今日はマス広告とPPとの連動について話しします。
テレビCMをたくさん投下しているお店は、
PPにマスとリンクしたPOPを入れると、
手っ取り早いです。
ディスプレーそのものを凝るよりも、
マスで使っているタレントのでかいポスターを
PP代わりに入れたほうが、注目率は上がります。
マス広告大量に投下しているクライアント多いんですが、
テーマのわかりにくいPP作るよりも、
タレントの顔だしたほうが、売場立ち寄り率は上がりますよ。
ユニクロがやってますよね。
例えば、ドラックストアでツバキという資生堂の
シャンプーの売場をつくり、そのPPをつくるとします。
その時、エンドの上に三角構成のディスプレーつくって、
そこにガーランドを這わせて〜みたいなことをするよりも、
鈴木京香のポスター貼ったほうが手っ取り早いし、注目率もあがります。
なぜなら、ディスプレーの美しさよりも、
それを宣伝しているタレントの顔を売場に出したほうが注目率は高いし、
想起率も高いからです。
「あっ、あの鈴木京香さんがやってるシャンプーだ」というわけです。
ケータイ電話ショップの店内PPを作る時もそう。
壁面にケータイのPPをつくるより、お父さんの顔を出したほうが早いです。
「あっ、ソフトバンクのコーナーはあっちだ」というわけです。
実はマス広告やっている小売店やメーカーは、
このマス広告と現場のリンクが弱い会社がしばしばあります。
なんであんなにテレビCM打っているのに、
肝心の売場でタレントを客引きパンダにしないのでしょうか?
実はわけがあるんです。
それは、マス広告部とSP部、マス広告代理店と
SP会社との連携が取れていないからです。
マス広告は電通を始めとする大手広告代理店がテレビCMを作っています。
かたや、POPなど売場のSPツールはSP会社が作っています。
ほとんどの場合、タレント契約はテレビCMを作っている
広告代理店がしており、SP会社はしていません。
つまり、テレビCMに出ているタレントをPOP制作に使うことができません。
テレビCMを作っている広告代理店は、
ポスターやPOPをついでに作る程度。
従って、VMD計画に沿った緻密なPOPをテレビCMの
タレントを使って作ることはできないのです。σ(^_^;)
メーカーや小売店の場合そうで、宣伝部の作ったPOPがSP部に落ちてくる、、、
みたいなタテの流れなので、
「マスはこのようにして、VMDはこうしよう!という話し合いはあまり行われていません。
論より証拠、うちもたくさんの大手クライアントの
POPをつくってますが、テレビタレントの起用提案はできないんです。σ(^_^;)
逆にVMD会社つくる前は大手広告会社でCMつくっていたから、
その逆もよくわかります。(^^)
ホント、マスやっている広告代理店はSP弱い・・・。
まあ、なんでVMD会社つくったかというと、
今までテレビCMつくっていた私が、
テレビCMで売っている商品を売場にいったら、
がっくり・・・というのを何度となく経験してきました。
だからオーバルリンクつくったんです。
余談ですが、こういうパターンのクライアント多いです。
マス広告で大量にテレビCMやっているけど、
お客様が売場に買いに来たらガックリ!というのを何とかしてほしい、
というパターン。
ということで、どうしてテレビCMをつくってきた私がVMD会社を
つくった理由、わかりましたでしょうか。
そしてオーバルリンクが、会社の業種登録で、
「広告会社」登記をしていることも。
「売場自体を広告にする」ためにオーバルリンクを作った
というわけです。(^^)
売場自体を広告に変える、広告代理店オーバルリンクを
これからもよろしくお願いします。