今日は、フレームワーキングでセミナーのネタをつかむ
について話しましょうか。
この間も、「VMDセミナーのネタがない、どうしたらいいか」
という卒業生がいましたが、これはナンセンスですね。
売場塾としては、フレームワーキングでセミナーのネタを
作ってほしいです。といいたいです。
フレームワーキングとは、このことです。
フレームワークは基本ベーシックが55あり、後は
時間の経過とともに自分の経験と実績をフレーム化していきます。
さて、フレームワークには、課題と課目があり、その下に
細則があります。
これがフレームの基本構成です。
みんながVMDのネタがないというのは、この細則の部分なんです。
つまり、課目がディスプレイ構成でしたら、細則は
トライアングル、シンメトリー、リピテーションというものです。
細則は受講者に教える具体的な部分ですから、これがあると
セミナーはスムーズにいきます。
つまり、VMD現場の細則は特に現場スタッフに守っていただく
フレームになるので、これが多岐にわたるということです。
55は課題なので、細則はその10倍はあります。
これは経験や知恵によつて無数に広がります。
さて、話を戻しますが、「ネタがない」という人は、
この細則を自らつくっていないということになります。
細則は、業種・業態・取扱商品により違うものもありますが
たいがいはすべてに共通しています。
つまり、今までわからなかった細則が売場を
よく見ることにより、わかってくるということです。
店舗診断をしている人は、店舗診断するごとに
新しい気づきがあります。
それを細則にしていけばいいのです。
例えば、ヘアサロンで「植木の位置がどうなっているのか」
というところに目を向けます。
すると、植木はプライベートな空間をつくるためにある・・・
ということに気づきます。
また、対面のお客様同士を遮るという役目があることに気が付きます。
すると、細則は「プライベート保持」ということになります。
そして次に植木のほかにプライベート保持するのに役に立つものは何か?
についてみる目がわきます。
すると、スターバックスでは、それが照明だったり、机上のオブジェ、
マクドナルドでは衝立ということに気が付きます。
すると、仮説の細則「プライベート保持」に肉が付き、骨が付き、
セミナーでもきちんと、「プライベートな空間を保持する仕方」という
講座に行きつくのです。
このフレームワーキングの仕方は、詳しく売場塾の
VMDインストラクター指導コースで教えていますが、
独立コンサルの方も、本部VMDトレーナーの方も
気づきを細則にしていく・・・という習慣を覚えれば
ネタはつきなくなります。
まあVMDの本やブログからネタを拾って話をするのも
いいんですが、やっぱり自分の経験から引っ張り出さないと
セミナーでの説得力はないでしょう。