デザインとはなんでしょう。
デザインとは、意匠とか図案のことです。
VMDでいうデザインとは、ショップデザイン、空間デザイン、
POPデザイン、什器デザイン、ユニフォームデザイン、
ショッピングバッグデザイン、パッケージデザイン、DMデザイン・・・
もうキリがありません。
VMDの世界では、目に見えるものがすべてデザインなんです。
デザインがないと人間は生きられるか、ということですが、
生きられます。
衣食住を考えてみましょう。
家のデザイン、着るもの、食べるもの・・・。
家に関しては、最低、雨風しのげて暖かく涼しければ
デザインなくても生きられます。
着るものに関しては、アソコが隠れていて、
温かければ、デザインなくても生きられます。
食に関しては、食べたり飲んだりできれば、
器のデザインはどうでもいいです。
でも、それだけでは、生活がなんか物足りない。
楽しくない。
そこでデザインの登場です。
コップに関していいましょう。
水さえ飲めれば、コップの形はどうでもいいんですが、
デザインがあると、何かが違います。
それは楽しさだったり、ステイタスだったり、
個性だったり、機能だったりします。
コップに、
水玉が入っている →楽しい
金色でできている →ステイタス
富士山の形をしている →個性
手のひらに持ちやすく、こぼれにくい →機能
だから、水を飲むにしても便利で楽しいです。
さて、VMDは空間のデザインを考える技術です。
同じように、空間のデザインを考えてみましょう。
物が売れれば、デザインはどうでもいい・・・と
考える方は、商品を裸で、体育館か空き地で売ればいいでしょう。
買う方も、物があればどこで買ってもいい・・・と考える方は
インターネットで買えばいいかもしれません。
しかし、売場をデザインするということは、
そこに買い物に来る方に
デザインを提供するということになります。
お店というハコのデザイン、つまり床・壁・天井・什器・照明。
商品というデザイン、つまりパッケージデザイン、ショッピングバッグ、ラッピング。
ディスプレイというデザイン、つまり陳列や展示の仕方。
POPというデザイン、サインというデザイン、
そして店舗スタッフというデザインです。
ハコのデザインがいらなければ、貸し会議室でも売れるでしょう。
でもハコのデザインがあれば、お客様はその空間に入っただけで楽しくなります。
商品というデザインがいらなければ、商品を新聞紙で包み、
輪ゴムで留めてお客様にお渡しすればいいでしょう。
ディスプレイというデザインがいらなければ、
お客様が「ほしい」と言ったら
店の奥から出して来ればいいです。
あるいは、床に新聞を敷いてその上に商品を置けばいいです。
POPのデザインいらなければ、置かなくてもいいでしよう。
ただ、プライスシールを商品に貼ればいいです。
サインデザインがいらなければ、チラシの裏に屋号を書いて
表に貼っとけばいいです。
いかがですか。
売場にデザインというものがなければ、お客様は楽しくありません。
あの、ワクワクドキドキもないんです。
空間でモノを売ろうという人はデザインが必要だと
いうことがわかりましたでしょうか。
それもいろいろなデザインが。
VMDの担当の皆さん、がんばって空間のデザインを
つくって、お客様を楽しませていきましょう~。(^^)