会社にVMDを認めさせるには

売場塾の卒業生をみると、会社に所属しながら、VMD専任あるいは兼任として活躍してしている方はおおぜいいらっしゃいますが、VMDという職務を認められず、販促や営業としての一知識としてしか役立てていない方もたくさんいます。

VMDという仕事を会社に認められている方は、会社に申請して会社の費用で売場塾に来られている方は受講生の半分、残りの半分は自費で来られています。
私がそうだったのですが、何かを学ぶ際に会社が認めてくれれば、受講の費用を会社が負担してくれる、福利厚生があります。英会話学校の費用の半分を出していただき、TOEIC730を取ってから、月々英語奨励金を5000円いただいていました。
同じように、VMDの勉強を奨励している会社があり、アパレルを中心に売場塾が認定校になっているケースも多々あります。

ところが、アパレル以外はこの奨励金があまりないので、自費で来られているアパレル以外の方は多いです。
さて、この中で、自社にVMDの担当や部署を開きたいと懸命になっている人がいます。
上司や幹部にVMDの必要性を訴えて、なしのつぶてになっている方をよくみます。そんな時、売場塾としてどうアドバイスしたらいいのか。

答えは転職する、です。
VMDの温度が低く、社長を始め幹部がVMDは必要なく商品がよければいい、と思っているようなケースは残念ながら、がんばっても時間の無駄になるでしょう。
たまに上司が、オレがなんとかするから、とバックアップしてくれるかもしれませんが、上司が変わったら本の黙阿弥になってしまいます。

と、無情なことを言ってしまいましたが、もう一つ手があります。それは、組織を少しずつ動かしていく、ということです。
VMDが認められないからと言って諦めるのではなく、少しずつ活動をしていくのです。
例えば、メーカー営業をしながら、お得意先の小売店にVMDを教えていく方法。これをエデュケーショナル販促と呼んでいますが、メーカー営業にはこれが効きます。売場づくりを教えることにより、小売店とのパイプが太くなり、棚をたくさんもらい、売上があがり、営業成績もバツグンになります。
こうなってくると、上司や幹部もVMDを認めざるを得ません。
次第にVMDとしての発言力は高くなり、兼任担当になったり、部下をつけてくれたりします。
販売スタッフとしてはどうかというと、ディスプレイの技術を磨くのが一番。売場全体をわかりやすく選びやすく整え、毎回テーマを変えて来店客を楽しませる、、、こんな地道な努力が必要です。
上司であるスーパーバイザーもその様子をある程度は見ていてくれて、毎回売場の雰囲気が変わるのを目の当たりにします。

一番いいのがそれにつれて売り上げが上がること。
営業にしろ、販売スタッフにしろ、日々の売上を稼いでいる本人がVMDを実行し、その結果売り上げが上がれば、これほど上司にPRできることはないでしょう。

私自身も、サラリーマン時代からそうやってきました。
組織の中で新しいことをやるには結果をある程度出さないといけないし、それを認めてくれる仲間を周りに作り出していくことが大事です。その仲間とは、上司でも同僚でも部下でもクライアントでも個人のお客様でも外注先でもいいのです。
結果を出しつつ、味方をつくっていく。そうすることによって、組織を動かしていき、やがてVMD部、VMD課を築いていくのです。

シニアVMDインストラクター資格始まりました


昨年、VMDインストラクターは、526人になりました。
おかげさまで、秋口に500名の大台を越すことができました。
これもひとえに売場塾受講生の皆様のおかげです。
ありがとうございます。

この春から売場塾は、VMDインストラクターの上の資格、シニアVMDインストラクターを発足させました。
ワンランク上を目指す方のための資格です。
VMD基本コースのVMD基本講座を受講された方はVMDインストラクター資格にトライアルしていただき、最低下記の3つの業務ができるように教授しています。
それは、下記です。

  • 店舗診断
  • 現場教育
  • 集合教育

この3つは、VMD担当者にとって大切なもので、チェーン店や得意先に対して教育したり提案したりする仕事になります。
VMDインストラクターとして起業した場合は、サービスメニューに入れたい御三家です。

