いろいろな方と交わってみてください。
あなたのキャリア形成の力こぶになります。

●詳しくは聞いてみよう、読んでみよう
・売場塾& VMDインストラクター説明会
・VMDインストラクターの活躍

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

よいVMDセミナ―講師になるための秘訣

今日はよいVMDセミナー講師になるための秘訣をお教えしましょう。
当社の運営するVMDの学校「売場塾」は文字通りVMDインストラクターを輩出していて、たくさんの方がVMDセミナー講師として活躍しています。
VMDインストラクターは、集合研修・現場研修・ガイドライン制作、この3つの業務をこなすことができる人なのですが、まずは集合研修を成功させましょう。

さて、参加者を満足させるVMDセミナーとはなにか。
その秘訣は下記です。

  1. 弱点克服セミナーであること
  2. 習ったことは持ち帰ってすぐに試せること
  3. レジメが拠り所になっていること
  4. 経験や実績をベースに話が成り立っていること

順に追って話します。

1.弱点克服セミナーであること

VMDセミナーに参加する人は「当社のどこがダメなのか」わからない方が多いです。
売場づくりに悩んでいるが、具体的に何に悩んでいるのかわからない、といった方です。

「うちの売場はダメだ」と思っていても、ぼやっとしていてどこが悪いのかわからない小売店やメーカーの方は多いです。

講師は参加者の受け持つ売場のどこがダメなのかあらかじめ知り、セミナーでその答えやヒントを出さなければいけません。
「どこがダメなのか」それをまず、教えましょう。
次に「どうやってそれを直すのか」ヒントや答えをお教えします。
すると参加者の心の重みが取れ、すっきりするんです。
スッキリ!!というニュース番組がありますが、あれと同じ。
セミナー終わってすっきりした!という、弱点克服セミナーにするんです。

私自体、たくさんのセミナーをこなしていますが、クライアントから依頼があった時はほとんど「売場の写真をたくさん送ってください」といいます。
私たちVMDインストラクターは、写真を5秒見て売場のどこが悪いのかわかりますので、悪い写真をたくさんピックアップして、「どこが悪くてどう改善すべきか」を詳しくお教えしています。

2.習ったことは持ち帰ってすぐに試せるようにすること

残念ながら、セミナーというもの、受講生はその場で納得してもらえるものの、セミナー後は月日が経つにつれ忘れてしまうもの。
これはセミナーの限界といえましょう。
本来ならば、セミナー後に現場研修、つまりOJTがあることが好ましいのですが、これを怠っている、またはできない企業が多いです。

そこでおススメなのがキーワードを残してくれるセミナーです。
長い文章を教えても、受講生は忘れるもの。
短い文章、つまり単語をキーワードとして残すのです。

  • ネガティブスペース
  • トライアングル
  • リピテーション
  • シンメトリー

この辺は受講者がよく覚えてくれる単語です。
単語というのは実に便利なもので、講師の言ったことをギュッと凝縮してくれるんです。
単語さえ記憶に残れば、容易に持ち帰ることができるんです。
メモも取りやすいですね。

だから私共VMDインストラクターは、フレームワーク用語を徹底して覚えていきます。

  • リレーション
  • オーケストレーション
  • MDテーマ
  • くくり

などなと。

これが売場塾では55用意され、単語が何を示すのかテキストに記載しています。
例えば、くくりというのは陳列された商品を色別サイズ別などにくくって、分類をわかりやすくすること、をいいます。
ですので、セミナーで講師が「くくり」を覚えましょう、といってその方法を伝授すると、受講生は「くくり」という単語を持ち帰ることができるのです。

ちなみ下記の13の単語は、ひんぱんにセミナーで話する単語です。
ぜひ読んでみてください。

●VMDに役に立つフレームワーク

VMD初心者が覚えたい13の課目

3.レジメが拠り所になっていること

よいセミナーにはよいレジメがあります。
そして、そのレジメを拠り所にして受講生は復習できます。

逆に拠り所がないとどうなのるか?
それはセミナーが終わってたら、知りえた知識は忘却の彼方になってしまうということです。
セミナーでとても関心したとしても、所詮は人間の脳に一時的に蓄積されるにすぎません。
その知識を繰り返し使わない限り、日が経つにつれ、忘れてしまうのです。
たとえメモを取ったとしても、後でそのメモを見返す方は少ないです。

レジメは文字だけでも有効なのですが、やはりチャートやイラスト、事例写真などの挿絵が載っているレジメがわかりやすく、文字通り教科書になります。
挿絵が用意できない講師は、せめてスライドの中身だけでもレジメに残すとよいでしょう。

