売場塾シリーズ広告

今回は、売場塾の広告をつくってみました。
コンセプトは、「通いやすい売場塾」です。

この秋、通いやすくなった売場塾。
それをシリーズ広告にて展開します。
第1弾から第5弾くらいまでやろうと思っています。

第1弾

なんだか、最近の売場塾、通いやすい
売場塾のすべての講座はクレジットカードが使えるようになりました。

●下記ページの「お支払い方法」でクレジットか銀行振り込みかお選びください。
申し込みページ

また、毎月開催している公開オンラインセミナーもクレジット決済OKです。
●9月オンラインセミナー「POP店舗診断ゼミ」

英会話学校並みに通いやすくなった売場塾を、よろしくお願いします。(^^)


第2弾以降は

第2弾は、
なんだか、最近の売場塾、通いやすい
売場塾のすべての通学講座は、土曜と平日が選べるようになりました。


第3弾は、
なんだか、最近の売場塾、通いやすい
ほぼすべての講座が通学とオンラインが選べるようになりました。


第4弾は、
なんだか、最近の売場塾、通いやすい
売場塾のすべての講座は無料補講ができます。


第5弾は、
なんだか、最近の売場塾、通いやすい
売場塾のすべてのプレセミナーは、通学とオンラインの2本立てです。


こんな感じです。
広告はまたお見せしますね。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

コロナ禍の売場づくりはマップラバーが有利

分類サイン

■マップラバーとヘイターとは

maploverは、地図を好む人と言う意味です。
お店に入ったら、店頭のフロアレイアウトでだいたい行く売場を決めて、お目当ての売場に行き、モノを買う。
時間をかけて店内を回遊するよりも、短時間で効率的に買い物したい人のことを言います。

maphaterとは、地図が嫌いな人、と書きます。
とりあえず、お店に入っていろいろな売場を物色し、ゆったりともの探しをして、買って帰る人のことを言います。



■マップラバーに対しての売場づくり

マップラバーに対しての売場づくりは、店内案内板や売場インデックスをしっかりつくることです。
天井から下がっている大分類サインや、什器上の中分類サイン、棚の中の仕切り版の小分類サインが文字通り、目的の売場への道しるべになりますので、これら案内POP・サインのフロア設置がとても重要になります。

什器レイアウトもわかりやすくします。
什器がまっすぐ整列されていて、主通路・副通路が見ただけでわかり、分類サインも高低差・前後のグリッドが合っていて、売場の番地を探しやすくします。

■マップヘイターに対しての売場づくり

一方、マップへイターは、店内案内板や売場の分類サイン・POPに目もくれずに我が道を行きます。サインやPOPを見るのが面倒で、カンや雰囲気で歩いているのですが、最後にはちゃんと目的のものを見つけます。

こういう人は、雑貨店やクラフトショップなど、売場がきれいに整列していないお店でも大丈夫です。なんとなく、行きたい方向に行ってなんとなくモノを探します。
マップへイターにとって重要なのはリレーションになります。

つまり、売場と売場のつながり、モノとモノのつながりです。ワイン売場の横に食器売り場がある、食器売り場の横にレシピ本やグルメ本がある・・・・そんな売場配置です。


■コロナ禍の売場づくりはマップラバーが有利か

さて、コロナ禍の今、お客様の店内滞在時間が下がっています。
凸版印刷の調査では、買い物客の滞在時間は下記の様に変化しています。

数値は コロナ前 → コロナ後
・20分未満の客の割合 ・・・32% → 46%
・30分以上の客の割合 ・・・32% → 21%
・毎日買い物する割合 ・・・22% → 12%

コロナ禍においては、なるべく買い物に行かない、行ってもあまり店内に長居したくないようです。

さっと店に入ってさっと帰るという購買形態では、やはりマップラバー型の売場づくりが有利。
当社のフレームワークでは下記を有効に活用するといいです。

・見通しの良い店内
・通路はまっすぐ
・PPや分類サインが目につく
・商品の陳列くくりが明確
・導線は単純に
・商品フェイスを多くする


などです。

あなたのお店の来店客はマップラバー、マップへイター、どちらですか?
買い物客を考察して、どちらを取りこんだら自店に有利か、一度考えてみましょう。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

