VMDインストラクターが600名を越えました

前回に引き続き、数字達成のお話を。
売場塾では、VMDインストラクターという資格制度を設けています。
この度、第56期の試験採点を終えましたが、シニアVMDインストラクターと合わせて12名の合格者を輩出しました。
これで、VMDインストラクター取得保持者は、607名になりました。

このところ、というか今日も、VMDインストラクターに対する問い合わせがありました。「VMDインストラクターに研修を頼みたい」「VMDインストラクターに臨店を頼みたい」というような問い合わせです。
「VMDインストラクターになりたい」という人は増えていますが、「VMDインストラクターに仕事を頼みたい」という企業の方も増えています。

また、最近は卒業生の方から、「ライセンスカードを有利用でもいいから発行してほしい」「認定証のNOをホームページに書きたいので教えて」などの問い合わせもあります。

実は、VMDインストラクターのライセンスカードは一昨年からなのですが、この需要も大きいです。
認定証はA4と大きいので、パスケースに入る大きさのラインランスカードは重宝できます。
2,000円と有料なのですが、3年前以前の方で要り様の方はぜひ申請してください。

このように、売場塾の卒業生には「VMDインストラクターを取ってよかった」とますます言われるようになりたい売場塾です。
1/20から始まる第57期は、新しい神田日本橋研修室で始まります。
いままだ教室整備中で、完成は今月半ば予定なのですが、塾らしくなると自負しております。

今後とも、売場塾ならびにVMDインストラクターをよろしくお願いします。
なお、VMDインストラクターの資格については下記を参照下さい。

●資格の活かし方

●VMDインストラクター試験の流れ

売場塾生が700名を越えました

この第56期売場塾で、売場塾生は700名を越えました。
これもひとえに受講生の皆様のおかげです。
感謝、感謝です。

7という数字はラッキーセブン。
なんだかうれしいです。

売場塾の具体的な生徒数はただいま706名です。
一方、
VMDインストラクター資格保持者は597名。
ということでVMDインストラクター数ももうすぐ600名に達します。
この第56期で試験を受ける人、がんばってくださいね。
応援しています。

ちなみに、シニアVMDインストラクター試験は今年から始めていますが、こちらはまだ数名。

文字通り狭き門になっています。
VMDインストラクターを受験するには、VMD基本講座の18時間をクリアすればよいのですが、シニアVMDインストラクターは、30時間の受講を受けなくてはいけません。
テキストも合計5冊で、ページ数は489ページ。
かなり分厚くなりますが、ばっちり勉強してください。
売場塾の本は文字も多いのですが、各ページにイラストや写真が入っていて、とってもわかりやすいんです。

試験も上級なので、1か月半の時間を取っています。
実技テストがありますので、これを突破して、晴れてシニアVMDインストラクターの資格が取れます。

ただいまも受験されている方がおり、もうすぐ実技の締め切りです。
受験生の皆さん、がんばってくださいね。

VMDスクール「売場塾」、第57期の募集は始まっています。
VMDプロになりたい方、ぜひ当塾の門をたたいてください。

心よりお待ちしております。

お客様は買う理由を欲しがっている

今の時代、ネットでもリアル店舗でも、いろいろな商品が発売されています。
チョコレート、靴、カバン、勉強机、防災用品、オーディオ、車・・・。
商品の種類は多岐に渡るので、お客様はその中から選択しなくてはいけません。

リアル店舗において、いろいろある中から何かを選ぶのは面倒と考える人は多いものです。
例えば、ワイン売場なのですが、あまたの中からどのワインを選んでいいのか迷う人は多いでしょう。

スタッフに訊くしかありませんが、それさえ躊躇している人は多いでしょう。
お店側もたくさんのワインをきれいに棚に置けばいいというだけでは、売り逃しが多発するだけです。

そこで、テーマというものが役に立ちます。
数ある商品を探しあぐねて結局買わないお客様が多い中、お店側に売るテーマがあれば、お客様は買いやすくなります。

テーマというのは、イチオシの商品や商品群をお客様に売る理由をつけて陳列・展示することを言います。
お客様は買う理由を欲しがっていますので、買う理由をお店側がつけてやればよいのです。

テーマは、その時来店するお客様の琴線に触れることがテーマでなければいけません。
単に「安い」「フランスワイン」「新入荷」だけでは買う理由になりません。
もっと買う理由にあたるテーマに掘り下げなければいけないのです。
例えば下記のように。