こうすることで参加者は後日、売場で何かわからないことがあったら、レジメを振り返って学習できるます。
拠り所としてのレジメをしっかりつくりましょう。

4.経験や実績をベースに話ができること

講師は経験や実績のある人が好印象を受講生に与えます。
もしご自分に実績や経験があれば、それらを積極的に取り上げましょう。

VMDのことをどんなに詳しく話しても、受講生は「実際にうまくいくのか」「本当に結果が出るのか」知りたいのです。

アメリカの売場の写真やウインドウの写真をいくらたくさん見せても、「このディスプレイはどうやって作るのか」「これがどんな結果をもたらしたのか」がないと、ただのレポートになってしまいます。
VMDってすばらしいんです、と100回言うよりも1回成功事例写真見せたほうが早いです。

ただ、自分はまだ新米のセミナー講師で実績がない場合はどうすればいいか?
残念ながら特効薬はありません。
一にも二にも実績をつくるしかないのです。

実は経験がまったくなくてもセミナー講師はできるんですが、それはほとんど口パクの世界になってしまいます。
つまり、本や他の人に教えてもらったことだけをセリフのように繰り返すだけになってしまい、説得力がありません。
セミナー講師はごまんといる、その中で成功するには実績をベースに、自分の言葉でいうことのできる講師が一番信頼されることはいうまでもありません。

だいたいわかりましたか。
よいVMDセミナー講師のなり方。
VMDインストラクターの皆さん、今年も最後になりました。
来年もよりよいVMDセミナーをして、快場つくり方をたくさんの方に教えていきましょう。

なお、VMD集合研修のやり方は売場塾「VMD教育指導講座」でお教えしています。
興味ある方はぜひ説明会にお越しください。

●VMD教育指導講座

●VMDインストラクター& 売場塾説明会

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDガイドラインを使った教育方法


別のブログでマニュアルとガイドラインの違いについて語りましたが、私のブログではガイドラインでスタッフ教育をする方について語ります。

●VMDマニュアルとガイドラインの違い

ガイドラインは、原則をベースとして応用を教えてくれる教科書ですので、文字通りVMDインストラクターはこれを元に教育をしていきます。

原則とは、どんなブランドでもどんな企業でも守らなければならない普遍的な決まりです。
原則は、デパートでも家電店でもホームセンターでもコンビニでも共通している決まりです。
場所が都会だろうが田舎だろうが関係ありません。
お客様が心地よく買い物できる環境にすることが原則が存在する理由なので、それに業種・業態・場所は必要ないのです。

さて、ショップスタッフがガイドラインをベースにしてVMDの応用力を身に着けるためには、OFFJTとOJTという教育が必要です。
OFFJTは、レクチャーとワークショップがあります。
役割は下記です。

・レクチャー 売場づくりの原則を教える。
・ワークショップ 原則の応用シミュレーションをする

また、図を使うと上記のようになります。

VMDインストラクターは、レクチャーでチャート図や写真を使って原則を解き、そのあとにワークショップを行います。
ワークショップは実習のことで、受講者であるスタッフは原則に沿って自分の頭と体をフルに働かせて売場づくりをシミレーションします。
ワークショップでは、VMDインストラクターが評価と手直しをしますので、スタッフは自分の作ったものが応用の範囲外なのか範囲内なのかがわかります。
どこまでがよくて、どこからがダメなのかワークショップで習得できるのです。

売場塾では、40以上のワークショップを行っていますが、いろいろな業種・業態・取扱商品の受講生が来るため、コップや積み木といったわかりやすい教材で行っていますが、社内で行う場合はなるべく自社の事情に合ったワークショップをするといいでしょう。
バック店なら、コップを紙バッグに変えてやってみるとか、電気店なら冷蔵庫のアバターをつくって行うなどです。

OJTは、OFFJTワークショップの実際版と言っていいでしょう。
OFFJTワークショップは研修ルーム内の作業ですので本番を迎えてのリハーサルと言えます。(現場でワークショップを行うこともあります)
OFFJT後、現場で本番というわけです。

OJTにおいては、VMDインストラクターは手は出しません。
文字通り、原則に基づいた応用力をスタッフに発揮してもらう学習の場ですので、売場づくりはスタッフが行わないと意味はありません。
先生は後ろで見守るのが基本です。

そうして、スタッフがどうしてもわからない壁が出できて立ち往生すれば、その時は助け舟を出してやります。
その時もアドバイス位でよいです。
指示になってしまうと「私の言うとおりにやってごらん」または「私のやる通りにやってごらん」になってしまいますので、マニュアルと同じになってしまうのです。

ガイドラインがあると、インストラクターのアドバイスは「この線を越すとNG」が基準になりますから、スタッフは自由に売場づくりができ、応用力を発揮しやすいです。

またOJTの最中で、ガイドラインの線内に入っているけれど何かおかしい・・・という自称にも出くわします。
その場合、VMDインストラクターはその場で解決せず、持ち帰って原則を鑑みて、「セーフかどうか」または「これは例外にして新しい原則をつくるか」決めます。
こうしてガイドラインは更新していき、いつでも現場で活用できるスタッフの教科書になっていくのです

