VMDインストラクションっていつやるの?

今日はインストラクションいつやるの?について話をします。

インストラクションとは、リバイスやリモデルをやった
最後の仕上げ作業です。リバイスは売場再編集、
リモデルは改装ですね。
それらの最後の仕上げとして、VMDインストラクターが行います。

インストラクションとは、売場を教えることです。
売場再編集や改装直後に販売スタッフに対して行う現場のレクチャーです。

これをリモデル、リバイスの最後にやらないと、何が起きるかというと、、、
そう、販売スタッフが翌日、売場を元に戻してしまうことが多々あります。

リバイス、リモデルは本部VMDの指示により行われます。
リバイスは52週ごとのMDリバイス、店舗診断後の
店舗クリニックリバイスがあります。
リモデルは、改装リモデル、展示会で新しい売場をバイヤーに
提案する提案リモデルがあります。

さて、リモデル、リバイスをした後、
販売スタッフを集めて売場レクチャーをします。

リバイスの場合は下記を説明します。
⚫️MDテーマ
⚫️ディスプレイテーマ
⚫️販売企画
⚫️キーカラー
⚫️マストアイテム
⚫️ディスプレイの構成と配置
⚫️マグネット売場の位置
⚫️来店客導線
など。

VMDインストラクター教育指導講座を習った方なら、
客目線ツアーを織り交ぜるといいでしょう。

リモデルの場合は、
⚫️コンセプト
⚫️品揃え
⚫️展開分類
⚫️ゾーニング
⚫️定数定量
⚫️IPのルール
⚫️PPのルール
⚫️VPのルール
⚫️サイン、POPのルール
などと先ほどのリバイス項目です。

リモデルの場合は、教える項目が多いので、
ブロジェクタやリモデルシートを抜粋したものを
配付するといいでしょう。

こうして、販売スタッフにどうしてこの売場になったか
教えるワケはこんなところにあるんです。

売場づくりの理由をインストラクションで教えることにより、
VMDの大切さや顧客本位の売場づくりを覚えるんです。

すると、今まで自己流で売場づくりをしてきたが、
そういう売場づくりをすれば顧客本位の売場、
快場につながるのだということがわかるのです。

インストラクションは教育の一環だと考えてください。

インストラクションは継続的に行ってください。

というのは、そうは言っても私の売場づくりの方が正しい、
と思っている店長が多いからです。
そういう方は何回やっても翌日自己流の売場に戻してしまいます。

VMDインストラクターは粘り強く何度でとインストラクションをしてください。
1年もすれば、販売スタッフとVMDを理解でき、
売場のルールを守るようになります。
VMDのインストラクションとは、伝道師の布教活動のようなものなんです。

インストラクションは粘り強く何度でも。
VMDインストラクターは売場づくりの伝道師です。(^-^)

フツーのOLこそとってほしい、VMDインストラクター

VMDインストラクターはどうあるべきか、どんな人に任せればいいのか?
という質問が企業の人事からよく聞きます。

ずばりいいましょう。
フツーのOLでいいです。

えー、そうなの?ディスプレイのセンスがうまい人じゃないとダメでは!!
と思うかもしれませんが、フツーのOLでいいです。

デコレーターならそれでいいんですが、ことVMDインストラクターは
違います。
VMDインストラクターは、コミュニケーション能力!!
これに尽きます。

なぜかと言うと、組織におけるVMDの推進ってチームワークなんです。
VMDはVMD担当だけがやる仕事ではなくて、

●ショップデザインは、店舗開発課の担当
●POPは販促部の担当
●什器デザインは広告部の担当
●販売員育成は人事部の担当
●看板サインは、ブランド管理部の担当
●商品パッケージとカタログは商品部の担当
・・・と売場づくりには多くの部署、大勢の人が関わっているからです。

