ドツボにはまるな

今日は、ドツボについて話します。
VMDインストラクターの皆さん、気をつけてくださいね。(^^)

ドツボとは、VMDインストラクターが、受講生にディスプレイの
直しをしてみせる時にハマることです。
これをドツボにはまるといいます。

VMDインストラクターは、売場づくりのコンサルの場面で、
受講生がつくったディスプレイの手直しをすることがあります。
これを売場塾では「評価・手直し」といいます。
ディスプレイを褒めたり、悪いところをいったりと、「評価」をまず
VMDインストラクターはします。

「手直し」とは、解説しながらディスプレイを直していくことです。
大きな声、大きな身振りで解説しながら、手直ししていくので
受講生は自分のよくない点を見学しつつ理解できます。
私も、かなーり大きなジェスチュアで「評価・手直し」しています。

さて、その時にうっかりするとドツボにはまることがあります。
ディスプレイを直すだけでなく、少し個性を出そうと思って
技を使うことです。
その時にドツボにはまることが多いのです。

例えば、ライザーをバッグの下に敷くだけで解決するのに、
わざと積み木を使用して、
バッグを斜めにしたりしてしまうことです。

テーブルと並行にバッグを置くとつまらないので、
少し色気を出してしまうわけです。
それがうまくいけばいいんですが、
意外と大したことがなかった場合は、
元に戻すどころか、
あせって他の技を再びやろうとします。

すると、どんどん時間がたっていき、
見ている人はつまらなく、しらけてしまいます。
VMDインストラクターが「できました」と言っても、
もはや大した直しではなくなっています。
これをドツボと言います。

ドツボにはまるのは、VMDインストラクターが
「評価・手直し」の意味を取り違えているから。
目的は「受講生にディスプレイをわかりやすく教える」ことであり、
自分の技を披露することではありません。
「評価・手直し」はけん玉遊びではないのです。

先ほどの「評価・手直し」は、「あっ、ライザーをバッグの下に置くと
バックが持ち上がって、立体的に見えるんだな」と受講生に諭すためなので、
それ以上の技は必要ないのです。

「評価・手直し」はシンプルに。
これがよいVMDインストラクターの指導でしょう。

あさってはOJT、そしてそのあとは売場塾です。
ドツボにはまらないよう、がんばります。(^^)

ウォールウォーシャーがない店

今日は、怖い話をしましょう。
「それは、ウォールウォッシャーがない店」です。
きゃああああああああ!!

ウォールウォッシャーとは、壁面を明るく照らすライトのことで、
通常、ダウンライトと兼用されています。
文字通り、ウォール(壁)を、洗うように(ウォッシュする)光を当てている
ライトのことを言います。

これがないと壁面は暗くなってしまいます。
そして、暗いと店はどうなってしまうか?!

暗ーい、お化け屋敷の様なお店になっています。
いくら、通路やアイランド売場を照らしても、お客様には
明るい店に見えません。
暗く感じてしまいます。
それはどうしてでしょうか。

ヒトは鉛直面、つまり、床から垂直に見えるところが視界にとても入ります。
人の目は床を見ているわけじゃないんです。
前を見て歩いていますので、前方の壁面や柱面、つまり床から垂直に見える場所が
目に入ります。
ここが明るくなと、店内を暗く感じてしまうんです。

だから、店舗診断に行くと、暗い店だなあと感じる店は、
ほとんどウオールウオッシャーがないんです。
不思議なことに、ライティングタクトと言って、天井にあるスポットライトを
付けるレールにもウォールウォーシャーがない店が多いです。

その場合は、スポットライトを壁に向けて照射して壁を明るく見せるんですが、
それをしていません。
きっと、商品が大事!だと思い、売場にしかライトを当てていないのでしょう。

中には、なんのメリットもない通路にスポットライトを当てている店も多いのです。
これは無駄というもので、そこにスポットを当てるくらいだったら、壁に当てましょう。

この間も、かわいそうな店がありました。
できたばかりのショッピングモールに真新しい雑貨店としてオープンしたのですが、
行ってみると、ウォールウォッシャーがありません。
壁がせっかくみどりや黄色でカラフルにペイントしているのに、光が当たっていなくて
黒ずんでいます。
来店客が、壁のカラフルさに気づくことはこのままないでしょう。

店内はまばゆいです。
通路が・・・。
天井に固定してあるダウンライトは、首ふりできないタイプのライトなので、
壁に首ふりすることはできません。
こうこうと通路を照らしていましたよ。

きっとこの店の通路は、通路になにか突起物でもあるんでしょうか・・・。

せめて、ユニバーサルダウンライトだったら、首ふりできるのに。
と思いました。

ということで!

