今日はトラベリングマーチャンダイザーについて話します。
これは一体何か??
いやなんてことないです。
本部VMDインストラクターはトラベリングマーチャンダイザーでも
あるということです。
つまり、全国各地のお店を回る仕事が多いので、
旅行するVMD担当ということで、私がそう名づけました。
本部VMDインストラクター、大変ですよね。
ほとんどのお店がチェーン展開しているので
全国のお店を回らなければいけません。
通常、旗艦店(英語ではフラッグシップ店という)は大都市にあります。
まず最低、その旗艦店をまわらなくてはいけません。
東京に始まり、名古屋→大阪→広島→九州→仙台→北海道・・・。
ブランドVMDの考え方として、理想的な売場づくりをしている
お店をフラッグシップ店として重宝します。
そしてそこに人的、コスト的投資をします。
まず、本部VMDが必ず指揮をとり、ショップデザイン、MDP、
プロモーション、MDに至るまで理想的なVMDプランを立てて実施します。
だから、ローカルの来店客が少ないデパートに出している店
や売上が小さいお店は
基幹店と言わず、本部もあまり人的コスト店投資をしません。
都市部の旗艦店を大事にし、そこで実験をし、
モデル店として君臨づけるのです。
そしてそこがうまくいったら、ヨコ展開し、中規模都市に
基幹店で実施したVMDを施すのです。
このほうが全店にいきなりVMDを施すよりも効率がよく、
ナレッジ(期間ガイドラインからベーシックガイドラインに
落とし込む知識のコト)が整理整頓されて蓄積していくのです。
アメリカのVMDはほとんど旗艦店→準規模店のVMD伝達パターンです。
さて、本部VMDインストラクターは旗艦店で何をするんでしょう。
それは4つあります。
1.本部プランの52週MDPガイドラインに沿ったインスタレーション
(指導とデコレーションの両方がある)
2.店舗クリニック(売場塾でいう店舗診断のコト)
3.OJT(ベーシックガイドラインによるスタッフ教育)
4.あらゆる実験の遂行(例えばゾーニング、VMD分類、什器レイアウト、SDetc)
大変です、本部VMD。
全国十大都市ならまだしも、新業態、新店舗の場合は
ローカルでも行かなくてはいけません。
しかも、52週MDや店舗診断は集中して行われるため、家に帰れないことも
しばしば。
Facebooの売場塾グループの人たちが旅行先の写真や話題多いのはこのためです。(^^)
旅行好きにはいいですね。
全国いろいろなグルメは楽しめるし、時間が開いたら観光見物ができます。
ときどき売場塾卒業生のOJTや講演会に同行する場合がありますが
楽しいですよ。~
長崎ではちゃんぽん、仙台では牛タン、沼津では魚の干物、広島ではお好み焼きです。
この間岡山に行った際はマスカットワイン堪能しました。(^^)
今度はどこに行こうかな…という感じ。
特にアパレルメーカーで百貨店に出店している本部VMDは大変ですね。
百貨店、どこの都市にもあるし、販売スタッフも派遣しているから
スタッフ教育、52週MDP、店舗クリニックと、やることいろいろあります。
一度、新期のインスタするIさんに取材のためについていったことがあります。
横浜のデパートでしたが、朝10時について、インスタ終わったのは15時でした。
その間、Iさん飲まず食わず休まずインスタと指導していました。
タフですね~。VMDの方は。体力いりますよ。
私が毎日1時間ストレッチしているのはそのためでした!!
Iさんのかっこいい、勇猛果敢なVMDインスタの様子は、この本に
巻頭カラーで載っています。
見てみよう!!
本部VMDインストラクターの皆さん、全国行脚がんばってくださいね。
地元のおいしいグルメで精を出しましょう。(^^)