●テーマ
フランスの品評会でグランプリを取った日本の甲州ワイン特集

●テーマ
広島カープが優勝。やっぱり今日は鯉のボトル。ペッシェヴィーノ社特集。

●テーマ
銀座のほとんどの一流レストランが出しているワイン、シャブリ特集。

●テーマ
アルコール度数は普通のワインの半分でスイーツに合うワイン。
アルコール度1/2特集。

とこんな感じです。

やり方は簡単。
下記の方法をとるとおススメ感がお客様に伝わりやすいです。
甲州ワイン特集を例にとります。

●甲州ワインくくりの売場を作り、甲州のフェイスを多くして、A4のPOPと棚の背面パネル、およびトーカー(帯POP)を棚のサンにつける。
つまり、ワイン売場の中にひときわ目立つフォーカルポイントをつくる。

●テーブルを用意し、ライザーを駆使して展示をつくり、B4のPOPをそこに添え、フェイスを多くしたIPをつくる。
つまり、テーブルをウエルカムディスプレイにして、おすすめ商品だと強調する。

●告知POP「甲州ワインフェア」を店内に等間隔、等高度に配列し、甲州ワインのフェイスを多くし、ボトルに「甲州ワインフェア」のメダルをぶら下げる。
つまり、店内をイベントのようにする。

●特設カウンターを用意し、そこにスタッフを配置し、甲州ワインの試飲会を開く。

こんな感じです。上の4つを掛け合わせてもいいでしょう。
イチオシの売場が目立つので、スタッフも説明しやすくお勧めしやすいです。

売場がコンビニだったら、こんなことはできませんので、

  • フェイス数を多くする
  • ひときわ大きなPOPを掲げ、お客様の琴線に触れる文章を書く
  • 展示と陳列をセットでディスプレイする
  • 棚の背面ボード、トーカーでそのワインのところだけ売場デザインを変える

などを行うと、お客様にお薦めする理由が伝わります。

お客様は買う理由を欲しがっています。
いろいろな方法で買う理由を明確にしてあげましょう。

VMDコンサル会社として創業15周年に

先週の7月30日で当社は、創立15周年を迎えました。
いや、年月は早いものです。

VMD専門の会社として、14年前の7月30日に会社をつくりました。
(7月30日に会社登記したのでその日が創立記念日ですが、日曜日のため、寝て過ごしてしまいました。。。)

クライアントの皆様、売場塾の受講生の皆様、株主の皆様、協力会社・個人の皆様、そして当社従業員に大変感謝します。
今当社があるのも、皆様のご厚意の賜物だと痛感しております。

さてこの14年間、日本のVMDを変革してまいりました。
VMD会社のイメージとだいぶ違う当社の特色を少しお話しましょう。

●小売店よりもメーカーのクライアントの方が多い
日本の場合はメーカーが売場づくりをしているケースが多く、そのため、メーカー側から小売店にVMDを働きかけるプロジェクトに多く参画しています。

●VMDの先生を多く輩出している
これは、VMDインストラクターのことです。
今まで、VMDの先生をつくる学校「売場塾」が貢献しています。


●ウインドウの仕事はあまりない

ウインドウというよりも、売場の仕事が多いです。売場づくりを一から教えているVMDコンサル・プランニング会社という立場です。

●仕入れは一切ない
創業当初は、設計施工一式やっていましたが、12年前に設計・プランニング中心の会社に切り替えました。純粋にVMDノウハウを売る会社に完全移行。
VMDコンサル会社があたりまえに活躍できる実例をつくりました。

●アパレル以外の多くの業界のクライアントがある
今やテーマパーク、ヘアサロン、ホテル、カフェ、ディーラー、石材、ガソリンスタンドなど、広範囲にVMDコンサルをしています。
業務領域を拡大していくのがわが社の使命だと思っています。

当社は、VMDの可能性を追求して、「快場」を全国に広めるために、これからも努力していきます。
15年目のオーバルリンクをよろしくお願いします。

わかりにくいVMDコンサルをわかりやすくするには


今日は、VMDコンサルについて話します。

コンサルティングという言葉に抵抗がある人は多いと思います。
なんかうさんくさいと思う人が多く、自称コンサルタントも世の中には多いです。

私は、コンサルティングとは基本的に、時間縛りでクライアントに専門的なノウハウを教えること、と思っています。
だから、コンサルを行おうと思って悩んでいる人は、数時間でお客様に何を教えられるのか?という考えを持ってください。
コンサルティングとは、時間単位でお金を取る商売なんです。
だから、基本的には1時間いくらが計算単位となります。

