アメリカVMD用語辞典

今日は日本になくてアメリカにある
VMD用語を紹介します。

●Environmental display エンバイロメンタルディスプレイ
直訳すると環境ディスプレイ。
ショップの床・壁・天井のデザイン、
プランタや額などのインテリアディスプレイも入ります。
もちろん照明のデザインも。

●ensemble display アンサンブルディスプレイ
コーディネートディスプレイのこと。
帽子だけのディスプレイだとunit displayといいますが
帽子とドレスと旅行鞄などを組み合わせた
ディスプレイをいいます。

●institutional theme インスティチューショナルテーマ
ディスプレイテーマの一種。
直訳すると企業テーマとか社会テーマになる。
例えば、ロレアルがウインドウで、女性のための社会的地位を、
みたいなイメージディスプレイをする場合をいいます。
ときどき銀座四丁目の和光でもやっていますね。

●creative theme クリエイティブテーマ
読んで字の如し。
日本の百貨店では伊勢丹新宿がよくやっています。
NYでは当たり前にやっています。
例えば、幻想的な海の中をマーメイドのように泳いでいる
婦人服マネキン、みたいな幻想的なディスプレイを指します。

●trimmer トリマー
これ、デコレーターのことなんです。
ペットの理容師ではないので注意。

●guidline ガイドライン
マニュアルのことです。
欧米では、VMDマニュアルのことを、VMD Guideline
といいます。

今日はここまでです。
VMD英会話でした。

売場塾50期に

50期

売場塾もこの夏で50期になります。
なんか、うれしいですね~。

開校したのは、2006年の春でした。
その時はまだ生徒は少なかったんですが、今では3年連続満席、卒業生は500人以上になりました!!

50期の受講生の皆さん、お待ちしております。(^^)

●第50期売場塾

デザインの話

デザインとはなんでしょう。

デザインとは、意匠とか図案のことです。
VMDでいうデザインとは、ショップデザイン、空間デザイン、
POPデザイン、什器デザイン、ユニフォームデザイン、
ショッピングバッグデザイン、パッケージデザイン、DMデザイン・・・
もうキリがありません。
VMDの世界では、目に見えるものがすべてデザインなんです。

デザインがないと人間は生きられるか、ということですが、
生きられます。

衣食住を考えてみましょう。
家のデザイン、着るもの、食べるもの・・・。

家に関しては、最低、雨風しのげて暖かく涼しければ
デザインなくても生きられます。

着るものに関しては、アソコが隠れていて、
温かければ、デザインなくても生きられます。

食に関しては、食べたり飲んだりできれば、
器のデザインはどうでもいいです。

でも、それだけでは、生活がなんか物足りない。
楽しくない。
そこでデザインの登場です。

コップに関していいましょう。
水さえ飲めれば、コップの形はどうでもいいんですが、
デザインがあると、何かが違います。

それは楽しさだったり、ステイタスだったり、
個性だったり、機能だったりします。

コップに、
水玉が入っている →楽しい
金色でできている →ステイタス
富士山の形をしている →個性
手のひらに持ちやすく、こぼれにくい →機能

だから、水を飲むにしても便利で楽しいです。

さて、VMDは空間のデザインを考える技術です。
同じように、空間のデザインを考えてみましょう。

物が売れれば、デザインはどうでもいい・・・と
考える方は、商品を裸で、体育館か空き地で売ればいいでしょう。

買う方も、物があればどこで買ってもいい・・・と考える方は
インターネットで買えばいいかもしれません。

しかし、売場をデザインするということは、
そこに買い物に来る方に
デザインを提供するということになります。

お店というハコのデザイン、つまり床・壁・天井・什器・照明。
商品というデザイン、つまりパッケージデザイン、ショッピングバッグ、ラッピング。
ディスプレイというデザイン、つまり陳列や展示の仕方。
POPというデザイン、サインというデザイン、
そして店舗スタッフというデザインです。

ハコのデザインがいらなければ、貸し会議室でも売れるでしょう。
でもハコのデザインがあれば、お客様はその空間に入っただけで楽しくなります。
商品というデザインがいらなければ、商品を新聞紙で包み、
輪ゴムで留めてお客様にお渡しすればいいでしょう。

ディスプレイというデザインがいらなければ、
お客様が「ほしい」と言ったら
店の奥から出して来ればいいです。
あるいは、床に新聞を敷いてその上に商品を置けばいいです。

POPのデザインいらなければ、置かなくてもいいでしよう。
ただ、プライスシールを商品に貼ればいいです。
サインデザインがいらなければ、チラシの裏に屋号を書いて
表に貼っとけばいいです。

いかがですか。
売場にデザインというものがなければ、お客様は楽しくありません。
あの、ワクワクドキドキもないんです。

空間でモノを売ろうという人はデザインが必要だと
いうことがわかりましたでしょうか。
それもいろいろなデザインが。

VMDの担当の皆さん、がんばって空間のデザインを
つくって、お客様を楽しませていきましょう~。(^^)