いま質販店!!

いま量販店というよりも良質店ですね。
または、質販店というべきか。
小売店は量よりも確実に質に向かっています。

スーパー然り。
コンビニ然り。
デパート然り。
100円均一然り。

質販店、100円ショップではセリアだったり
ダイソーだったりします。
安いモノよりも質のいいもの。
そのために、100円でなくても構わない
というお客様が増えてきました。

安いということで一斉風靡したダイエーは
とうとう衣料品フロアをやめて、食品スーパーに
なります。

コンビニも、セブンプレミアムがそうなように、
NBよりも高いPBが出で来ていて、お客様が
喜んで買っていきます。

百貨店は、パンツやタオル、そして寝具に至るまで
こだわりのメーカーを揃えて、そのデパートでないと
買えない良質のものを取りそろえるようになっています。
伊勢丹然りですね。

ジーンズメイトも量を20%減らして売場を見やすくし、
本当に売りたいいいものを置くようになりました。
ユニクロも5%値上げしましたが、お客様は減りません。

量販店の時代は終わりを告げています。
これからは質販店の時代ですね。
もちろん、それらは快場でなくてはいけません。
買い物空間が心地いい。
量がたくさんあるよりも、質のいいものが適度にある方が
何を買っていいかどうかわかりやすいんです。

量販店より質販店!!
この言葉を今年の流行語大賞にしましょう。(^^)

サインとPOPの違い

今日はサインとPOPの違いについて話します。

売場塾受講生でも、
まだこの違いはっきりしていない人多いです。

ズバリ言うと。
サインとは、お客様を短距離に導く記号、
POPとは商品に付随している広告です。

そして、サインはビスで固定されるケースが多く、
施工が必要なケースが多いです。
材質もプラスチックが多いです。

一方、POPは紙やスチレンボードでできている場合が多く、
テープや画鋲で簡単に取り外しできます。
つまり固定化されずに可変できるんです。

例えば、サインは記号なので、トイレや駐車場みたいに
アイコンで表示されることが多々あります。

また、家電店では、「冷蔵庫」「テレビ」など、エスカレーター前や
天井にアクリルプレートで下げられていたます。
中には電照になっているものもあります。

一方、「パナソニック」や「ブラザー」などのブランドPOPは
メーカーが持ち込んで、家電店から与えられた場所に吊るしたり貼ったりします。
これは可変できますし、メーカーの広告ですからPOPです。

でも、家電店がフロアをつくるときに、電照プレートととして、
「パナソニック」や「ブラザー」のロゴを壁に固定するのは、
サインとなります。

容易に動かせませんし、施工を伴います。

だいたいわかりましたか。
POPとサインの違い。

サインは小売店マターで、POPはメーカーマターなんです。
メーカーは自分のブランドロゴをPOPでなく、サインにしてもらうのが
フロア内インショップとしてのゴールをとらえることができます。

ということで、今日はPOPとサインの違いでした。
VMDインストラクターの皆さん、巧く使い分けてくださいね。(^^)

売場塾のCADコースの由来 

先々週は売場塾はCADプレゼン入門コースでした。
今回も遠くから、ご来校ありがとうございました。

そもそもなんで、CADの講座を始めたのかというと、
VMDインストラクターって売場のコンサルや研修、
プランニングもするんですが、最終的には
「どんな店にしてくれるの?」という
クライアントニーズに行きつきます。

私が創業した11年前は、パースは外注に頼んでいました。
確かにいいデザインは出てきますが、
細かい直しや要望にいちいち答えてくれません。
しかも、商品やPOPが入っていません。
什器を並べただけのパースも多いです。

あと、店前の街路樹や電線も正確に入っていない場合が多いです。
これでは、店舗ができても、サインが電柱で見えなかったり、
他店の看板で店頭が見えにくかったりと、
不正確なパースになってしまいます。

さらに、パース代は10~20万位するし、直しは個々に別料金で、
商品をIPできちんと入れてくれないです。
ほとんど店舗デザイン代は赤かイーブンでした。

そこで、自ら社員をデザイナーにして自分で
店舗デザインすることにしました。
他のパースデザイナーにあまりない、店舗を動画にすること。
つまり、顧客目線で店を歩かせてみることを主にしました。
これなら、電柱でサインが見えないとか、
窓の外に木陰がふさがっている・・・
などリアルな店舗を再現できます。

それがこれです。

●CAD動画

これ、すみません、まだPRO6の動画ですが、
今の売場塾はPRO8まで進化してしてます。
現在は動画もクリアになったPRO8の授業ですよ。

そんなわけで、今のオーバルリンクは、
動画でパースをプレゼンすることが100%なんです。
コンペの通過率も90%以上なんですよ。

ということで、全国の起業されているVMDインストラクターの皆さん、
個性的で楽しい店舗を動画CADでデザインしましょう!!
次回も三田の会場でお待ちしております。(^^)