戦国時代では、敵と現地で戦う人の報酬と、敵の情報を的確に与えた方と報酬の重さは雲泥の差がありました。
命をかけて戦う戦士と相手の策略を巧みに入手して、自陣に有利になるように助言する人と報酬が違うのは明らかでした。
もちろん、報酬が上なのは後者です。
コンサルティングとはまさに値千金のノウハウを教える稼業にありました。

話をもとに戻します。
アメリカではコンサルタントはブランドになっています。マッキンゼーやスタンフォードといった出身者のコンサルティングは日本人にも人気。

でも日本でコンサルタントに仕事を依頼するのに躊躇する方が多いです。
これは日本人の気質によるもので仕方がありません。
頼むと高い、頼んでも大したノウハウは得られないのではないか、という不安を感じている人が多いためでしょう。

VMDインスタトクターとしてコンサルを営む方は、誰でも気軽にVMDコンサルを頼めるように、サービスメニューを加工する必要があります。
ズバリ、コンサルメニューのネーミングを熟慮する必要があります。
オススメするのが以下のメニュー名です。

●店舗診断
時間以内に店舗診断を現場ですること。
大切なのは、「現場で何をするか」をクライアントに的確にお伝えすること。
ただ現場であーだこーだというだけでは、報酬は得られません。
相対する店長は「うちの売場のあらさがしに来た」と思うだけです。
中でも店舗診断シートは、現場コンサル以上に価値を与えられるものです。
店舗診断の報酬は店舗診断シート作成費が収益のメインを占めます。

●ディスプレイコンテスト
クライアントのディスプレイをコンテスト形式で評価するもの。単に「ディスプレイがキレイ」「ディスプレイがいい」と評価するだけでは素人VMD。
どこがよくてどのように改善したらさらに良くなるのか、現状ディスプレイの上を行く指導をしないと意味はありません。
このディスプレイコンサルを、チェーン店のコンテスト形式ですれば、現場スタッフの研修という名目も生まれます。クライアントからはコンサル料でなく、販促費名目で報酬を得られるので、クライアントの財布のひもが緩くなります。

●マニュアル
いわゆるマニュアル作りのこと。マニュアルを自らつくるのではなく、マニュアルの作り方を教えるということです。そのためには、テキストが必要になり、それをベースにしてクライアントに時間いくらでお教えします。収益は、時間縛りのウエイトよりも、テキスト提供のウエイトが多いです。
マニュアルコンサルは、それなりの実績があるとよいので、VMDインストラクターの方は、無報酬でもよいので実績を先に積むことをおススメします。

●講座
VMDを講座形式で教えるというもの。人数割がよく、一人当たりの単価を高めることができます。オープンセミナー形式では、10人でも100人でもセミナー料はいっしょなのですが、一人当たりいくらの講座受講料は単価を高く設定できます。
対象は現場スタッフというよりも本部の指導者または経営陣が対象になります。ノウハウを社内に広めることができる職務の方になります。
講座形式の難しいのは、本当にためになった!といえるコンテンツでないといけません。

●リバイス実習
これは文字通り、現場で売場編集を実演するコンサルです。自らディスプレイをクライアントの目の前で直すことにより、売場改善をわかりやすく見せます。パフォーマンス性を強調すると効果があります。身振り手振りを大きくして、ディスプレイのやり方を理解しやすいように教えます。
コンサルタントはディスプレイづくりがうまいに越したことはありません。

●資格・試験
これは一定のコンサル期間が終わったら、資格を授与するというもの。単にコンサルメニューを履行すればよいというものもありますが、テストをすると効果的。テストが学習の復習になるからです。
売場塾卒業生では、「売場ソムリエ」と言って社内資格を社員に授与する方もいます。
資格・試験形式は一般企業で多く採用され、「バリスタ」「ビアマスター」「ピローフィッター」などがそうです。
私の会社が店舗スタッフ向けに授与している資格に「商空間スタイリスト」というものがあり、これがスタッフ間に人気です。ライセンスカードもかっこいいですよ。
商空間スタイリスト講師養成講座