さて、シニアVMDインストラクターになったら何ができるか。
それは下記VMD指導コースを見れば一目瞭然です。

●VMD指導コース

  • VMD教育指導講座で、自分オリジナルの教育カリキュラムをつくることができる。
  • ディスプレイ指導講座でディスプレイ指導や社内デコレーターを教育することができる。
  • POP指導講座で、POPのルールブックをつくることができる。

と各講座の目的が明確になっています。

シニアVMDインストラクターになったら、VMDインストラクター以上に具体的に深くVMD指導ができるということです。
よりVMDプロを目指す人に必須の資格です。

さて、シニアVMDインストラクターになると、さらに特典があります。
それは、商空間スタイリストの認定講師になれるということです。

●商空間スタイリスト講師養成講座

この講座はオーバルリンクで人気のショップスタッフ向き法人講座で、カリキュラムは、3科目9講座になっています。1講座1.5時間~2時間です。現場のVMD作業に特化しているので、販売スタッフは学んで即使えるようになっています。MDP、つまりディスプレイを主体とした研修なので、時間の6割から7割はディスプレイ実習です。楽しく学べる研修として人気です。
これがそっくり認定講師は活用できるということです。教科書の支給はもちろん、ワークショップレシピも提供するので、自宅や駅近くでVMD教室を開業したり、法人研修をすることができます。

新しくなった売場塾の新制度。
売場塾卒業生の方はもちろん、これからVMDを本格的に習いたい人もぜひ活用してください。
詳しくは、説明会や資料請求をしてみてください。
お待ちしております。

●売場塾&VMDインストラクター説明会

●売場塾資料請求

VMDインストラクター、ただ今519人

サムネイルの写真 ブログ用
今年の夏でVMDインストラクターが
500名突破しました。
売場塾50期で519名!!
受講生の皆さん、ありがとうございます。

売場づくりを教える人を日本中に増やせば、
売場は買場に、そして快場になる・・・
という標語をつくってがんばってきましたが
50という数字と500という数字、区切りがいいですね。
ひとつの通過点に過ぎないんですが、うれしいです。

栄えある500人目の合格者はT.Nさんです。
おめでとうございます~。
VMDインストラクターカードなくさずに
取っておいてくださいね。

実は先々週、地方の警察から財布の落し物が
あったと当社に電話がありました。
なんと、財布の中にあったVMDインストラクターの
ライセンスカードの裏の当社の電話番号を見て
警察が電話してきました。

この財布、無事に落とし主の売場塾卒業生に戻りました。
VMDインストラクターのカード持っていると
いいことありますね。(^^)

全国のVMDインストラクターの皆さん、
快い売場づくり、がんばってくださいね。

VMDインストラクターとしてのコンサル料金設定の仕方

それは4つあります。

まずは難易度。

これは、VMDインストラクタへーとしてコンサルしている仕事の難易度により
料金が可変することです。
当然難易度が高いほど、料金高いです。

難易度とは、「他の人に代替わりがきくか、きかないか」です。
当然、だれでも代替わりが訊くような仕事は難易度が低く安いです。
あなたしかでなく、代替わりがきかなければ難易度は高く、コンサル料金も
高く設定できます。

次は労働時間。
この考え方はとてもシンプル。
何時間かかったかで料金を設定することです。
早い話、日給、時給のことです。
これ、コンサル料金としては普遍的な考え方です。

時給で設定する方もいますし、日当または半日当の方もいます。
私は半日当か日当で料金設定することをお勧めします。
時間で決めてしまうと、けっこうクライアントそわそわしちゃうんですね。
あー、あと20分しかない!みたいな感じ。

オーバルリンクの場合は、クライアントをナーバスにしないように、
2.5時間、4時間、6時間、8時間を区切りとしています。
それは仕事内容によって違います。

次に個性度。
これ、何のことかと言うと、コンサル自体をパッケージ化することです。
コンサルを、セミナーにするのか、OJTにするのか、アドバイスにするのか
によってコンサルの形を決めてそれに料金を付けることです。
セミナーと言うとわかりやすいですよね。
黒板があって数人に教室のように教えるスタイルです。
これ、セミナー料金として実はとても設定しやすいです。

OJTの場合は、売り場にいき、コーチングすることですが、単に行っただけで
デコレーターしている方がかなりいます。
ディスプレイを装飾している作業ってコンサルじゃないんです。
これはデコレーター料金とすべきです。
現場コンサルというのは、「店舗スタッフにその場でディスプレイを教えること」
ですので、自ら手本を示しても「作業」してはダメなんです。
これ、VMDインストラクターがよく陥る失敗です。