改善アドバイスは、「本来あるべき姿」でアドバイスする

VMDインストラクターであるあなたは、自社の売場、またはクライアントの売場に赴いて売場改善アドバイスをされていると思います。
売場改善アドバイス、的確にされていますか。
的確にアドバイスしていないと、店やクライアントがVMDの本質を理解する機会を逸してしまいます。

では、的確なアドバイスとはなんでしょうか?クイズを出します。
下記のアドバイスはいいのでしょうか。それともダメでしょうか?
メガネ店に現場アドバイスすると仮定します。

●この壁面はPPがないからダメですね。メガネのPP置いてください。
●この什器、もっと格好いい什器に変えないとダメです。
ルイ・ヴィトンみたいな格好いい什器にしましょう。
●手書きPOPはダメです。パソコンでPOPつくってください。
●テーブルディスプレイにお花を沿えると華やかになります。
●2,000円のメガネフレーム、ボリュームありすぎるので棚から半分外してください。
●子供メガネ売場はアニメーションを流しましょう。立ち止まる子供が多くなります。
●今流行りのPCグラスもMDとして取りいれないと流行に乗り遅れている店になってしまいます。
●店内の内装がイマイチなので、コンセプトを見直した方がいいでしょう。
最近ではナチュラルとかモダンな店舗が流行っています。
●サングラスのVPに貝殻を置いてビーチみたいな雰囲気にすると、サングラス売場ぽくていいです。


答えを言います。上記のアドバイスは全部ダメでした。~
どこがダメかというと、ダメなタイプ、4つに分けられると思います。

1.単なるアイデア出しになっている
2.本部と協議しなければならないような課題を言っている
3.教科書理論を必要十分条件にすり替えている
4.特定の店舗環境の理論をすべてに当てはめている



上記9つの間違ったアドバイスを、1から4に振り分けてみます。


1.単なるアイデア出しになっている

●テーブルディスプレイにお花を沿えると華やかになります。
●サングラスのVPに貝殻を置いてビーチみたいな雰囲気にするとサングラスぽくていいです。
●子供メガネ売場はアニメーションを流しましょう。立ち止まる子供が多くなります。
●サングラスのVPに貝殻を置いてビーチみたいな雰囲気にするとサングラスぽくていいです。


2.本部と協議しなければならないような課題を言っている

●店内の内装がイマイチなので、コンセプトを見直した方がいいでしょう。
最近ではナチュラルとかモダンな店舗が流行っています。
●今流行りのPCグラスもMDとして取りいれないと流行に乗り遅れている店になってしまいます。


3.教科書理論を必要十分条件にすり替えている

●この壁面はPPがないからダメですね。メガネのPP置いてください。
●2,000円のメガネフレーム、ボリュームありすぎるので棚から半分外してください。


4.特定の店舗環境の理論をすべてに当てはめている

●手書きPOPはダメです。パソコンでPOPつくってください。


5.自分の好みを正当化している

●この什器、もっと格好いい什器に変えないとダメです。
ルイヴィトンみたいな格好いい什器にしましょう。



当社は、売場塾で行っているVMDインストラクターの試験の他に、いろいろな企業のVMD社内資格と試験をつくっています。
VMDコーディネーター、VMDアドバイザーなど、すでに1,100名以上のVMDの試験問題をつくってきました。

記述式試験では、上記1~4の間違った解答が実に多いんです。
VMDを初めて習うので仕方がないと思いますが、にわかVMDコンサルタントとしての解答が多いんです。(^^)


アドバイス、どこがどのように悪いのか詳しく解説しましょう。
1から解説していきます。


1.単なるアイデア出しになっている

一番上の図を見てください。
私たちVMDインストラクターは店舗のどこが悪くてどう直せばいいのか、店舗関係者に話をします。
その時に、アイデアを盛り込んでしまうと、「本来あるべき店舗の姿」がぼやけてしまいます。

現在の店舗の状況が悪いのはマイナス部分があるということです。
VMDコンサルは、マイナスをどう直してゼロにするかをまず初めにアドバイスします。
「本来はこうあるべきだけど、ここがマイナスですね」と話します。