わかりましたでしょうか、VMDコンサルティングメニューの作り方。
独立自営しているVMDインストラクターの方はぜひ参考にしてください。
また、企業で活躍しているVMDインストラクターの方も、このようなメニューをそろえるとよいです。
VMD指導コースはまさにそういう方のためにあります。
VMD指導コース

VMDマニュアルって更新するもの


VMDインストラクターのまずのゴール、それはVMDマニュアル。
いわゆるガイドラインというものですが、ガイドラインには落とし穴があります。

その落とし穴とは、「マニュアルはつくって終わり」と思っていること。
マニュアル自体を目的にしてはいけません。
マニュアルは更新することで使えるマニュアルになるのです。

もう5年も10年も触られていないマニュアルをたくさん見てきました。
マニュアルは更新しなければいけないのに、そのまま放置しているケースが多いです。
マニュアルが机の端、ブックレットに置いたまま何年も過ぎている・・・、
それはマニュアルではないのと同じです。

なぜVMDマニュアルは更新しなければいけないのか。
それは、更新することによって、現場の問題に次々対処できるからなんです。

VMDインストラクターが初めて作ったVMDマニュアル。
確かにうれしいです。
あなたが、独立起業しているVMDインストラクターなら、クライアントのマニュアルを納品して、「ゃった」と思っていることでしょう。

でも待ってください。
できたてほやほやのVMDマニュアルはまだテキストみたいなもんです。
つまり、「売場はこうあるべきだ」の始まりのテキストに過ぎないんです。
店に納品したテキストのようなマニュアルを見て、店舗VMDは必死にがんばります。

でも、待てよ。
個々に書いてあることって基本じゃん、この店はこういう地形になっているから、どうやってレイアウトすればいいのかしらん?
とマニュアルを見ても、わからないところ続出です。

そこで店舗VMDは本部VMDに「この場合はどうすればいいの?」と聞き返します。
「その場合は、してあーして」と、本部VMDは店舗VMDといっしょに考え、2人で問題を解決します。

そして。
その行動と結果を報告書にまとめます。
そこからが、マニュアル更新のスターンです。
違うパターンのレイアウトが報告書からきちんとしたマニュアルのページに生まれ変わるんです。

そう、マニュアルは日々の活動で変わっていくものなんです。
変わることによって、マニュアルは進化し、使い勝手の良いものになっていく。

そういう意味では、無印良品のマニュアルはよくできてます。
MUJIGRUMという店舗運営マニュアルで数巻あり、そのひとつがVMDマニュアルなんですが、これがよくできていて、いつでも更新できるようにバインダー形式になっています。
足したり、削除したりできるんですね。

マニュアルって更新するもの。
マニュアル納品して終わり!でなくて始まるものなのです。

会社にVMDを認めさせるには

売場塾の卒業生をみると、会社に所属しながら、VMD専任あるいは兼任として活躍してしている方はおおぜいいらっしゃいますが、VMDという職務を認められず、販促や営業としての一知識としてしか役立てていない方もたくさんいます。

VMDという仕事を会社に認められている方は、会社に申請して会社の費用で売場塾に来られている方は受講生の半分、残りの半分は自費で来られています。
私がそうだったのですが、何かを学ぶ際に会社が認めてくれれば、受講の費用を会社が負担してくれる、福利厚生があります。英会話学校の費用の半分を出していただき、TOEIC730を取ってから、月々英語奨励金を5000円いただいていました。
同じように、VMDの勉強を奨励している会社があり、アパレルを中心に売場塾が認定校になっているケースも多々あります。

ところが、アパレル以外はこの奨励金があまりないので、自費で来られているアパレル以外の方は多いです。
さて、この中で、自社にVMDの担当や部署を開きたいと懸命になっている人がいます。
上司や幹部にVMDの必要性を訴えて、なしのつぶてになっている方をよくみます。そんな時、売場塾としてどうアドバイスしたらいいのか。

答えは転職する、です。
VMDの温度が低く、社長を始め幹部がVMDは必要なく商品がよければいい、と思っているようなケースは残念ながら、がんばっても時間の無駄になるでしょう。
たまに上司が、オレがなんとかするから、とバックアップしてくれるかもしれませんが、上司が変わったら本の黙阿弥になってしまいます。