次に目的。
コンサルのあなたの目的です。
実験的に新しいコンサル業務を行う場合は安くします。
クライアントには悪いのですが、実験として新しいコンサルをやってみるんです。
これは「お試し価格」というやつです。
実験が成功すれば、料金を高くできます。
例えば、オーバルリンクで「目線ツアー」というコンサル方法がありますが、
これ、OJTでクライアントにとても人気なコンサルなんです。
このサービスを確定化するために最初はお試しでしていました。

私自身が最初に会社を作った時は、無料で「店舗診断」していました。
しかもレポート付きです。
もちろん今は正規料金をいただいていて、その精度は10倍です。
あなたがもしVMDインストラクターとして店舗診断コンサルををするならば、最初の
10件くらいは無料で行うことをお勧めします。

今日は、VMDインストラクターのコンサル料金の決め方、4つの項目をお話しました。
次回は「コンサル料をいくらにすればいいのか」について話します。
これも訊きたい方、いっぱいいると思います。(^^)
お楽しみに!!

トラベリングマーチャンダイザー

今日はトラベリングマーチャンダイザーについて話します。
これは一体何か??

いやなんてことないです。
本部VMDインストラクターはトラベリングマーチャンダイザーでも
あるということです。
つまり、全国各地のお店を回る仕事が多いので、
旅行するVMD担当ということで、私がそう名づけました。

本部VMDインストラクター、大変ですよね。
ほとんどのお店がチェーン展開しているので
全国のお店を回らなければいけません。

通常、旗艦店(英語ではフラッグシップ店という)は大都市にあります。
まず最低、その旗艦店をまわらなくてはいけません。
東京に始まり、名古屋→大阪→広島→九州→仙台→北海道・・・。

ブランドVMDの考え方として、理想的な売場づくりをしている
お店をフラッグシップ店として重宝します。
そしてそこに人的、コスト的投資をします。
まず、本部VMDが必ず指揮をとり、ショップデザイン、MDP、
プロモーション、MDに至るまで理想的なVMDプランを立てて実施します。

だから、ローカルの来店客が少ないデパートに出している店
や売上が小さいお店は
基幹店と言わず、本部もあまり人的コスト店投資をしません。
都市部の旗艦店を大事にし、そこで実験をし、
モデル店として君臨づけるのです。
そしてそこがうまくいったら、ヨコ展開し、中規模都市に
基幹店で実施したVMDを施すのです。
このほうが全店にいきなりVMDを施すよりも効率がよく、
ナレッジ(期間ガイドラインからベーシックガイドラインに
落とし込む知識のコト)が整理整頓されて蓄積していくのです。
アメリカのVMDはほとんど旗艦店→準規模店のVMD伝達パターンです。

さて、本部VMDインストラクターは旗艦店で何をするんでしょう。
それは4つあります。

1.本部プランの52週MDPガイドラインに沿ったインスタレーション
(指導とデコレーションの両方がある)
2.店舗クリニック(売場塾でいう店舗診断のコト)
3.OJT(ベーシックガイドラインによるスタッフ教育)
4.あらゆる実験の遂行(例えばゾーニング、VMD分類、什器レイアウト、SDetc)

大変です、本部VMD。
全国十大都市ならまだしも、新業態、新店舗の場合は
ローカルでも行かなくてはいけません。
しかも、52週MDや店舗診断は集中して行われるため、家に帰れないことも
しばしば。
Facebooの売場塾グループの人たちが旅行先の写真や話題多いのはこのためです。(^^)
旅行好きにはいいですね。
全国いろいろなグルメは楽しめるし、時間が開いたら観光見物ができます。

ときどき売場塾卒業生のOJTや講演会に同行する場合がありますが
楽しいですよ。~
長崎ではちゃんぽん、仙台では牛タン、沼津では魚の干物、広島ではお好み焼きです。
この間岡山に行った際はマスカットワイン堪能しました。(^^)
今度はどこに行こうかな…という感じ。

特にアパレルメーカーで百貨店に出店している本部VMDは大変ですね。
百貨店、どこの都市にもあるし、販売スタッフも派遣しているから
スタッフ教育、52週MDP、店舗クリニックと、やることいろいろあります。
一度、新期のインスタするIさんに取材のためについていったことがあります。
横浜のデパートでしたが、朝10時について、インスタ終わったのは15時でした。
その間、Iさん飲まず食わず休まずインスタと指導していました。

タフですね~。VMDの方は。体力いりますよ。
私が毎日1時間ストレッチしているのはそのためでした!!