そして、1年の間、OFFJT・OJTを何回もリピートしていき、「ここまで訓練すれば大丈夫」となったところで、スタッフにデリゲーション(権限移譲)すればよいでしょう。
基幹店以外は、報告書なりイントラネットなどで本部VMDが管理すればよいことになります。

デリゲーションがうまくいっているチェーン店は、全国津々浦々どんな店に行っても、スタッフは売場づくりに積極的です。
VMDが社風や文化になっているからです。
それは、「ただ店をきれいにしていればいい」と違います。
ブランド世界観の佇まいをキープしていくのが、ガイドラインの望む成果ですので、「ディスプレイをきれいにつくる」「毎日掃除をする」というレベルのものではありません。

全国のVMDインストラクターのみなさん、ぜひガイドラインをつくってOFFJT、OJTで売場スタッフを教育し、デリゲーションしてくだいね。1年かかると思いますが、それを行っていけば、全国津々浦々どの店もブランドの世界観がキープでき、お店のファンが増えます。

VMD教育について詳しく学びたい方は、こちらの講座で伝授していますので、ぜひお越しください。(^^)

●VMD教育指導講座

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

初心者向きVMD教育は四角四面で行く

VMD初心者に売場づくりを教える時、VMDインストラクターはどのような心がけが必要か、お話します。
ズバリ言うとそれは、四角四面に教えるということです。
この熟語、世間ではあんまりいい意味では使わないんですが、私が初心者に教える場合に心がけていることなんです。

セミナーのようなOFFJTにしろ、現場指導のOJTにしろ、店頭スタッフや本部の新米VMD担当にVMDを教えるときは、まずは基本を教えますよね。
その基本をあやふやに教えると、VMD初心者は理解がほど遠くなるので注意が必要です。

例えば、PP,IPという言葉があり、下記のような原則を教えるとします。

  1. PPはIPを代表するディスプレイ。
  2. PPは展示で、IPは陳列である。
  3. PPはIPの近くに置く。
  4. PPはテーマが必要である。

ここで言う原則とは守らなければならないルール。
初心者は原則を覚えることにより、売場づくりの基本を知ります。
だからVMDインストラクターは、最初のころは、この原則に忠実に売場づくりをするように指導します。

だから、

スタッフ「PPの棚の横のスペースが開いているから、ここにIPを設けていいですか」
vmd-i「仕方ないわね。いいわよ」
などと言わないでください。

また
スタッフ「PPにボリュームをつけたいから、IPにないけど新商品を加えていいですか」
vmd-i「仕方ないわね。いいわよ」
などと言わないでください。

これはもう、「ダメです。原則と違います」と言ってください。

このように、最初は原則で売場づくりを縛っていきますが、初心者から中級者になるにつれ、例外もあるということを徐々に教えます。

例外というものは、売場づくりを臨機応変に行う術が身に着くにつれて知るもの。
初心者のうちは原則も身についてないので、応用はできません。
だから、VMDインストラクターはまずは原則をしつこいくらいに言うしかないのです。

さて、上記に
3.PPはIPの近くに置く。
とありますが、スタッフはどのくらいが「近く」なのか、知りたがります。
その場合は、細かく規則を決めます。

・PPはIPの直上。

次に直上の定義を言います。

・スパン(什器のこと)のすぐ上が一番よく、最低MDカセットの上。

カセットというのはアパレルによくある単位で、1~5スパンの間で1つのMDグループが形成されています。
つまり、5スパンあって右から3スパン目にPPが作られているとしても、原則の範囲に入るのでPPに使っているIPはどこにあってもOKということになります。

このように、原則はあやふやでなく、しっかりと定義として打ち立てることが大事です。

そういうわけで、私がクライアントのOJTにVMDインストラクターを派遣するとき、「指導は四角四面にやってください」と念を押しています。
基本に対していきなり例外をつくってしまうと、スタッフはわけがわからなくなるからです。

売場塾のフレームワークはご存知の通り55あり、科目→課題→課目→細則の順に定義は細かくなっていきます。
フレームワークはPOP・サイン科目のようなところは、細則を定義しています。
PPとIPの位置における定義は課目として教科書に載っていますが、「PPとIPはどのくらいの距離に置いた方がいいのか」までの細則は書かれていません。
それはVMDインストラクターであるあなたが決めてください。(^^)
ガイドラインに書くとよいですよ。

●フレームワークメソッド

こんなに細則でがんじがらめになると、茶髪やソックスを取り締まる生活委員みたいで
いやだな~と思うかもしれませんが、仕方がありません。
最初は四角四面にやっていただくことによって、原則というものを守る癖を初心者に付けていただきます。

初心者はそのうちに、例外というものを知り、応用力を身に着けるようになっていくのです。
温かく教えてやってくださいね。

全国のVMDインストラクターの皆さん、初心者に対しては四角四面で行きましょう。
そのうちに、例外を教えてやって応用力やバリエーションを身につけさせましょう。