その時、それを飛び越えてアイデア部分、つまり「こうあるともっといいですね」を言ってしまうと、「本来あるべき姿」が相手に伝わらなくなります。

アイデアマンであること自体はとてもいいことなのですが、それは二の次。
まずは「あるべき姿」を伝えて、ゼロの状態に直してから、プラスのアドバイス提案をします。
図のように、VMDコンサルは二段階方式で行います。
単なるアイデア出しでは、何がよくて何が悪いのかがはっきりしません。


2.本部と協議しなければならないような課題を言っている

コンセプトという言葉が独り歩きしているせいか、この言葉、みんな使いたがります。
コンセプトは、商品コンセプトとか企業コンセプト、ブランドコンセプトなどいろいろありますが、これはもう本部案件。
その場で考えるようなものではありません。
市場調査をして顧客像を決めて、競合とのポジショニングを決めて、社内で稟議をとって・・・などと慎重に決めるような案件です。
現場アドバイスでは、コンセプトという言葉はなくて、テーマとかテイストとかトーンアンドマナーとか、その場で対応できる言葉を使います。

また、PCグラスが流行っているからと言って、品ぞろえまで決めつけてしまうのもナンセンス。
これも本部の商品部や店長に確認、協議してから決めるようなことです。
なので、「流行りとしてPCグラスを置いている店舗が多いです」くらいにとどめておきましょう。


3.教科書理論を必要十分条件にすり替えている

教科書でPPを習ったからといって、「IPにはPPを入れなければいけない」というのは単なる決めつけです。
教科書とはオムニバスなものです。
つまり、いろいろな業種・業態・取扱商品、ブランドに対応すべくつくったものなので、教科書に書いてあることをそのまま鵜呑みにするのはナンセンス。

コンビニやドラッグストアに「PPがないとダメ」とアドバイスしても始まりません。
その業種・業態・取扱商品、ブランドに対応できそうなフレームワークを選択するか、加工しましょう。

また、「展開商品は少ない方がカッコよく売場が見える」というのも間違い。
2,000円のメガネフレームの展開数量を半分にすれば、高級そうに売場が見える・・・というのは、「定量」を間違って理解している影響からでしょう。
棚の商品点数を少なくすることが「定量」ではありません。
用語の本質を理解してください。


4.特定の店舗環境の理論をすべてに当てはめている

「手書きPOPは恰好悪いからダメ」というアドバイスも多いです。
手書きPOPにする理由を相手に訊かずに、一方的にダメと決めつけるのはやめましょう。
手書きPOPにしている理由があるはずです。
まずそれを店やクライアントに訊いてください。

●手書きPOPにしている理由

訊いてみたら、「なんとなく」「流行りだから」などというあいまいな返答があったら、手書きPOPにするべき上記の理由を説いてから、パソコン文字にすることをお勧めするとよいです。


5.自分の好みを正当化している

これはもう論外。
ルイ・ヴィトンが好きなのはわかりますが、好みを押し付けてもお客様は納得しないでしょう。
たとえ、ルイ・ヴィトンで新しい什器を入れて成功した事例があっても、それは什器のデザインがよかったかどうかわかりません。
ましてやそれが貴社に充てはまるとは到底考えられません。
成功事例の本質が理解できていないと、いくらルイヴィトンみたいな什器デザインを提案してもそれは押し付け以外の何物でもありません。


全国のVMDインストラクター、VMDコンサルタントのみなさん、的確なアドバイスとは何か、わかりましたでしょうか。
改善アドバイスは、「本来あるべき姿」でアドバイスしてくださいね。
でないと、店舗側やクライアントはますますVMDの本質を理解できなくなります。


(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

PPとインテリアディスプレイの見分け方


この写真をみてください。
ABCストアの酒売場です。
すごくきれいですね。

くくりはわかりやすいし、ハーモニゼーションもいいです。
(くくりとハーモニゼーション、忘れた方はこちら)

さて、クエスチョンです。

●最上段のディスプレイは、AまたはBのどちらでしょう。
A PP
B インテリアディスプレイ

答えは、「B」。

そう、最上段のボトルは単なるインテリアディスプレイなんです
PPと言っても間違いではないのですが、厳密に言うと、インテリアディスプレイなんです。

改めて、PPとインテリアディスプレイの定義を振り返りましょう。

●PP
ポイント・プレゼンテーションと言い、売場の商品ディスプレイのこと。
IP(陳列のこと)の商品を紹介するための展示物で、IPの上部の棚につくることが多い。
役割は、店内のお客様を回遊させるためにある。