Iさんのかっこいい、勇猛果敢なVMDインスタの様子は、この本に
巻頭カラーで載っています。
見てみよう!!

●オーバルリンクのVMD本

本部VMDインストラクターの皆さん、全国行脚がんばってくださいね。
地元のおいしいグルメで精を出しましょう。(^^)

VMDインストラクターはまずタダから始める

今日は、まずはVMDインストラクターはタダでやる
について話しします。
あなたが、VMDで独立するとします。
まだにわかVMDインストラクターということですね。
そんな方にはタダで店舗クリニックをすることをオススメします。

えー、VMDインストラクターとして儲けようと思ったのに〜という方、
単にタダでやれということではありません。実績を積むということなんです。

今まで全くVMDインストラクターしたことがないあなたは、
最初からクライアントが納得行けるように仕事を完結すると
いうのは不可能です。
まずは実績づくりです。
有望なクライアントを見つける前に、
経験を一にも二にも積んで実績を積んでいってください。

10軒もやれば、VMDインストラクターの呼吸が
わかるようになります。
20軒でだいたいの指導の仕方がわかります。
30軒で自分の方というのが出来てきます。

まずは焦らないことです。
確かに、会社員時代にVMDインストラクターやったことのある方は
慣れているので、最初から無料でやらずに
お金を取って行った方がいいです。
でも、会社員時代と独立してからのお金の取り方は全然違います。

あなたは、会社という看板を背負っていたので、
VMD指導することはカンタンだったんです。
でも会社を辞めて独立したあなたは、
クライアントを納得させないとお金を取ることができません。

それで、お金を取るためのVMDインストラクションを
身につける必要があります。
それは、何回かやらないと身につかないのです。

とはいえ、クライアントを見つけて説得して仕事の契約をして、、、
という工程を図って行ったのでは時間がかかります。
そこで最初の半年はサービスにしてタダでVMDインストラクターをするのです。

そこで半年経ったらどうなるか?実績はつき、経験も増し、
仕事のやり方、お金の取り方を覚えます。
だから最初の半年は修行期間として無料でいいのです。

半年クライアントを見つけ続けて、何にも実績が上がらないよりも、
タダでやってしまい、実績身につけた方が早いです。
もし、店舗クリニックして売上が上がったら、
今度は有料でやればいいですし
他のクライアントの説得材料になります。

私はVMD会社創業時はこの方法でやりました。
具体的には、店舗無料診断というのをキャンペーンでやっていたのです。

店舗無料診断は、あなたのVMDの仕事を軌道に乗せる
キャンペーン期間のようなもの。
売場塾でVMDインストラクターの資格をとったら
ぜひオススメしたいクライアント攻略法です。

結果!どうなったかというと、仕事獲得率は90%。
つまり無料診断したお客様のほとんどからお仕事をいただいたのです。^o^

一人で創業した最初の半年間は全く売上なし。
でも一年終わって売上は数千万行きましたよ。 (^^)

売場塾基本コースを終えて、
VMDインストラクターになった皆さん、
ぜひVMDインストラクターコースに進んで
お仕事のノウハウを身につけてくださいね。

VMDコンサル料とプランニング料の違い

今日は、VMDコンサル料とVMDプランニング料の違いについて解説します。
これ、取り違えているVMDインストラクターいるのでよく聞いてくださいね。

結論から言いましょう。
VMDコンサルティングは、時間拘束の料金、
VMDプランニングは、企画書の料金です。

VMDコンサルティングは時間拘束で料金を決めます。
時間いくら、一日いくらです。
コンサルティングは、ノウハウやハウツーを教えることが仕事です。
ほとんど口頭で済み、クライアントにレクチャー、アドバイス、
ディスカッションすることで対価を得ます。
クライアントにしても、コンサルを依頼するときは、
時間以内に何を教えてもらうか、
をあらかじめ決めとかなければいけません。