だから、こうした人たちと、うまく渡り歩かないとダメなんです。
VMDの担当は
●売場のリバイス
●店のリモデル
●POP制作
●52週ディスプレイ
●ゾーン変更
●展示会のMDP
などいろいろありますが、これらはVMD担当だけではできないんです。

例えば、店のリモデルだけでも
●コンセプト設定→ ブランド管理部の仕事
●トーンアンドマナー→ VMD部の仕事
●サイン、看板→ ブランド管理部の仕事
●新しいスタッフのVMD教育 →人事部の仕事
●POPづくり →販促部の仕事
と、もうこれだけで6つや7つのセクションと仕事を
共にします。

VMDの担当は独りよがりの人ではなく、人と接して楽しく仕事ができる
人が適任なんです。
そう、VMDは総合施策なんです。

コミュニケーション力がある人。
稟議を社内に通せる人。
人と喧嘩しない人。
うまく立ち回れる人。
お得意先に提案できる人。
プレゼンがうまい人。
いつも明るくスタッフを元気づけられる人。

フツーのOLでいいんです。
ディスプレイの能力は二の次なんです。

これをクリアして初めて、VMD担当になって初めて
ディスプレイを何もVMD知らない人より
ちょっとうまくなればいいんです。

問題は、ディスプレイのうまい下手ではなく、
ディスプレイをうまく人に教えられるか?
です。
だから、VMDインストラクターになる人は、
フツーのスタッフでも簡単にディスプレイができるやり方を
教えればよいのです。

フツーのOLの方、ぜひ、VMDインストラクターになって
組織のVMDリテラシーを向上させてくださいね。
応援します!!

VMDインストラクターの心得

今日は、VMDインストラクターの心構えについて語ります。

優秀なVMDインストラクターは、VMDの専門家であるだけは
不十分で、生徒自身の興味や学習態度によって指導方法を
変えることのできる人です。

VMDインストラクターはOJTや集合研修で生徒にVMDを
教えていきますが、まずは下記に対して指導方法を
変えるべきです。
指導方法を変えることをカスタマイズと言います。

●VMDリテラシーによるカスタマイズ
●職務に対するカスタマイズ
●所属部署に対するカスタマイズ
●年齢や職位によるカスタマイズ
●興味のある業態・業種・取扱商品に対するカスタマイズ

VMDリテラシーとは、読み書き能力のことです。
生徒の習熟度に対して使う言葉です。

生徒がVMDを
●よくしっている
●あまりしらない
●まったくしらない
など、生徒にもレベルというものがあります。

だから、VMDインストラクターは生徒のレベルに合わせて
教えることをカスタマイズしないとダメなんです。

初心者には
オーケストレーションは壁面全体陳列、
ネガティブスペースはスキマ、
PPは展示、
IPは陳列
などと、専門用語を簡単な言葉に直して指導することが
必要なんです。

職務や所属部署に対するカスタマイズでは、
なんでもかんでもディスプレイしか教えない・・・
ようにしないことですね。

例えば、
●販促部に所属している
●店舗開発部に所属している
●人事部に所属している
●営業部に所属している
など、組織の部署に置いてVMDの焼くよりも違います。

だから、部署に合わせた教え方が必要なんです。
例えば、店舗開発部に関しては、
●ショップデザイン
●リモデル
●サイン
●ゾーニング
●コンセプト
●トーンアンドマナー
が必要になります。

販売部に関しては
●MDP
●POP
●52週MD
●店舗の見通し
が必要になります。

人事部に関しては
●VMDの時系列指導方法
●VMDの教育内容
●VMDのテスト内容と人事評価
●VMDの報奨制度
が必要になります。

また、職務・職位に関しては
販売部の中でも
●部長クラス
●課長クラス
●係長クラス
●スタッフ
と職位・職務が違います。

部長クラスには、
●ショップコンセプト
●売場のブランディング
●トーンアンドマナー
●競合とのポジショニング
という戦力的VMDを教えることが必要になりますし、