●インテリアディスプレイ
店舗・売場・商品の世界観を醸成するために設えたディスプレイ。
商品や店舗ブランドのイメージを増幅させる働きがある。


もうひとつ、別のABCストアを見てみます。
この最上段にあるディスプレイは、PPでしょうか。

いいえ違います。
これもインテリアディスプレイなんです。

PPのルールを振り返ってみましょう。
IP(陳列のこと)の商品を紹介するための展示物で、IPの近くにつくる。
特に売場の最上部につくることが多い。

あなたはこう思うかもしれません。

いいや確かに、PPだ。
最上段のボトルはIP部分にもあるよ。
しかも什器の最上段にあるし。
だからこれはPPだ。

でも、PPの定義を振り返りましょう。
「役割は、店内のお客様を回遊させるためにある」

そう、PPは店内を歩いているお客様を売場に引き寄せる力がないとダメなんです。
さっきのお酒売場から8mは離れて撮影した写真を見てみましょう。

離れてPPを見てみると・・・。
そうだな~、びんがあるのはわかるけど、何が置いているかわからない・・・。
酒を売っている売場というのはわかるけど。

そう、このPPは遠くから見てもわからないんです。
原因は、商品が小さすぎることにありました。
だから、このPPはPP足りえないんです。

下の写真を見てください。
今度はこのPPをズームアップしました。

これでも何の商品を訴求しているか、わからないですよね。
それでいいんです。
これはインテリアディスプレイなので、お酒を飲んでいる楽しいシーンが感じられればいいんです。

このように、小さな商品はPPにそもそも不向きなんです。
8m離れてPPを見ても商品がよくわからないので。
酒、メガネ、スマホ、ジュエリー、目覚まし時計、カメラ、ワイングラス、化粧品・・・。
このような商品は小さいのでPPに不向きな商品なんです。

じゃあ、PPに向いている大きな商品て何なの?
その質問にお答えします。
今度は、別のABCストアのTシャツ売場のPPを見てみましょう。


このPPを6m離れてみてみます。

こちらはTシャツのPPが6m離れても、デザインとか色はわかりやいですよね。

わかりましたか。
ボトルとTシャツの違いは、商品の大きさです。
Tシャツの方がボトルより断然大きいので、遠目から見ても商品がわかりやすいんです。

なので、ボトルをPPとして最上段においても、遠目から何が置いてあるのかわからないため、インテリアディスプレイにしているんです。

今度はインテリアディスプレイの利点を見てみましょう。

1. 売場の商品の世界観を醸成する
2. 店舗デザインの一部にすることができる


ひとつひとつ、事例を挙げて説明します。

1. 売場の商品の世界観を醸成するインテリアディススプレイ

例えば、このお菓子のガラスケースのディスプレイ。
「ショコラ・オ・ウィスキー 」という、ウイスキーが素材として入っている生チョコのインテリアディスプレイです。


ガラスケースの中に、ショコラ・オ・ウィスキーの商品が展示されています。
でも目立つのは、商品よりも本とウイスキーボトル。
ジャムのびんのようなものが「ショコラ・オ・ウィスキー」なのですが、ほとんどディスプレイの主役になっていません。

そう、これはインテリアディスプレイなので、商品が目立たなくてもいいんです。
書斎でひとりゆっくり読書を飲みながらウイスキーを飲むシーンのような世界観を醸し出しています。
大人男子のチョコと言うことですね。

もしこの商品のPPを正しく作るならば、生チョコを主役にし、下記の商品特徴をディスプレイ表現しなければいけません。

●アルコール分の高いガナッシュ(生チョコ)
●世界の有名ウイスキーが素材として入っている
●スプーンですくって食べる


そのために、ガナッシュのソフトなペースト感が感じられるサンプル展示、または演出POPが必要ですし、商品が主役になるように、たくさん並べて商品ボリュームを出すことが必要でしょう。

しかし、この展示を見る限りでは、前出した3つの特徴はまったくわかりません。
「ウイスキーを販売しているのかな」「ウイスキー会社とタイアップしているのかな」
と思ってしまうのがオチです。

