デコレーターの仕事とVMDの関係

VMDの世界は急速にシステム化、チェーン化していますね。
それは、昨今の小売店ビジネスモデルに並行する形で進んでいます。

以前は個店対応でデコレーターが独自の装飾をしていましたが
それは急速になくなり、一部の旗艦大型店に絞られています。
しかもそれは、大手施工会社が主導権を握っています。

それでは、個店対応のデコレーターはどうすればいいか?
それはやっぱりVMDインストラクター資格を取った方がいいと思います。

昨今のデコレーションは
●システム化
●チェーン店化
●社内内政化
が進んでいます。

●システム化というのは、
デコレーションをシステム化しているという意味です。
すなわち、POPの共有、造作物の共有、ディスプレイ用品の共有
ということで、ディスプレイ規格を統一して、合理化しているということです。
どんな売場、どんな環境でも即対応できる簡易式ディスプレイシステムを
導入しているということでしょう。

特に進んいるのが、イントラネットによる売場写真診断システムです。
本部VMDは、ネットで店舗のディスプレイを診断アドバイスします。

●チェーン店化というのは、
多店舗に対応できるディスプレイ・キットを自社で開発するか、
市販のディスプレイツールを集めてキット化します。
そうすることで、安く早く大量にディスプレイ用品をキット化
することになります。

●社内内政化というのは、
デコレーターに発注せずに、社員や販売スタッフが
デコレーションするということです。
本部VMDは店頭ディスプレイマニュアルをつくり、
それを店舗VMD担当か、販売員につくっていただきます。
本部はそれを上記イントラネットで管理するか、
本部VMDラウンダーが各店を回って評価手直しします。

このようなビジネスモデルは元来の様な
「ディスフレイの仕事をいただく」ビジネスモデルを
瓦解させています。
現在のマネキン会社や施工会社、ディスプレイスタジオが
厳しいのは、そういう流通業界の事情がありました。

代わって出てきたのが、VMDで、これはディスプレイを
作る仕事ではなく、売場づくりをコンサルティングする仕事だと
自負しています。

小売店の
●システム化
●チェーン店化
●社内内政化
には、VMDが都合がよく、VMDインストラクターによって
「売場づくりを教えることにより小売店の付加価値が増える」
コンサルティングを展開しています。

この続きはまたしますね。

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