だから、今日行きます、みたいなことを言って、
「今日は何しよう」みたいになっても料金は派生するんです。
何もしなくても派生するんですね。
それがコンサルというものです。

だから、VMDコンサルをする人はクライアントに対して
「どんなメニューを時間内に提供してくれるか」
「今日一日で何を教えてくれるのか」を明確にしないと
高いお金を払ってVMDコンサルを雇う人はいないでしょう。

例えば、VMDコンサルによくある店舗診断にしても、
VMDコンサルがいきなり店に来て「あそこがダメ、ここがダメ」
といって、20万請求しても、単に店頭でちらっと見て
終わり・・・では、次から仕事は来ないでしょう。

コンサルの中身をわかりやすく提示してから
仕事に取り掛かる、これが顧客満足のひとつでしょう。

コンサルは時間拘束の料金なので、宿題は禁物。
もちろん、時間外・延長も禁物です。
まあ、タクシーメーターのようなもんです。
だから、時間にそってきちっと仕事をやることが大事。
「家で考えてあとで連絡します」や「企画書をあとで送ります」は禁句です。
事務所や家で行う作業にお金はつかないからです。

次にプランニング料ですが、これは企画書の値段です。
VMDプラン料は多岐にわたります。
ショップコンセプト企画料、VMD分類制作費、ゾーニング料、
棚割り図、VP,PPシート作成費、平面図、データシート作成費、
他もろもろです。

これの対価は、プラン考えてナンボなんで、企画書の出来が
価値を上げます。
つまり、クライアントに受け入れられるプランかどうかです。
これは、ひとつの企画に時間がかかろうがかからまいが、値段は
時間軸で決定しません。
これがコンサル料と違うところです。

プランニングは、本人の経験・センス・技量によるところ大なので、
コンサルティングよりも個人差が出やすいです。
斬新で個性的な企画を打ち出せるかどうか?
それでお客様のブランド空間が決定するからです。

だからプランニング料がきちっととれる人は少ないのが現状です。

わかりましたか。コンサル料とプランニング料の違い。
例えば、オーバルリンクだと、これはコンサル料です。

●オーバルリンクのコンサル

これはプランニング料です。

●オーバルリンクのプランニング

ちなみに、プランニング料= デザイン料ではないので注意しましょう。
デザイン料はまた別モノなんです。
これはまたの機会にお教えしますね。

VMD指導コースは売場塾卒業生のコース

GWも終わり、来週から新コース「VMD指導コース」が
始まります。
教科書の表紙デザインも新しくなりました。
VMDインストラクターコース教科書 テキスト
そのデザインは、VMDのVのみならず、
「VMDインストラクターになって、成功しよう!!」
のビクトリーのVでした。(^^)

●VMD指導コースは3講座構成です。
VMDインストラクターコース

受講生の皆さん、サインはVです。
もちろん、基本講座申込時から受講できますが、
このコースは、売場塾卒業生600人のための
コースでもあるんです。

VMDインストラクターとしてさらに成長したい方は
ぜひ受講をご検討ください。(^^)

VMDインストラクションっていつやるの?

今日はインストラクションいつやるの?について話をします。

インストラクションとは、リバイスやリモデルをやった
最後の仕上げ作業です。リバイスは売場再編集、
リモデルは改装ですね。
それらの最後の仕上げとして、VMDインストラクターが行います。

インストラクションとは、売場を教えることです。
売場再編集や改装直後に販売スタッフに対して行う現場のレクチャーです。

これをリモデル、リバイスの最後にやらないと、何が起きるかというと、、、
そう、販売スタッフが翌日、売場を元に戻してしまうことが多々あります。

リバイス、リモデルは本部VMDの指示により行われます。
リバイスは52週ごとのMDリバイス、店舗診断後の
店舗クリニックリバイスがあります。
リモデルは、改装リモデル、展示会で新しい売場をバイヤーに
提案する提案リモデルがあります。

さて、リモデル、リバイスをした後、
販売スタッフを集めて売場レクチャーをします。

リバイスの場合は下記を説明します。
⚫️MDテーマ
⚫️ディスプレイテーマ
⚫️販売企画
⚫️キーカラー
⚫️マストアイテム
⚫️ディスプレイの構成と配置
⚫️マグネット売場の位置
⚫️来店客導線
など。