しかし、インテリアディスプレイと捉えるならば、これでよいのです。
なぜならインテリアディスプレイはイメージ訴求のためにあるからです。



これは「ファウンドリー」というお菓子屋さんですが、りんごが並んでいますよね
その下にフルーツを漬けてあるびんが並んでいます。

これは別にりんごを売っているわけではないです。
フルーツポンチを売っているわけでもないです。
そう、アップルパイをイメージしたインテリアディスプレイなんです。
このお店、この時期はアップルパイを看板商品にしているんですね。

このりんごとびんは、文字通り店内インテリアディスプレイになっています。


2. 店舗デザインの一部にすることができるインテリアディススプレイ


これは、タリーズコーヒーのインテリアディスプレイ。
これならインテリアディスプレイとわかると思います。
喫茶スペースの落ち着いていてノーブルなイメージを醸し出しているインテリア的なディスプレイです。

文字通り、店舗デザインの一部になっています。
店内の販売商品は絡んでいないので、純粋なインテリアディスプレイですね。


これはPP、それてもインテリアディスプレイ??



これはハワイのディーンアンドデルーカですが、このディスプレイ、微妙ですね。
一見、インテリアディスプレイぽいのですが、しっかりハワイ特製のオリジナルバックを訴求しています。

そう、これはPPなんです。
商品が主役になっていて、「HAWAII DEAN & DELUCA」という文字がばっちりわかります。
これはトートーバックのPPでした。

私もハワイに行ったときに、これゲットしました。
このトートー、お土産として人気高いです。


今回はインテリアディスプレイとPPの違いをお話ししました。
PPをつくる前に、本当にPPにするのか、インテリアディスプレイをつくるのか、はっきり決めて制作してくださいね。
あやふやなディスプレイは、お客様にその意図が伝わりにくいです。

関連ブログはこちら

●PPの役割

●PPは写真で代用もできる


(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

センスってどうやれば高められるの?

ゴジラ

私ってセンスない~と嘆いているあなた、センスアップするコツを伝授します。
センスがないということは、あなたの中に基準というものがないということだと思ってください。

基準を0ゼロと仮定すると、プラスはいい方向、マイナスは悪い方向になります。
当然、センスはいいというのはプラス、センスは悪いというのはマイナスです。

だから歌のセンスがないというのは、歌を歌う基準に到達していない。
少なくともマイナスということになります。
料理のセンスがないというのは、料理をおいしく作る基準に達していない。
少なくともマイナスということになります。

だから、「ディスプレイのセンスがない」というのは、うまいディスプレイをつくる基準に達していない。
少なくともマイナスということになります。

ちょっとこのディスプレイを見てください。
網にかかったゴジラです。

罠にはまったゴジラ1

ディスプレイテーマは「罠にはまったゴジラ」です。(^^)
軍艦みたいなコーヒーカップがゴジラを包囲しています。

で、このテーブルディスプレイは「センスがあるなー」と感じるところは2つあります。

●ひとつは、ゴジラを中心にテーブルが3つに割れているという点
●二つ目は、すべての「軍艦」が放射状にゴジラに向かっている点

つまりこのディスプレイをつくった人は、少なくとも「うまいディスプレイ」の基準を二つ知っているということになります。
その基準とは下記です。

●等分割のマスターパターンというディスプレイ構図を知っている
→だから、ゴジラを中心にテーブルを3つに分けた
●放射状のリニアスキームというディスプレイ構図を知っている
→だから、「軍艦」を放射状にゴジラに向けた

なーるほど、そうなっていますね。

罠にはまったゴジラ1-2

今度はこの基準以下の「罠にはまったゴジラ」を見てみましょう。

罠にはまったゴジラ2

ただゴジラが網にかかっているだけですよね。
言われてみれば、確かに「罠にはまったゴジラ」にはなっているけど、センスはないなあ・・・ということになります。

今度は「罠にはまったゴジラを一斉砲撃」というテーマでつくってみましょう。
例えば、あなたの子供にディスプレイ材料を渡して「「罠にはまったゴジラを一斉砲撃」という感じでディスプレイをつくってごらん」と指示してみます。