オランジーナが買えない

最近、ビールストレート飽きたのでビヤカクテルつくるようにしました。

ビールと炭酸まぜてカクテルのようにして飲むのですが、これがうまいです。
コーラでもファンタでも構いません。フルーツ系の炭酸なら何でもあいます。

さて、最近オランジーナのCM見て、あ、これビヤカクテルにいい、と思い
近くのコンビニに買いに行きました。

すると、ありません・・・・。
トロピカーナはあるんですが、オランジーナはありませんでした。

リチャードギアが寅さんの格好して毎回楽しいストーリー流しているCM
気に入っているので、トロピカーナは買わずに、
今度は丸井の地下にあるスーパーに買いに行きました。
ところでそこにもないんです。

CM1万GRPはやっているのに、コンビニにもスーパーにもありません。
仕方がなく、毎日買い物に行っている妻に相談すると、ネット検索したら、というのです。
仕方がなくネットで調べました。
すると、コンビニには間違いなくある、とありました。
なんで、と思い、今度は違うコンビニに行きました。
確か駅のファミマかな。そこにもありません。
トロピカーナはあるんですが。。。。

正直、トロピカーナでもいいんですが、
オランジーナにこだわっているのに
どこにもありません。
疲れてしまい、今日はMUJIで似ているカシスの炭酸買ってきました。
210円です。

しかし。。。。。。NB買いにくくなりましたね。
NBとはナショナルブランドのことでコカコーラとかペプシのことです。
いまコンビニの半分はPBでそのうちに8割はPBになるようです。

この間、マンナンライフの「こんにゃく畑」を食べたいと思い、
コンビニ探したがなかったことを思いだしました。
まあ、にているPBはあるんですが、
マンナンライフのが食べたかったんです。

そもそも、オランジーナでもトロピカーナでも
どっちでもいいという人は多いと思います。
現場でオランジーナがなかったら、
味の似ているトロピカーナを買えばいいんです。
どうせビールと混ぜるのでどちらでも味は大差ないでしょう。
これをブランドスイッチと言います。

ブランドスイッチ、やっぱり現場によるところ大ですね。
7-11でポッキーがなかったら、チョコ入りプレッツェルというPBを買えばいいのです。

でも、それで気分が納得するかですね。
やっぱりオランジーナが飲みたいという、ブランドローヤリティ高い人は
まだまだいるでしょう。

ヨーロッパの場合は、もう店内すべてがPBという店はザラにあります。
マークスアンドスペンサーがそうですね。
すべてPBで高級品もやってます。

何が言いたいかというと、NBを買いたいというブランドローヤリティの客を
追い越して、すべてのコンビニ・スーパーがMUJI化してしまう、
ということに近未来はなります。
そうなると、日本のNBはどうやって売上上げたらいいんでしょうか。

メーカーの直営店やネットの直売りが増えているのは
そんな理由からかもしれません。
丸井さんも数年後には、消化仕入れのメーカー平場を
少なくしてほとんどテナントにするみたいですね。

NB大好き人間の、ブランド大好き人間の私はどうなるのか・・・・
ということをひしひしと考える週末の晩でした。

おしまい。(^^)

ブランド世界観の演出 

この間、クライアントの展示会行った時に、世界観どうやって出そうか、
という話になりました。商品ブランドや企業ブランドのことです。
確かに、ブランドの世界観を出すには、それなりの空間がなければいけません。
リアルな売場なら床壁天井がないとなかなか出ないです。

ホームページなら、1ページはないとダメでしょう。

だから、あなたがメーカーだとして、
小売店の売場の1段の棚だけもらっても、
世界観は出ません。
ホームページの1/4でも厳しいです。

アイランド什器だけでもなかなか出ないです。最低、壁がないとダメでしょう。
というのは、売場で目立つのは鉛直面だからです。
垂直に立っている大きな面です。
最低、柱です。

例えば、お菓子のケーヒスクローネや虎屋は必ず壁のあるところに
テナントとして入ってます。
それは壁がないと世界観がお客様に伝わらないからです。

ケーヒスクローネ、壁に必ず神戸本店のモノクロ写真がありますし、
虎屋は壁に必ず虎屋のマークがあります。

これがあるので老舗感がすごく出るんです。

だから虎屋は、全国どこの店舗でも壁を抱いています。
壁がないと出店しないんです。

さて、どーしても壁が取れないあなたのブランドはどうするか?
それは、天井と床をデザインすればいいです。
遠くからは、天井が見えますので、
天井をデザインするか、パラペットかバナーの多重露出をすればいいです。

ブランド世界観の演出、がんばってくださいね。