VMDインストラクター教育指導講座を習った方なら、
客目線ツアーを織り交ぜるといいでしょう。

リモデルの場合は、
⚫️コンセプト
⚫️品揃え
⚫️展開分類
⚫️ゾーニング
⚫️定数定量
⚫️IPのルール
⚫️PPのルール
⚫️VPのルール
⚫️サイン、POPのルール
などと先ほどのリバイス項目です。

リモデルの場合は、教える項目が多いので、
ブロジェクタやリモデルシートを抜粋したものを
配付するといいでしょう。

こうして、販売スタッフにどうしてこの売場になったか
教えるワケはこんなところにあるんです。

売場づくりの理由をインストラクションで教えることにより、
VMDの大切さや顧客本位の売場づくりを覚えるんです。

すると、今まで自己流で売場づくりをしてきたが、
そういう売場づくりをすれば顧客本位の売場、
快場につながるのだということがわかるのです。

インストラクションは教育の一環だと考えてください。

インストラクションは継続的に行ってください。

というのは、そうは言っても私の売場づくりの方が正しい、
と思っている店長が多いからです。
そういう方は何回やっても翌日自己流の売場に戻してしまいます。

VMDインストラクターは粘り強く何度でとインストラクションをしてください。
1年もすれば、販売スタッフとVMDを理解でき、
売場のルールを守るようになります。
VMDのインストラクションとは、伝道師の布教活動のようなものなんです。

インストラクションは粘り強く何度でも。
VMDインストラクターは売場づくりの伝道師です。(^-^)

フツーのOLこそとってほしい、VMDインストラクター

VMDインストラクターはどうあるべきか、どんな人に任せればいいのか?
という質問が企業の人事からよく聞きます。

ずばりいいましょう。
フツーのOLでいいです。

えー、そうなの?ディスプレイのセンスがうまい人じゃないとダメでは!!
と思うかもしれませんが、フツーのOLでいいです。

デコレーターならそれでいいんですが、ことVMDインストラクターは
違います。
VMDインストラクターは、コミュニケーション能力!!
これに尽きます。

なぜかと言うと、組織におけるVMDの推進ってチームワークなんです。
VMDはVMD担当だけがやる仕事ではなくて、

●ショップデザインは、店舗開発課の担当
●POPは販促部の担当
●什器デザインは広告部の担当
●販売員育成は人事部の担当
●看板サインは、ブランド管理部の担当
●商品パッケージとカタログは商品部の担当
・・・と売場づくりには多くの部署、大勢の人が関わっているからです。

だから、こうした人たちと、うまく渡り歩かないとダメなんです。
VMDの担当は
●売場のリバイス
●店のリモデル
●POP制作
●52週ディスプレイ
●ゾーン変更
●展示会のMDP
などいろいろありますが、これらはVMD担当だけではできないんです。

例えば、店のリモデルだけでも
●コンセプト設定→ ブランド管理部の仕事
●トーンアンドマナー→ VMD部の仕事
●サイン、看板→ ブランド管理部の仕事
●新しいスタッフのVMD教育 →人事部の仕事
●POPづくり →販促部の仕事
と、もうこれだけで6つや7つのセクションと仕事を
共にします。

VMDの担当は独りよがりの人ではなく、人と接して楽しく仕事ができる
人が適任なんです。
そう、VMDは総合施策なんです。

コミュニケーション力がある人。
稟議を社内に通せる人。
人と喧嘩しない人。
うまく立ち回れる人。
お得意先に提案できる人。
プレゼンがうまい人。
いつも明るくスタッフを元気づけられる人。

フツーのOLでいいんです。
ディスプレイの能力は二の次なんです。

これをクリアして初めて、VMD担当になって初めて
ディスプレイを何もVMD知らない人より
ちょっとうまくなればいいんです。

問題は、ディスプレイのうまい下手ではなく、
ディスプレイをうまく人に教えられるか?
です。
だから、VMDインストラクターになる人は、
フツーのスタッフでも簡単にディスプレイができるやり方を
教えればよいのです。

フツーのOLの方、ぜひ、VMDインストラクターになって
組織のVMDリテラシーを向上させてくださいね。
応援します!!