男の子は喜んでディスプレイをつくるでしょう。
でも出来上がったディスプレイはこんな感じ。
うーーん。センスがいいとは言えないかな・・・。

罠にはまったゴジラ一斉砲撃1

センスのいい子供なら、「できた!!」と言ってこんな感じに作ります。

罠にはまったゴジラ一斉砲撃2

コーヒーカップ軍艦から、一斉砲撃している感じはしますよね。
そう、この子供はセンスがあるんです。

改めてセンスある「ゴジラを一斉砲撃」とセンスない「ゴジラを一斉砲撃」を見てみましょう。

罠にかかったゴジラ対比

一目瞭然です。
センスのあるなしは、今回も下記になります。


●等分割のマスターパターンというディスプレイ構図を知っている
→だから、ゴジラを中心にテーブルを3つに分けた
●放射状のリニアスキームというディスプレイ構図を知っている
→だから、「軍艦」を放射状にゴジラに向けた

ゴジラさん、実験お疲れさまでした。(^^)

だいたいわかりましたか。
センスがある人は、基準を知っている人です。

基準はどこにでもあります。
料理をつくる基準、ヨガをする基準、歩く基準、プレゼンをする基準・・・。

で、「基準を掴むにはどうすればよいのか」なんですが、答えは簡単。
「型」を学べばいいんです。
料理の型、ヨガをする型、歩く型、プレゼンをする型・・・。

例えば、歩く型をあなたが学ぶとします。
「今までウォーキングしてきたけど、なんか歩き方センスないなあ」というあなたは、本読んでもいいし、ウォーキングの先生についてもいいし、とにかく歩く型を学ぶことが先決です。

型がわかって、毎日型に沿った歩き方をまじめに重ねていくと・・・・3か月たてば上手に歩くことができるんです。
そこで、他人からも「なんか最近カッコよくなったね、スタイルもよくなったよ」と言われます。

あなたは、歩く型を身に着けることで、歩きのセンス以上のものを得たのです

もうわかりますよね。
そう、ディスプレイのセンスを磨くには、ディスプレイの型を学ぶことです。


売場塾が伝授しているディスプレイの方はなんと、107あるんです。
107覚えれば、もう鬼に金棒。
ディスプレイのセンスある人になって、VMDインストラクターになって他の人もプラスにすることができます。
最後は売場塾の宣伝でした~。(笑)

●売場塾の講座

宣伝次いでですが、ディスプレイの型を少しでも知りたい方は、5/20のディスプレイセミナーに気軽に来てください。
お待ちしております。(^^)

●ディスプレイセミナー

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

顧客目線にパラダイムシフトしよう

パラダイムシフト

この絵をじっと見てください。何が見えるでしょうか。

美人の後ろ姿。毛皮のコートを羽織っている。
ベールとネックチーフをつけている。
とてもおしゃれな女性だと思うかもしれません。

今度は、別の角度から見てみましょう。
何が見えるでしょうか。

あらら、今度は老婆の顔に見える!!?
そう、鼻が大きく顎が突き出た容姿の老婆の姿がに見えます。

あまりにも有名なこの絵を書いてみました。(^^)
心理学の本で出てきます。
ビジネス本が好きなあなたは、マーケの本で見たかもしれません。
パラダイムシフトの説明に出てくる絵なんです。

去年のVMDセミナーでこの絵を見せたら、知らない人もいて思ったよりウケました。

さて、パラダイムシフトとはなんでしょう?
パラダイムシフトとは、今までの見方を変えることで既成の概念が劇的に変化することをいいます。

パラダイムシフトは、売場づくりをしている方に重要なキーワードです。
今度はディスプレイの写真で解説します。
この写真を見てください。

ハワイ空港のディスプレイ

このディスプレイは、私がハワイのホノルル空港に降り立った時、通路にありました。
何に見えるでしょうか。

「なんかのディスプレイだな」
「お菓子のディスプレイなのかな」

と見える人は、あなたでしょう。
または空港関係者かもしれません。

しかし、旅行者である私には
「持ち込み禁止の食品のサンプルを置いているんだな」、
「なにかのあまりものを一時的に置いているのかな」

と見えました。

そして、改めてVMDインスタラクターの目線でこれを見てみました。
1分じっと眺めました。そしてわかりました。
そう、これはディスプレイだったのです。

どうしてこれがディスプレイだとわかったというと、下記の点でした。

ディスプレイ上部にポスターが掲示されていて
「Look for the seal of Ouality and Take Home Best」
と書かれていました。
日本語で、「このシールを見て。ハワイ州が公認しているハワイのお土産だよ」
ということでした。

