SP会社やラウンダー会社がいう、マーチャンダイジングって、
陳列のことをさすことが多いです。
小売店でマーチャンダイジングというと
品揃えや計数管理のことをいうのですが、
メーカー側に近いところの広告会社は、
マーチャンダイジングとは陳列のことをさします。
面白い慣習だと思います。
さて、VMDの世界では、
マーチャンダイジングはどちらに振れるのでしょう
品ぞろえか陳列か?
答えは両方です。
どちらかというと、メーカー、SP会社、デコレーターの方は、
マーチャンダイジングとは、陳列のことをいい、
小売店、コンサルタントの方は、
マーチャンダイジングとは、計数管理、品揃えのことがメインのように思います。
広告会社やラウンダー会社、SP会社は、
ラウンダーやヘルパーという、売場づくりの担当者がいて、
メーカーの売場の陳列や展示を直して、POPを付け替えます。
この作業をリバイスといいます。
リバイスには、「マーチャンダイジング」という項目があって、
新商品を陳列したり、下段の商品を上段に上げたり、
商品のくくりを明確にしたりする作業がメインとなります。
このことをマーチャンダイジングというのです。
うちの会社は、どちらのマーチャンダイジングでしょうか?
それは両方です。(^^)
当社の場合、計数管理をさせていただき陳列を直しています。
具体的には、 年間売上高を見せていただき、
「顧客の買い方パターン」を読み、
それに合わせた陳列を提案しているのです。
VMD本来のマーチャンダイジングは、
計数管理と陳列があってこそ、最大の効果を発揮します。
ただ、小売店側VMDにはそれができますが、
メーカー側ではできないのが残念。
計数管理は小売店に握られているので、
メーカーは計数管理ができません。
つまりいつどこで何が売れたのか知る由もないのです。
メーカーは卸してから後は、現場の数字を詳しく知ることはできない
でしょう。
なので、メーカーは「マーケティング」によって
顧客の買い方を推測するしかないのです。
確かに、業界別売上データ提供会社が計数をメーカーに
提供しているが、1カテゴリーの売上計数管理であって、
小売店のフロアの計数を提供しているわけではないのです。
ということで、「マーチャンダイジング」には二つの意味がありました。
さあ、あなたの知っているマーチャンダイジングはどちらでしょうか。