VMDインストラクターが使う、売り場作りの言葉

VMDインストラクターがやってはいけないことの中に
「専門用語を使いすぎる」というのがあります。

VMD用語ばかりを使ってスタッフへの現場教育をするケースは
ほとんど、VMDインストラクターが何を言っているのか、
スタッフは思います。

VMD用語は、プロ用語ですので、VMDインストラクターは
VMDを伝える相手のレベルに合わせなくてはいけません。
VMDを知らない方にVMD用語を使っても、相手にとって
ギリシャ語になります。

例えば、
「IPをバーチカルループにして、
色相環順に商品をフェイスアウトして並べてください。
ネガティブスペースは2cmです」
といってもスタッフはわからないでしょう。

専門用語というのは、実はその用語を普段使いしている人にしか
わかりません。
例えば、釣り用語を使った会話を言ってみます。

「ミドルレンジにフローティングしているバスを、サスペンダーで
ツイッチ、バイトさせましょう」と釣りの先生が、釣り初心者に
言っても何のことかわかりません。

この場合、
「池の水面と底の、ちょうど真ん中を泳いでいるブラックバスを
中層を泳がせる疑似餌を使って、糸を急速に引っ張ったり
離したりしましょう。すると、魚が疑似餌を食べてくれますよ」
と言わなければ初心者にはわかりません。

さて、先ほどの「IPをバーチカルループにして、
色相環順に商品をフェイスアウトして並べてください。
ネガティブスペースは2cmです」を
意訳してみます。

「商品の種類ごとに、タテの陳列にくくって、虹色の順番に、商品を
表を前にして並べましょう。商品と商品の間は2cm開けてください」
これが正解です。

わかりましたか。
VMDインストラクターの方は、専門用語を使えばプロ、
と思わないでください。
どんなスタッフ、それが主婦でも学生のスタッフでも、売場づくりを
わかりやすく伝えるのがプロなんです。
専門用語は、プロとプロが会話する場合、スタッフが高度なVMD教育を
受けていている場合以外は、普通の言葉に変換してください。

例えば、現場スタッフを集めた集合教育では、プロ用語はご法度です。
VMD用語を普通の言葉に置き換えて講義します。

講義のレジメもそうです。
よくディスプレイセミナーに使われている、この本も
実はVMD用語はまったくありません。
VP,PP,IPという言葉すらありません。
すべて「陳列」「展示」という言葉で書いています。(^^)

売場塾はVMDプロを目指す方の学校なので、
この専門用語を使いこなす授業が多いです。
専門用語は55以上でてきます。
最初は初心者として売場塾に入ったけれど、
卒業時にはたくさんのVMD用語を知っていて、
それが使いこなせるようになれます。

専門用語を使いこなすことにより、VMDという学問を深く知り、
そのうえで、相手のレベルに合わせて用語を使い分けるように
しましょう。