テナント管理のポイント

 このところ、商業施設のコンサルティングが多いです。
百貨店にしろ、駅ビルにしろ、スーパーにしろ、いろいろなテナントが入っていますが
商業施設の管理者は不動産出身が多いのが欠点。VMDを知るといいですよ。

テナント管理ができないと、施設自体の見え方が狂って、
管理されていない商店街のようになってしまいます。

テナントの監理は圧倒的にMDP。つまり売場の見栄えなんです。
元来、何を売っている行くのかというMDが多かったです。
でも今は、個々のショップデザインが見てくれを意味しますので
「見てくれ」をフロアで一定のグレードに保てないといけません。

しかも、個々のテナントはMDPがマチマチですので、それらの見てくれを
フロアテイストにまで落とし込むのが必要なのです。

例えば、ヴィレッジヴァンガードの横に
キッチン21が来てもフロアの見栄えがよくありません。
それは、個々のテナントでMDPテイストが違うからなんです。
ヴィレッジヴァンガードの横はWEGOがよく、ユニクロはにあわないでしょう。

さて、話を元に戻すと、テナント管理は下記の5つが重点です。
まず、圧倒的にコンコースから見た時の、店頭と店内の見通しです。
これがよくないと、店舗に人が入ることはありません。
だから、百貨店やGMSは空間規制・什器規制が多いんです。

何屋なのかわからない店舗が多いです。
コンコースからの見通しがよくないと、売り物もわかりません。
気をつけなくてはいけないのが、通行人が正面から直角に店内を見ることはないということ。
ほとんど鋭角で店内を見ることに気をとりましょう。
つまり見た感じのポイントは壁なんです。
これをフォーカルウォールと言います。

それに付加するようにして大事なのが、ゾーニングです。
どこに何があるかわからないような店では、店内回遊が見込めません。
だから、テナントを指導するときは、店長を店頭に立たせて、どこに何があるかを
わかるようにさせることです。

3つめが陳列と展示。つまりMDPです。
これは、陳列と展示のことですが、これが乱れている店が多いです。
これはきちんと見せることを店長にマインドに刻み付ければ大丈夫ですが、
1か月経つと元に戻ります。こまめな点検が必要です。

施設管理者、施設店長の皆さん、わかりましたか。
テナントVMDコントロールは、1に店内見通し、2にゾーニング、3.4が陳列・展示、
そして5にサイン・POPです。
クリスマス商戦、お店のMDP維持にがんばってくださいね。
お互いに年末乗り切りましょう。

それでは。(^^)

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