理想とするVMDディレクター、VMDインストラクターとは

今日は、理想とするVMDディレクター、VMDインストラクター
について論じたいと思います。

VMDディレクターとは、VMDをディレクションする人のことです。
間違えてはいけないのが、ディスプレイディレクターですね。
これはディスプレイだけをディレクションする人のことです。
マネキン会社に多いのでは、と思います。

VMDディレクターとは、「リモデルのディレクションができる人」
と考えましょう。
リモデルとは、売場を売り方から根本的に変える
ディレクションができる人です。

例えば、伊勢丹メンズ館では、ブランド仕切りから
テイストし仕切りに変革しました。
また、本館パークリモデルでは、エスカレーター周りの売り方から、
そこからのフロアの見え方を律し、店舗の20%の商品をカットする
ディレクションをしています。
こんな感じの方が、VMDディレクターでしょう。

なので、VMDディレクターとは、リモデルを指揮できる人、と考えます。

VMDインストラクターは、これは、VMDを教えることのできる人です。
文字通りインスタクターですが、違うのは、
セミナー講師だけとしてではないということです。
役割は3つあり、集合教育・現場教育・ガイドラインづくりのできる人です。
集合研修はセミナーみたいなものですが、現場教育はOJTです。

つまり、現場でスタッフに教えることができる方、
そしてディスプレイ見本が作れる方です。
特にリバイスといって、その場でIP、PP,VP、什器レイアウト、
POP編集ができないと難しいかな・・・と思います。
ガイドラインとは、ブランドガイドラインのことで、
要はマニュアルが作れるスキルがあることです。

マニュアルをつくるには、報告書が書けないとダメです。
本部に報告したり、マニュアルの元となる報告書が書けるか、
まとめられるかで、集合研修の組み立てやマニュアルの出来も違うからです。

とまあ、ここまで書きましたが、なかなかこの3つを
会得するのは難しいですが、みんな売場塾卒業してからも
がんばっていますよ。

ところで、このVMDインストラクター、売場の登録商標なのです。
つまり、オーバルリンクの資格試験に合格しないと名乗れないので
注意してください。(^^)

VMDデザイナーとは、などについてはまたお知らせしますね。

本部VMDと店舗VMDの違い

今日は本部VMDと店舗VMDの人材分岐、
について考えたいと思います。

本部VMDは本部にいて、VMDを考える人、役目は下記です。
●VMDプランニング
●新店デザイン監修
●展示会企画運営
●VMDマニュアル作成
●VMD研修
●ディスコン審査
●各店舗OJT
●商業施設売場提案
●新プランドショップコンセプト策定

うーん、いろいろありますね。
肩や、店舗VMDの役割は何でしょうか。

●指示書に基づくインスタ
●店員研修
●ディスコン用ディスプレイ造作
●棚割り管理
●オーケストレーション管理
●指示書に基づく什器移動
●Before After写真送付
●OJT報告書
●ウインドウディスプレイ制作
●指示書にもとづくディスプレイ買い出し
●売上グラフ管理

うーん、こっちもいろいろありますね。
しかし決定的な違いがあります。

本部VMDが主で店舗VMDが従という感じ。
やっぱり情報発信は本部からなんですが、
フィードバックは店舗VMDですね。

本部VMDは頭脳で店舗VMDは手足なので、
●本部VMDは企画能力・プレゼン能力・対人折衝能力。
●店舗VMDはディスプレイ能力、応用力、表現力、アート力か。

しいて言うと、本部VMDは多少デイスプレイ下手でも
企画やプレゼンがうまく、他部署のたくさんの方とコミュニケーションを
はかれる方がいいですね。

対して、店舗VMDは、ディスプレイスキルがいい人と、
アパレルならコーディネート能力、表現力ということになりますか。
あとは繊細な頭の持ち主かな。
売場の変化を即読み取り、すばやく修正できるスキルですね。

ということは、店舗VMDのあなたがまずやることは、
ディスプレイがうまくなること、売場の再編集能力が長けていることですね。

本部VMDのあなたがやることは、企画・プレゼン能力ですね。
そして、組織の人たちとコミュニケーションがとれていること。
これですね。(^^)

ただ給料の違いがありますね。
本部VMDは正社員ですが、店舗VMD準社員かパートの場合もありますね。
子の違いは何でしょう。
やはり主か従かの違いでしょうか。
だとすると、店舗VMDが本部VMDなみに給料もらうにはどうすればいいか。

これは次回以降、じっくり論じていきますよ。

VMDワールドカップ、日本が優勝だ!

先々週のスポーツ新聞見ると、本田、コテンパンにやられていますね。
予選落ちなので仕方がありません。
韓国チームなんかは飴ですよ。あれはひどすぎる。

でも、本田の「優勝だ」という構えはとてもいいと思います。
現実的ではないかもしれませんが、高い目標をつくらないと、
ベスト16にも届かないでしょう。

いつかバレーの柳本監督の講演会に行きましたがいいことを聴きました。
日本のバレーがダメになったのは、目標が小さすぎたからだという。
昔は、東洋の魔女で金メダルたったのが平成になると、
メダルはおろか、アジア大会でも優勝できなくなったという。
日本チームは最初は「もう一度世界一を」を言っていたのが
「せめて世界3位以内に」そして、「せめてアジア代表に」と
目標が下がっていったと言いました。

同じように、「ベスト16だ」と叫ぶだけでは、選手のモチベーションも
上がらないでしょう。
なので、本田の「優勝を目指す」は悪い言葉だとは思えません。

同じように、VMDやっている人は、「欧米がVMDが上だから」と
欧米に殴り込みをかける人はあまりいません。
せいぜい中国位で、VMD格下の世界くらいをさまよっているのではないでしょうか。

確かにVMDは欧米が先行しています。サッカーと同じですが
日本には日本のVMDのよさがあって、それを欧米に逆輸出してもいいと思います。
日本の繊細なVMD技術は、欧米にひけをとらないと思います。
なのに、ディスフレイはロンドンやパリにはかなわない。
やっぱりVMDはNYだ。といっていては、いつまでたっても日本のVMDを世界に
誇ることはできないでしょう。

考えてみてください。
フランスのコントワーデコトニエ、ドイツのメルセデスベンツ、
イタリアのバニャーラ、イギリスのラッシュ・・・と日本でつくった
VMDの技術が逆にヨーロッパに輸出されているんです。
「日本はおもろいディスプレイつくるなーー」と欧米人を驚かせているんです。
ラッシュのディスプレイも、あれ半分日本オリジナルですからね。

ということで、「VMDワールドカップ、日本が優勝だ!!」
と宣言します。(^^)

リモデルとはこういうこと

サークルKサンクスの「K’sCAFE」よくできていると思います。
リモデルとはこういうことをいうでしょう。

●K’sCAFE

コンセプトもよくできています。

店内にCAFEのインショップをつくっていて
そのデザインやMDが秀逸。
よくできるています。
高知の温泉界にあって1日の来店客がコンビニ単独
だった時より4割増しで1日1千人。
和デザート好きな女子が多く集客しているそうです。

あまりにうまくいっているので、
首都圏と名古屋圏に5店舗出すということです。

リモデルとは、単にショップデザインを変えるということではありません。
それはコンセプトから始まります。
ショップコンセプトが実はVMDで一番大事なんです。(^^)

なお、リモデルとはこちらを参考下さい。

●リモデルプラス