今日はMUJIのタグの話です。
MUJIさんはPOP見学に最適の店舗なんですが、
もうひとつ特徴があります。
それは商品タグなんです。
MUJIさんの商品タグは、仲間内ではPOPタグと言われているほど
優れていて、タグなのにPOPの働きをしているんです。
MUJIに行って、商品棚をよく見ましょう。
陳列のフェイスが揃っていて、均等陳列していて
グリッドもよくあっていてきれいに並んでいます。
そして、商品タグがシールになって、フェイスアウトしているんです。
そうなんです。箱モノの多くは、フェイスアウトした面の一部に
きちんとタグシールが貼られていて、そのまま商品説明POPになっています。
ふつうの量販店では、棚にPOSレールというプライスカードをはさむ塩ビの
レールが設置してありますが、MUJIはあまりそのようなものはありません。
そのかわり、フェイスアウトした商品にタグシールが貼られていて、
それがそっくりそのまま商品説明POPおよびプライスカードになっています。
なかなか効率いいです。
そして、タグの一番上には、3行×13文字くらいの商品説明が
なされています。
ほとんどの商品タグに説明がなされているんです。
しかも、驚くのは「ほぼすべての商品にキャッチフレーズがついている」ことなんです。
箱モノはシールですが、食品の場合はこんな感じにタグが印刷されています。
これはMUJIのたい焼きです。上に3行の商品コピーが。
「その次がある」フェイスタオルもそう。
だいたいの商品名にキャッチフレーズがついています。
なんと管理された、素敵なタグのシステムでしょうか。
やっぱり一光さんがつくったタグデザインいいですね。
20年たっても同じデザインなんです。すごい。
一光さんといえば、東京オリンピックのポスターで有名なデザイナーです。
MUJIの生みの親。
商品説明が3行で入り、商品名の上にキャッチが入る。このしくみ。
2種のアンダーバーで仕切られているだけの簡素なデザイン。
なかなかです。
VMD担当の皆さん、POPはシステムです。
しくみといっていいでしょう。
POPのデザインをする、コピーを書く前に、しくみ化しましょう。
ほとんどのVMDの仕事は、POPをシステム化するといっていいでしょう。
その仕事をMUJIに見ました。
売場塾の受講生の皆さん、
それでは来週、アパレルコースで会いましょう。(^^)