と、無情なことを言ってしまいましたが、もう一つ手があります。それは、組織を少しずつ動かしていく、ということです。
VMDが認められないからと言って諦めるのではなく、少しずつ活動をしていくのです。
例えば、メーカー営業をしながら、お得意先の小売店にVMDを教えていく方法。これをエデュケーショナル販促と呼んでいますが、メーカー営業にはこれが効きます。売場づくりを教えることにより、小売店とのパイプが太くなり、棚をたくさんもらい、売上があがり、営業成績もバツグンになります。
こうなってくると、上司や幹部もVMDを認めざるを得ません。
次第にVMDとしての発言力は高くなり、兼任担当になったり、部下をつけてくれたりします。
販売スタッフとしてはどうかというと、ディスプレイの技術を磨くのが一番。売場全体をわかりやすく選びやすく整え、毎回テーマを変えて来店客を楽しませる、、、こんな地道な努力が必要です。
上司であるスーパーバイザーもその様子をある程度は見ていてくれて、毎回売場の雰囲気が変わるのを目の当たりにします。

一番いいのがそれにつれて売り上げが上がること。
営業にしろ、販売スタッフにしろ、日々の売上を稼いでいる本人がVMDを実行し、その結果売り上げが上がれば、これほど上司にPRできることはないでしょう。

私自身も、サラリーマン時代からそうやってきました。
組織の中で新しいことをやるには結果をある程度出さないといけないし、それを認めてくれる仲間を周りに作り出していくことが大事です。その仲間とは、上司でも同僚でも部下でもクライアントでも個人のお客様でも外注先でもいいのです。
結果を出しつつ、味方をつくっていく。そうすることによって、組織を動かしていき、やがてVMD部、VMD課を築いていくのです。

VP→PP→IPの次にAPが来る

VMDのディスプレイに、VP、PP、IPというのがあります。
これは店内ディスプレイの種類をいいます。
詳しくは下記をご覧ください。

●VP、PP、IPとは

さて、AP(アーチクルプレゼンテーション)とは、当社独自の考え方でして、手っ取り早く言うと、「商品サンプルと展示台とPOPを一体化したディスプレイ」のことです。
化粧品、家電、調理器具など、見ただけではわからない商品に適したディスプレイ方法で、APを導入すると、機能・効能・効果をディスプレイのみでお客様にわからせることができます。

例えば、下記のような時にAPは力を発揮してくれます。「商品サンプル」「展示台」「POP」、この3つの要素を使って説明します。

●タイヤの展示
カー用品店で、ただタイヤを床においても、見ただけでは何もわからない。そこで下記のようなディスプレイをつくる。
・商品サンプル/ タイヤを半分に切った構造模型とタイヤそのものをユニットでディスプレイする。
・POP/ タイヤの内部構造を説明したPOPを商品サンプルに貼りつける。例えば、「トレッド部の特殊な溝がグリッドをよくする」などの特徴を示した文字とイラストをPOPに表現する。水はけをよくする構造なら、雨天時の車走行シーンの演出POPを加えてもよい。
・展示台/  トレッドの溝が特徴なら、お客様が少ししゃがんで、手を載せられる位置にタイヤのフェイスが来るような構造の展示台デザインにする。

●シリコン調理器の展示
食材や調味料を入れてレンジでチンしてできるシリコン調理器も、ただ置いただけではわからないケースが多い。そこで下記のようにAPを考える。
・商品サンプル/ シリコン調理器のふたが閉じた状態と開いた状態をユニットでディスプレイする。開いた商品に、オニオンと人参、サーモンのサンプルとシチューの子袋を入れて置く。
・POP/ 「石狩シチューの作り方」レシピを、商品説明POPとセットに置く。商品説明POPは、シリコン調理器の利点である、手軽、短時間、そのまま食卓に出せる…などの説明をする。また、今流行りのアヒージョやコンフィなどの調理完成写真も、背景に演出POPとして置く。
・展示台/ シリコンは軽いという観点から、商品が浮くように展示できる台を考える。ふたの開いた商品と閉じた商品が、ふたの中のみぞと外側のラウンドした部分が見える角度に収まるように作る。

