VMD部の組織内ポジション

先週の日経MJ見ると、
ロート製薬の売場づくりが大きく載っていました。
ロート製薬、カネボウや資生堂がジり貧なのに、
21期続けて売上高上がっているとは
スゴイです。
化粧品業界では、ロート、コーセー、メナードあたりが
躍進目覚ましいですね。

それはどこもVMDに力を入れているメーカーばかり!
最近は、売場塾受講生、化粧品業界の方、多いです。
これはハリウッド化粧品のVMD担当。

●ハリウッド

新聞によると、ロート製薬は商品開発部と販促部が合体し、
商品開発部が売場をベースにした
商品開発をしているからいい、と書かれていました。
私はそうは思えません。
なぜなら、その考え方は様々だからです。

確かに、商品パッケージや販促物を商品部のデザイナーが
いっしょに考えることはいいんですが、
問題は営業担当とリンクしていないところに問題があるでしょう。

化粧品の現場VMDを直接やっているのは、営業担当か美容部員です。
彼ら彼女らの売場づくりの意見も聞かないといけません。
商品と販促だけで行うと、現場に即した売場づくりが
成り立たないからです。

売場塾卒業生もメーカーの販促担当が多いのですが、
商品部寄りか、営業(販売)部寄りかで
意見がいろいろです。
商品部寄りのVMD担当は楽で、
商品生産から売場まで一貫してデザインできるので
都合がいいようです。

一方、営業寄りのVMD担当は、
現場からの意見が多くてまとめるのにたいへん!!
と言う声が聞かれます。
現場の方が売上を上げるという美容部員や店長さんが
強い組織だとそういう弊害ありますね。
どちらがいいんでしょうか。

結論。

どちらにもつかないのがいいんでしょう。
つまり販促部改め、営業企画室です。
これがいいと思います。

商品部よりのVMD部は、一見よさそうですが、
実は現場からクレームが来ることが多いんです。
POPが合わない、こんなSPツールほしいが作ってくれない、
こんなの役に立たない。うんぬん・・・。
かわいそうに、メーカー販促部が苦労して作ったPOPが
お店に貼られる率は半分以下なんです。
ほとんどゴミをつくっているようなもんでしょう。
まあ、20年広告会社をやってきてPOPをつくっていた私が
いうから間違いはないでしょう。(笑)
ほとんどのお店でメーカーの送ったPOPが使われていないんです。

それを解消するために、最近カルビーはカルネコという
POPシステムをつくって
POP破棄率がほぼ0%という偉業を達成しています。
すごいですね。

●カルネコ

これが、営業企画室といやつです。
それどころか、ここは最近事業部に昇格しています。
つまり会社みたいなもんです。
このカルネコがVMD部の理想ですね。~
VMD部は、商品部や営業部に属さずに、独立した室になる。
これです。
そしてこれこそがアメリカ企業が当たり前にやっていることなんです。

日本のメーカーのVMD担当の皆さん、
がんばってください。

決して「●●部」の下請けにならないでください。(^^)

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