VMD用語の間違った使い方

最近、受講生と話した時、なーんか違うなあという
用語の使い方がありました。
少しお話します。

→リレーション
これは売場と売場の円滑な繋がりを指す用語でした。
VP,PPとIPの繋がりを言っている方いる時があります。

→定数
これは一定の面積における什器数を言うのですが、
商品数だと勘違いしている人がいます。

→定量
商品の陳列数が少ない状態を定量という人がいます。
定量とは、「ショップブランドが定める陳列展開数量」を指すので、
陳列数が少ないのが定量ではないです。
でないと、ユニクロやジーンズメイトは定量でない・・・
ということになってしまいます。

→VP
PPをVPと言っている方がいます。

→オーケストレーション
島什器の陳列をオーケストレーションと言っている方がいます。
オーケストレーションとは、壁面の陳列全体を指す言葉です。

→コンセプト
ディスプレイのテーマのことをコンセプトと言っている人がいます。
コンセプトとは、ショップコンセプトのことで、本部が決める重要な概念です。
売場でころころ変わるものではありません。

→分類サイン
分類サインを分類POPと間違えている方がいます。
テキストP119を振り返るとわかります。

今日は、VMD用語の間違った使い方、でした。(^^)

VMDコンサル料とプランニング料の違い

今日は、VMDコンサル料とVMDプランニング料の違いについて解説します。
これ、取り違えているVMDインストラクターいるのでよく聞いてくださいね。

結論から言いましょう。
VMDコンサルティングは、時間拘束の料金、
VMDプランニングは、企画書の料金です。

VMDコンサルティングは時間拘束で料金を決めます。
時間いくら、一日いくらです。
コンサルティングは、ノウハウやハウツーを教えることが仕事です。
ほとんど口頭で済み、クライアントにレクチャー、アドバイス、
ディスカッションすることで対価を得ます。
クライアントにしても、コンサルを依頼するときは、
時間以内に何を教えてもらうか、
をあらかじめ決めとかなければいけません。

だから、今日行きます、みたいなことを言って、
「今日は何しよう」みたいになっても料金は派生するんです。
何もしなくても派生するんですね。
それがコンサルというものです。

だから、VMDコンサルをする人はクライアントに対して
「どんなメニューを時間内に提供してくれるか」
「今日一日で何を教えてくれるのか」を明確にしないと
高いお金を払ってVMDコンサルを雇う人はいないでしょう。

例えば、VMDコンサルによくある店舗診断にしても、
VMDコンサルがいきなり店に来て「あそこがダメ、ここがダメ」
といって、20万請求しても、単に店頭でちらっと見て
終わり・・・では、次から仕事は来ないでしょう。

コンサルの中身をわかりやすく提示してから
仕事に取り掛かる、これが顧客満足のひとつでしょう。

コンサルは時間拘束の料金なので、宿題は禁物。
もちろん、時間外・延長も禁物です。
まあ、タクシーメーターのようなもんです。
だから、時間にそってきちっと仕事をやることが大事。
「家で考えてあとで連絡します」や「企画書をあとで送ります」は禁句です。
事務所や家で行う作業にお金はつかないからです。

次にプランニング料ですが、これは企画書の値段です。
VMDプラン料は多岐にわたります。
ショップコンセプト企画料、VMD分類制作費、ゾーニング料、
棚割り図、VP,PPシート作成費、平面図、データシート作成費、
他もろもろです。

これの対価は、プラン考えてナンボなんで、企画書の出来が
価値を上げます。
つまり、クライアントに受け入れられるプランかどうかです。
これは、ひとつの企画に時間がかかろうがかからまいが、値段は
時間軸で決定しません。
これがコンサル料と違うところです。

プランニングは、本人の経験・センス・技量によるところ大なので、
コンサルティングよりも個人差が出やすいです。
斬新で個性的な企画を打ち出せるかどうか?
それでお客様のブランド空間が決定するからです。

だからプランニング料がきちっととれる人は少ないのが現状です。

わかりましたか。コンサル料とプランニング料の違い。
例えば、オーバルリンクだと、これはコンサル料です。

●オーバルリンクのコンサル

これはプランニング料です。

●オーバルリンクのプランニング

ちなみに、プランニング料= デザイン料ではないので注意しましょう。
デザイン料はまた別モノなんです。
これはまたの機会にお教えしますね。

シーズン変動、イヤー変動

今日はシーズン変動、イヤー変動の話をします。
商品の売上にはトレンドいうものがあり、時系列に売上がどうかわっていくか、
というのを知るにはトレンド曲線グラフを書くといいです。

