今日はシーズン変動、イヤー変動の話をします。
商品の売上にはトレンドいうものがあり、時系列に売上がどうかわっていくか、
というのを知るにはトレンド曲線グラフを書くといいです。
売上のトレンド曲線とは、例えばコートなどは、
10月の後半から徐々にあがって行って、12月をピークに2月まで
ゆーくり降りていきます。
ヒトコブラクダみたいな曲線です。
これが、春物コートだと、そのこぶが急に上がって下がるみたいな感じ。
Tシャツだと、4月からぐーっと上がっていき、7月から徐々に下がり、10月に
下がりきるみたい感じ。
ところがトレンド曲線がない商品もあります。
例えば、タバコやトイレットペーパー。
これはいつが売上が上がるみたいなものではないんです。
ケータイ電話やパソコン、靴下、時計も一見なさそうですがあります。
家電製品は業界で新製品の出る時期が決まっていますし、
靴下、時計もSS,AWがあります。
さて、話をシーズン変動、イヤー変動に戻しますが、
シーズン変動というのはまさにこの商品のトレンド曲線です。
MDP、つまり店内のマーチャンダイズプレゼンテーションは、この
シーズン変動のトレンド曲線に一歩早い提案ディスプレイを
心がけないとダメなんです。
このMDPがシーズン変動トレンドに合っていないと、もう売上はガタガタになります。
店舗のコンサルやっているのでわかりますが、トレンド曲線のメリハリがある店ほど
売上は上がっています。
一方、なんにもトレンド曲線がなくて、トイレットペーパーみたいに
売上の上がり下がりがない店は、売上が低いんです。
つまり、季節に応じたVMDを実施していないからなんです。
一方、イヤー変動というのは、流行のことで、これが本当のトレンド。
2年前に世界流行色協会が決めるアレですね。
イヤー変動は1年舗通しての流行の変動ですので、ファッション中心に見えそうですが、
なんの自動車やバイク、インテリアや家電なんかにもこのイヤー変動の波は及んでいます。
これらは、MD分類のトレンド曲線が主体で3年、5年のスパンで曲線を見るわけです。
例えば、原色がここ1.2年売れているとか、デニムが3年かがりで伸びているとか、
そういうものです。
シーズン変動、イヤー変動わかりましたでしょうか。
あなたのお店のシーズン変動、イヤー変動、きちんと動いていますか?
もし動いていないんだったら、トイレットペーパー売場になってしまいますよ。
がんばってください。~