課長クラスには
●ゾーニング
●什器レイアウト
●SPツール制作
●マグネット売場設定
になりますし、

係長クラスには
●52週MD
●テーマ設定
●什器デザイン
●通路
になります。

なせこんなに教える内容が違うの?
というと、組織内での売場づくりの権限が
あるからです。

部長は、ショップコンセプトを考えるという任務がありますし、
課長は、ゾーニングや定数・定量を指揮する権限があります。
対して、係長や販売スタッフはそれらを決める権限がありません。

つまり、組織の売場づくりとは、職位・職務・所属部署により
VMD権限が違うのでそれに適した教育指導に変えないとダメなんです。

後は業種・業態の違い、これも大事です。
家電量販店にアパレルの教科書を使って講義しても意味はないでしょう。
バイク用品店にジュエリーのVMDを教えてもわかりません。
(キーホルダー売場の参考にはなるかもしれません)

このように、ただVMDを教えるだけではいけないのです。

優秀なVMDインストラクター、VMDの専門家であるだけは
不十分で、生徒自身の興味や学習態度によって指導方法を
変えることのできる人になってほしいです。

そのためには、どのようにしたら優秀なVMDインストラクターになれるのか?
それは、VMDインストラクターコースでばっちり教えします。(^^)

ちゃんちゃん!

フランス語の店名 

ショッピングモールのテナントの店って、
サインが読めないところ多いですね。
店名読めない店ってブランディング的には厳しいかな、
と思っています。

例えば。

アキアゴーラ ペディド

アプレ レ クール アミ

ヌール ドゥ エメフィール

これ、確かにフランス語でサインがあるんですが、
ルビがないんですよね。
まあ、ルビが書いてあると格好悪いし、
ロゴのガイドラインにも引っかかると思いますので
サインに入れていないとは思いますが。

ただ、もう少し覚えやすいネーミングにしても
いいのではないかな、と思います。

とくに英語よりフランス語が難しいですね。
これホームページ見ると、読み方書いてあるけど、
店の看板は読みガナついてないからつらいです。

フランス菓子もそうですね。
以前はアンリシャルパンティエ、
なかなか言えなくて困っていましたよ。

イーハイフンもテレビCMけっこう流していた時期有りますが、
CMを見ただけでは店名なかなか記憶に残らなかったでしょう。

知っている人は、アプレ レ クール アミかも
ヌール ドゥ エメフィールも わかるんでしょうが、
店名訴求の基本はやっぱ覚えやすく伝えやすい
店名ではないでしょうか。

VMDコンサルの仕事では、過去に店名を変えたお店もありましたよ。
店名変えた店が売上200%なんてことも。店名大事ですよね。
まあ、そういう私も、
「会社名にVMDという言葉を入れた方がいい」と
クライアントから言われるときありますが。

実は今はVMD中心に事業展開しているんですが、
事業をVMDだけにするという気はなくて、
可能性があればVMD以外にも事業拡大したいと思っています。
それはこれをみればわかるでしょう。
リンクできる事業領域は多々ありますよ。

●オーバルリンクの企業理念

それが社名にVMDを付けない理由です。

ではどうしてオーバルかというと、私が楕円が好きだからです。
というか、オーバルと言う響きが好きだからです。
ゴールドとオパールの中間みたいな響きでとっても
気に入っている英語でした。

じゃあなんで、株式会社オーバルにしないの?と言わると。。。
それはオーバルと言う会社が他にあるからです。
会社名は都道府県単位の届け出制で、同じ会社名の
会社が同一県内に2つあってはダメなんです。

私の会社の創業は12年前ですが、
その前からオーバルと言う会社はありました。

仕方がないので、株式会社オーバルリンクになりました。
そこで、企業と生活者を楕円でリンクする・・・という
コンセプトを加味して、オーバルリンクと言う次第です。

(^^)いい理由だと思っています。
上記サイトの理念の文章、よく読んでください。

社名も店名もわかりやすく覚えやすい店名にしましょう!!