今日は、「勘違い」シリーズです。
売場がきれいになっていることイコール定数・定量ではないです。
VMDインストラクターが初歩的に勘違いしているのは、
棚の陳列点数が少なくて、きれいに佇んでいる売場を
「定数定量になっている」と言うことです。
まずは定数定量というVMD用語の使い方。
定数定量とは
●標準的な店舗面積に、何台の什器が望ましいかという定量ルール
●VMD分類による、主にグレードによる棚への商品点数のルール
をいいます。
だから、「定数・定量がしっかりしているブランド」
「定数定量を守っている売場やフロア」とはいいますが、
「きれいな売場、商品量が少ない売場」のことではないです。
ましてや、定数とは什器の数のことですから、
棚の佇まいを見て「定数があっている」というのは、
ほとんどギリシャ語です。
VMD用語の正しい使い方をしてください。(^^)
次は、テーマのネーミング。
「このウインドウのテーマは冬です」
うーん、それでは答えになっていません。
本部が支店に「ウインドウを冬というテーマでつくってくれ」
とは言わないのです。
言うなら、
「ウインドウを、週末夫婦のゆっくり過ごすあったかリビングナイト」
というべきです。
つまり、テーマとは、ウインドウディスプレイスタッフが
ディスプレイをつくる際に、出来上がりがイメージしやすい
ネーミングが必要なんです。
本部からディスプレイの指示書を出すときに、
「冬服で冬というテーマでウインドウをつくってくれ」という
指示はないのです。
ディスプレイテーマのネーミングには、
4W1Hがないとダメなんです。
どんなときに、どんな人が、どんな方法で、どんな場所で
なんのために・・・というものなんです。
わかりましたでしょうか。
また、勘違いシリーズやりますね。
楽しみにしておいてください。