こんな感じです。私は過去に、360個のビーズをどのようにしてバングルにするかの、アクセサリーメーカーのAPや、プリンタやタブレットといった電子機器のAPを手掛けてきました。いずれも、印刷会社やSP会社に制作を依頼するというよりも、市販のライザーや家庭用プリンタで簡単に出力できるAPの作り方マニュアルをお渡しして、それを本部VMDがヘルパーやラウンダーに教えるというコンサルティング方法を取りました。

先達も、公開セミナーで化粧品ブランドの方から、化粧品什器制作はどのようなところに気を付けたらいいか?というご質問がありましたので、下記のようにお答えしました。

●化粧品APの作り方
・お客様の購買アクションと販売員の販売アクションをベースに、商品を取り出しやすくて、戻しやすいかを検証する。商品サンプルは、使用順位順に並べる。(洗顔→化粧水→乳液etc)
・商品のくくりを明確にする。メイクなら、目・口・顔と使用部位別にサンプルをくくって選びやすいようにする。各々のくくりに分類POP(例えば、「EYE」「LIP」「SKIN」などというPOP)を付けるとわかりやすい。
・色の順番を決める。例えば、寒色・暖色・中性色順にするとか、色相順にするとか決める。
・フェイシングを決める。商品をどのように置くかを決める。お客様が、一目瞭然に商品特性がわかるサンプルの置き方を考える。商品を取り出しやすくて、戻しやすいような展示台を考える。

アーチクルプレゼンテーションは、アーチクル(商品自体のこと)をよりわかりやすく見せるためのディスプレイの工夫です。売場のPP(ポイントとなるディスフレイ)にもなり、来店客の注目率抜群です。お客様が手に取りやすく戻しやすい90cm~120cm位のところに置くといいでしょう。

仕入れた商品をセルフの棚に置いても、誰も買ってくれない場合は、そのまま置いただけではわからない商品だから・・・という場合が多いです。そんな時は、ぜひアーチクルプレゼンテーションを導入してみましょう。売れる商品になるはずです。

シニアVMDインストラクター資格始まりました


昨年、VMDインストラクターは、526人になりました。
おかげさまで、秋口に500名の大台を越すことができました。
これもひとえに売場塾受講生の皆様のおかげです。
ありがとうございます。

この春から売場塾は、VMDインストラクターの上の資格、シニアVMDインストラクターを発足させました。
ワンランク上を目指す方のための資格です。
VMD基本コースのVMD基本講座を受講された方はVMDインストラクター資格にトライアルしていただき、最低下記の3つの業務ができるように教授しています。
それは、下記です。

  • 店舗診断
  • 現場教育
  • 集合教育

この3つは、VMD担当者にとって大切なもので、チェーン店や得意先に対して教育したり提案したりする仕事になります。
VMDインストラクターとして起業した場合は、サービスメニューに入れたい御三家です。

さて、シニアVMDインストラクターになったら何ができるか。
それは下記VMD指導コースを見れば一目瞭然です。

●VMD指導コース

  • VMD教育指導講座で、自分オリジナルの教育カリキュラムをつくることができる。
  • ディスプレイ指導講座でディスプレイ指導や社内デコレーターを教育することができる。
  • POP指導講座で、POPのルールブックをつくることができる。

と各講座の目的が明確になっています。

シニアVMDインストラクターになったら、VMDインストラクター以上に具体的に深くVMD指導ができるということです。
よりVMDプロを目指す人に必須の資格です。

さて、シニアVMDインストラクターになると、さらに特典があります。
それは、商空間スタイリストの認定講師になれるということです。

●商空間スタイリスト講師養成講座

この講座はオーバルリンクで人気のショップスタッフ向き法人講座で、カリキュラムは、3科目9講座になっています。1講座1.5時間~2時間です。現場のVMD作業に特化しているので、販売スタッフは学んで即使えるようになっています。MDP、つまりディスプレイを主体とした研修なので、時間の6割から7割はディスプレイ実習です。楽しく学べる研修として人気です。
これがそっくり認定講師は活用できるということです。教科書の支給はもちろん、ワークショップレシピも提供するので、自宅や駅近くでVMD教室を開業したり、法人研修をすることができます。

新しくなった売場塾の新制度。
売場塾卒業生の方はもちろん、これからVMDを本格的に習いたい人もぜひ活用してください。
詳しくは、説明会や資料請求をしてみてください。
お待ちしております。