あなたの店の壁を見てみましょう。
すると、きゃああああああ!
ウォールウォーシャーがついていないことはありませんか。
お化け屋敷に店をしないために、壁にライトは当てましょう。(^^)

MUJIのタグをジッと見よう

無印良品POP1

POPコピーがあまり得意でない人は、
無印良品のタグを 精読するといいでしょう。
たった3行の中に「言いたいこと」
「差別化できていること」が 凝縮されています。

これを見てください。
ホントよくできている、無印良品のPOPです。

実は、タグやラベルも立派なPOPなんです。
商品を買った時に、ジッとタグを読むと勉強になります。

 

 

フェイスタオル

これは今爆発的に人気のタオルです。
ネーミングもいいです、
「その次のタオル」。
つまり、フェイスタオルとして使えなくなったら
雑巾やふきんにできます。

 

 

たいやき

これはたいやきのPOP。わかりやすい!!

 

 

無印商品POP2

POPが苦手なあなたは、MUJIに行ってみましょう。
見てみましょう。
自分で写経してみましょう。
すると、しらずしらずのうちに、
POPを書くくせがついて上達しますよ。

明日から仕事ですね。
VMDの仕事、がんばっていきましょう!!

ブラックバス、ゲットしました

ゲット

 

秋の連休にひさびさにルアーフィッシングにいきました。
釣り具の会社に勤めている友人と、伊豆の松川湖に釣行です。

ここんとこ、連休は日がいいですね。
ただ、高原のダム湖だというのに、真夏の暑さです。

これは師匠が釣り具をセットしているところ。

アキ

そのピーカンの正午にBBをゲット。
25cmでした。

これが今日のルアーとタックルです。

タックル

ルアー
竿は、友人に借りたジャクソンのネイティブ。
これ、私も一本持っていて、デザインがとてもシックで
いい竿です。
主に、本栖湖のトラウトで使用しています。

釣り具店で長い間店長をしていた友人曰く、
ルアーは魚をだますものだけど、お客様をもだますものだそうです。

釣り具店の壁面に並べられたいろいろなルアー。
主にメーカー別にルーピングされていますが、
売れる色は、「魚が好きな色」ではなくて
「人間が好きな色」ということです。

本来、釣れる色は千差万別なんだそうですが、
お客様が「これは釣れそう」というルアーを
たくさん仕入れてボリューミーに陳列するそうです。

売れる色のほとんどは「自然に近い色」、つまり
今いる魚の魚体の色だそうですが、服飾の様に
色のはやりすたれがあって、たとえば黄色のルアーなんかも
売れるそうです。

キャンディみたいな色でも、たくさん陳列して、「釣れた」と
POPに書けば釣れそう、なんですね。

なーるほど。
アパレルと釣り具は似ているところがあると
思いました。

ところで、この日の釣り具ファッションはビームスでした。
ピーカンだったので、シャルマンのラインアートを持ってきました。
これ、紫外線があたるとサングラスになるんです。

ぼく

しかし、どう見てもこれ、日本にやってきた外国の
フィッシャーマンです。。。。

マーチャンダイジングってなに?

SP会社やラウンダー会社がいう、マーチャンダイジングって、

陳列のことをさすことが多いです。

 

小売店でマーチャンダイジングというと

品揃えや計数管理のことをいうのですが、

メーカー側に近いところの広告会社は、

マーチャンダイジングとは陳列のことをさします。

 

面白い慣習だと思います。

 

さて、VMDの世界では、

マーチャンダイジングはどちらに振れるのでしょう

品ぞろえか陳列か?

 

答えは両方です。

 

どちらかというと、メーカー、SP会社、デコレーターの方は、

マーチャンダイジングとは、陳列のことをいい、

小売店、コンサルタントの方は、

マーチャンダイジングとは、計数管理、品揃えのことがメインのように思います。

 

広告会社やラウンダー会社、SP会社は、

ラウンダーやヘルパーという、売場づくりの担当者がいて、

メーカーの売場の陳列や展示を直して、POPを付け替えます。

この作業をリバイスといいます。

 

リバイスには、「マーチャンダイジング」という項目があって、

新商品を陳列したり、下段の商品を上段に上げたり、

商品のくくりを明確にしたりする作業がメインとなります。

このことをマーチャンダイジングというのです。

 

うちの会社は、どちらのマーチャンダイジングでしょうか?

それは両方です。(^^)

当社の場合、計数管理をさせていただき陳列を直しています。

 

具体的には、 年間売上高を見せていただき、

「顧客の買い方パターン」を読み、

それに合わせた陳列を提案しているのです。

 

VMD本来のマーチャンダイジングは、

計数管理と陳列があってこそ、最大の効果を発揮します。

 

ただ、小売店側VMDにはそれができますが、

メーカー側ではできないのが残念。

計数管理は小売店に握られているので、

メーカーは計数管理ができません。

つまりいつどこで何が売れたのか知る由もないのです。

メーカーは卸してから後は、現場の数字を詳しく知ることはできない

でしょう。

 

なので、メーカーは「マーケティング」によって

顧客の買い方を推測するしかないのです。

 

確かに、業界別売上データ提供会社が計数をメーカーに

提供しているが、1カテゴリーの売上計数管理であって、

小売店のフロアの計数を提供しているわけではないのです。

 

ということで、「マーチャンダイジング」には二つの意味がありました。

さあ、あなたの知っているマーチャンダイジングはどちらでしょうか。