売上のトレンド曲線とは、例えばコートなどは、
10月の後半から徐々にあがって行って、12月をピークに2月まで
ゆーくり降りていきます。
ヒトコブラクダみたいな曲線です。

これが、春物コートだと、そのこぶが急に上がって下がるみたいな感じ。
Tシャツだと、4月からぐーっと上がっていき、7月から徐々に下がり、10月に
下がりきるみたい感じ。

ところがトレンド曲線がない商品もあります。
例えば、タバコやトイレットペーパー。
これはいつが売上が上がるみたいなものではないんです。

ケータイ電話やパソコン、靴下、時計も一見なさそうですがあります。
家電製品は業界で新製品の出る時期が決まっていますし、
靴下、時計もSS,AWがあります。

さて、話をシーズン変動、イヤー変動に戻しますが、
シーズン変動というのはまさにこの商品のトレンド曲線です。

MDP、つまり店内のマーチャンダイズプレゼンテーションは、この
シーズン変動のトレンド曲線に一歩早い提案ディスプレイを
心がけないとダメなんです。
このMDPがシーズン変動トレンドに合っていないと、もう売上はガタガタになります。
店舗のコンサルやっているのでわかりますが、トレンド曲線のメリハリがある店ほど
売上は上がっています。

一方、なんにもトレンド曲線がなくて、トイレットペーパーみたいに
売上の上がり下がりがない店は、売上が低いんです。
つまり、季節に応じたVMDを実施していないからなんです。

一方、イヤー変動というのは、流行のことで、これが本当のトレンド。
2年前に世界流行色協会が決めるアレですね。
イヤー変動は1年舗通しての流行の変動ですので、ファッション中心に見えそうですが、
なんの自動車やバイク、インテリアや家電なんかにもこのイヤー変動の波は及んでいます。
これらは、MD分類のトレンド曲線が主体で3年、5年のスパンで曲線を見るわけです。
例えば、原色がここ1.2年売れているとか、デニムが3年かがりで伸びているとか、
そういうものです。

シーズン変動、イヤー変動わかりましたでしょうか。
あなたのお店のシーズン変動、イヤー変動、きちんと動いていますか?
もし動いていないんだったら、トイレットペーパー売場になってしまいますよ。
がんばってください。~

VMD指導コースは売場塾卒業生のコース

GWも終わり、来週から新コース「VMD指導コース」が
始まります。
教科書の表紙デザインも新しくなりました。
VMDインストラクターコース教科書 テキスト
そのデザインは、VMDのVのみならず、
「VMDインストラクターになって、成功しよう!!」
のビクトリーのVでした。(^^)

●VMD指導コースは3講座構成です。
VMDインストラクターコース

受講生の皆さん、サインはVです。
もちろん、基本講座申込時から受講できますが、
このコースは、売場塾卒業生600人のための
コースでもあるんです。

VMDインストラクターとしてさらに成長したい方は
ぜひ受講をご検討ください。(^^)

アシックスのブランドクオリティ

いよいよアシックスがグローバルブランド
になりつつありますね。
というか、もうなっている感もあります。

もうすぐアシックスは世界市場で、スニーカーに関しては
売上はプーマを抜いて三位になるそうです。

ナイキとアディダスも射程距離になってきました。
でもまだ何兆円と行かず4500億ですか。
しかし、昭和時代の世界の自動車メーカーを追い抜き、
追い越したトヨタを彷彿とさせます。

アシックス、私も2足履いていますよ。
ひとつはランニング用、ひとつはつっかけです。
でもこれがオニツカタイガー。
いい商品ブランドです。

日本市場は長らくミズノだったんですけどね。
アシックスさん、いち早く世界戦略に目を向け、
アジアに拠点をつくり、それからヨーロッパへと
攻めて行ったそうな。

ヨーロッパでオニツカというと、高級ブランドみたいですよ。

VMDの話をすると、靴店のスニーカーフロアのインショップは
長らく、ナイキ、アディダス、プーマの三強が売場を寡占していました。
ABCマートやASBEEへ行くと、一階の主要売場はブランド別で
ナイキ、プーマ、アディダスでした。
そこにアシックスが入る可能性が大です。
それどころか、プーマの代わりにアシックスがコーナーを
とるかもしれないですね。

なんせ、アシックスは東京オリンピックの
メインスポンサーでもあります。
イメージがよすぎ!!

加えて、スニーカーの直営店も増えていて、原宿や丸の内に
あるオニツカタイガーショップ、かっこいいですね。
連日、外国の方が押し寄せています。

売場塾のフィールドワークのルートにあるので、
今度みんなで見てみようかな。(^^)