「繁盛店が必ずやっている商品陳列」増刷決定!

 

当社執筆のVMD本「繁盛店が必ずやっている商品陳列」
増刷決定しました。
ご愛読いただいている皆様、たいへん感謝します。

好調に売れ続けているため、5月に増刷するこことなりました。

●「繁盛店が必ずやっている商品陳列」

 
他社の「陳列本」とは違う、人気の秘密は下記の通り。

●陳列だけでなく、売場づくりを全体的に網羅したVMD本であること。
●売場づくりのガイドラインになるVMDのルールがわかること。
●実際に売場改善した事例が巻頭カラーで多数の掲載されていること。
●ブランド店舗だけではなく、個人商店でも活用できること。
●イラスト、写真満載で、初心者にもわかりやすいこと。

こんなことが売れている理由でした!
あなたの机に一冊!「繁盛店が必ずやっている商品陳列」。
これからもよろしくお願いします。(^^)

フレームワーク、逆もまた真なり

売場塾のVMDフレームワークは55あり、
店舗診断する際にそこから解決策を持ってきて
売場改善するのですが、ときどき、通常想定の改善と
反対のことをすることがあります。

たとえば、「スペーシング」という型は、
棚や什器内の、商品を置かないスペースをどのくらい取るか、
というフレームワークなんですが、
通常はスペースがなくて、ぎっしりしている売場を
改善するのに使います。

でも、商品があまりになさ過ぎて、
スカスカの売場もあるんですよね。
棚や壁面の10%くらいしか商品が載っていない売場を
たまに見かけます。
高級カバン、グッチだったら10%でいいかもしれませんが、
バラエティショップの様な店でも商品陳列スペースは
棚全体の10%しかないなんて場面もありますから、
オドロキです。
どう見ても、欠品しているとしか思えません。

スペースがあればいいというものではなく、中葉が必要なんです。

POP編集というのもそう。
通常は、POPが多すぎて整理する場合のフレームワークなんですが、
POPがなさすぎて商品が全然わからない売場もたまにあるんですよね。

セルフの店で、化粧品とか家電製品とか
難しい商品を売っている店はPOPが必要なんですが、
これがなさ過ぎて商品が置いてあっても気づかない、
理解できない売場に、たまに遭遇します。

売場塾のVMDフレームワーク、「逆もまた真なり」なんです。

GWもショッピングに出かけた時に、
珍しい「逆もまた真なり」のお店を見つけましょう。(^^)

エルメスのコーヒーカップ

エルメス

もうすぐGWですね。エルメスのコーヒーカップ、
銀座に買いに行こうかしら。
こう私が言ったら、パートナーは次のように言いました。

「アマゾンでも売っている、今日注文すれば明日届く」と言いました。

確かに、買うのは新作で色や柄も決まってるんですが、
銀座のエルメス本店で買わないと意味がないんです。

日曜日に同伴で、オシャレな格好してエルメス銀座に行き、
最上階の食器コーナーで買わなきゃダメなんです。

深々としたソファに通されて、
手袋付けた店員がおもむろにカップを確かめて、
一言新作のよさを語ってくれないとダメなんです。

カップを拭いて箱に戻し、ラップを丁寧にかけ、
エルメス春のショッピングバックに入れていただき、
エスカレーターまで見送ってくれないとダメなんです。

確かにネットだと簡単に注文でき、
時間がかからないのですが、
それだとエルメス買う意味がないんですね。

こうした購買行動を経験価値と言います。
買うという行為自体に価値があるわけです。
ネットと違い、リアルな場所で買う経験価値をつくるのに
VMDはとても大事ということです。

体験価値がなくて買うものが決まっていたら、
ネットで買う方が便利です。そこにはVMDは必要ありません。

お店に言って買いたい、と思っているお客様に
VMDはとても有効な技術です。

さて、うちのパートナーはエルメスの柄が気にいらないらしく、
ペアで買っても使ってくれないかもしれません。(´・_・`)

守破離

この間、クライアントのMさんからいい言葉を聞きました。
それは、「守破離」という言葉です。
英語で言う、PLAN DO SEEと同じだということです。

空手やエアロビ、ストレッチや書道など、
習い事には、「型」というものがあります。

初心者は、この「型」をまず最初に習って、それを身につけ
次第に応用力をつけて自分のものにしていきます。
そうして、最後はプロになるわけです。

VMDの学校「売場塾」も、VMDの型というものがあります。
受講生はその型を習得して自分のものにし、最後は
自分なりの味付けをしてオリジナルな型に変化させていきます。

いままで、それを
「振り返り」とか、PLAN、DO、SEEと呼んできましたが
「守破離」がピッタリきます。

守とは、先生の教えである型をしっかり身につけること。
破とは、その型に自分なりの改良を加えていくこと。
離とは、自分のオリジナルの型を完成されること。

なるほど、茶道や華道にたくさんの流派がうまれるたのは
そういう理由からなんですね。
とすると、VMDも多くの流派が生まれていいはずなんですが、
ほとんどの体験者が明文化・公表していないため、
今はあまり流派はないように思います。

つまり、今のVMDは、各個人の感性や経験で行っており、
それをナレッジ(知識)に明文化していないため、
あまり流派がない、ということなんでしょう。
百貨店やマネキンメーカーなどVMDを現場で実践してる
会社もほとんどそのノウハウを公表しておらず、
経営守秘があるからと思っているようです。

とすると、「売場塾」は、VMDの世界を広めるのに
貢献しているかも!!
VMDのいろいろな流派は、ほとんど売場塾出身者によって
つくられた・・・と将来なったらいいですね。

売場塾は、VMD業界の桑沢デザイン研究所を目指します。(^^)