●売場塾&VMDインストラクター説明会

●売場塾資料請求

VMDを知れば、家の中もきれいになる


VMDを知るということは、空間そのものをデザインするというノウハウを得ることになります。
例えば、陳列を覚えると、食器棚やワードローブの整理ができるだけでなく、見やすくわかりやすくモノを置くことができます。
展示を覚えると、出窓やキッチンカウンターの商品を店頭のディスプレイのように飾ることができます。クリスマスやハロウインの飾りつけもバッチリ美しく飾ることができます。
テーブルのコーディネートもそう。友達との家カフェでも、喫茶店で飲んでいるようなテーブルコーデにすることができます。

VMDを身に着けるとどうして家の中がきれいになるのか、下記にまとめました。

●家具選びは什器を選ぶのと同じ
VMD担当は、ショップの什器を選ぶ時、店内のテイストに合わせます。
モダンな雑貨を扱っている店なら、モダンで都会的なテイストのする什器を選びますし、かわいい婦人服を扱っているお店なら、ガーリーでロマンチックなテイストの什器を選びます。
それと同じ感覚で、居間なら居間の、寝室なら寝室のテイストに合わせて家具を選べばよいのです。
例えば、私の家の居間はシンプルなテイストをモットーしているので、色は白、木目はメイプル、メタルならシルバーかブラック、などを条件にして、家具や家電品を選んでいます。

●食器棚やワードローブの整理は、IPと同じ
食器棚やワードローブの整理は、IPをするのと同じです。
モノを置くのに、色、サイズ、素材、アイテムなどを区分けして置くようにできます。
例えば、シャツをカジュアル、フォーマル、その中間・・・と分けて引き出しに入れ、シャツの型崩れがしないようにフォールデッド幅を合わせて互い違いに置きます。
食器棚に関しては、コーヒー茶碗を置くにしても、ヨーロッパ調と和風の棚に分け、モダン、ナチュラル、ポップなとのテイスト別に分けて置きます。
パイプにハンガーを通すときでも、高級なジャケットは5cm間隔で吊るすようにし、パーカーやデニムシャツなどカジュアルなものは3cm間隔で吊るすなど、ある程度、定量を決めて置くとよいです。

●パントリーの整理は、フェイシングやくくりを応用する
食材や化粧品などを収納するラックやキャビネットは、フェイシングやハーモニゼーションを応用するとよいです。
ハーブティや風邪薬を棚に置くときにフェイスを整え、くくりを付けると、どこになにがあるのかすぐにわかります。
基本はフェイスをまっすぐ目線に向けることです。するとラベルがよく見え、何の薬かすぐにわかります。薬も、目、鼻、口などと部位別にくくって置けば、家族にわかりやすくなります。

●テーブルプレゼンテーションで、食卓を彩ることができる
テーブルコーディネートを難しく考えず、にきれいに作ることができます。
プロップのマテリアルが、ランチョンマットに変わったと思えばよいのです。
ランチョンマットはひとつではなく複数枚を用意してレイヤードやドレープなどを駆使します。その際それに載せる食器はランチョンマットのテイストに合わせるとキレイです。
テーブルプレゼンテーションをつくる感覚で行えばうまくいきます。

●出窓やキッチンに魅力的なディスプレイをつくることができる

出窓やキッチンに、季節の到来を感じるディスプレイを作るのは、PPを制作することとなんら変わりません。タイト、ネガティブスペース、そしてトライアングルなど、MDPのディスプレイ構成を使えば、キレイで美しいディスプレイになるでしょう。
オブジェやオーナメントの選び方もほとんどPPと変わらないでしょう。
季節のテーマを決めて、それに沿ったプロップスを飾り付け、色も2.3色に絞ると魅力的なディスプレイになり、来客も微笑みます。

●キッチン壁面や書棚はオーケストレーションと同じ
キッチンの壁にフライパンやレードルを吊るしたりして、見せる壁にすることができます。
コーヒーが好きな人なら、サーバー、ドリッパー、ミルやサイフォンなどーヒー器具を使い、カフェのカウンターバックのようにディスプレイすることができます。
書斎の書棚もそうです。
書棚をシンメトリーにキャッピングして、背表紙の色別に分けて置いたり、棚に植物などのインサートオブジェを置いたりすれば、無印BOOKのような壁面にすることができます。

いかがですか、VMDを知っていると家の中も片付き、きれいになります。