そうなんです。
これはハワイのお土産を紹介するディスプレイだったんです。

たぶん、このディスプレイをつくった人は、素敵なハワイのお土産PRコーナーをつくった!!
と満足だったのでしょう。

しかしながら、ハワイに降り立った私のような旅行客には、ディスプレイには見えなかったんです。

これは先ほどの老婆の絵と同じ。
自分ではきれいに書いたつもりの美人の横顔が、お客様には醜い老婆にみえてしまったんです。
ダニエル・ホノルル空港のVMD担当の方、早いとこ、パラダイムシフトしてください。
だれもが美人顔に見えるディスプレイに直す必要があります。

今言ったことをフリップに書いて要約します。
必要なことは、お店目線を顧客目線にパラダイムシフトすることです。

売場づくりのパラダイムシフト

パラダイムシフトがなんたるかわかったら、VMDインストラクタートレーニングしてみます。
今度は生の売場を見てみましょう。用意はいいですか。

ここは大阪の老舗鰹節店「丸与」さんのお店。
256年の歴史を持つ由緒あるお店です。
外観レトロの素敵な門構え、素敵ですね。
●店舗外観

店の中に入ってみましょう。
昭和レトロな雰囲気がなんか心地よい!!
●店内

オーケストレーション(壁面のディスプレイ)はこれです。
●オーケストレーション

さて、あなたにクエスチョン!
これを見ているあなたはお客様だと仮定します。
あなたは、壁面のディスプレイをどう見ていますか。

顧客目線で見ているあなたはこう思うでしょう。
「ここの店主、NHKのどーもくんが好きなんだな」
「昔のそろばんと木箱が置いてあるな」

と。
「ほのぼのしてていいな、個人商店って感じがするな」
とも思うかもしれません。

しかし、店主のパラダイムは違いました。
もう一度、拡大した壁面のディスプレイをて見てください。
●壁面ディスプレイ

今度はお店目線で見てください。

実は、店主のパラダイムはこうでした。

左棚のディスプレイは、
「歴史的な重みを出すために、昔のそろばんと鰹節削り器を展示した。
古い台帳も展示したから、老舗感が感じるだろう」

右棚のディスプレイは、
「うちは老舗の有名店なので、NHKや民放がたくさん取材に来ている。
有名なタレントもよく来ている。なので、PRとして記念写真を置きました」

そう、これはお店のブランディングの一巻のディスプレイだったんです。

あなたがVMDインストラクターなら、お店目線・顧客目線のパラダイム両方を理解できます。
そして、下記のように行動を移します。

お店目線と顧客目線とパラダイムのギャップがあるな。
お店は美人画をつくったつもりだけど、醜い老婆になっている。
下記を改善してディスプレイをきちんと美人に見せないといけないな。

そして、下記のようにフレームワーキングを駆使して改善指導をします。

  • テーマ
  • フェイシング
  • ディスプレイ用品
  • 構成
  • POP編集
  • サイン編集

すると、店内のディスプレイは美人になりました。
めでたし、めでたし・・・。

わかりましたでしょうか。パラダイムシフト。
あなたが店主や店舗スタッフなら、顧客目線にパラダイムシフトしなければいけません。
なぜなら、今のままの店づくりなら、あながどう美人に売場づくりをしても、顧客には老婆にしか見えないからです。

丸与さん、VMDがんばってくださいね。
何かあったら、VMDインストラクターを呼んでください。(^^)
大阪にはたくさんのVMDインストラクターがいます。

ちなみにフレームワーキングとは、当社のVMDメソッドです。
●フレームワーキング(R)

パラダイムシフトに役立つ手法です。(^^)

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDインストラクターのビジネスモデル

今回は、VMDインストラクターのビジネスモデルを話します。
フリーランスのVMDとして頑張っている方や、会社員だけど副業したい方のためになると思います。

まずは私の言葉から。

VMDインストラクターのビジネスモデル1 もう5年間、ディスプレイをつくっていない

「もう5年間、ディスプレイをつくっていない」

VMDの会社を初めて18年経ちますが、最近ディスプレイをつくっていません。
5年と書きましたが、もしかしたら7年かもしれません。

かといって、VMDの仕事がないということではないんです。
オーバルリンクはこの18年黒字・無借金経営です。
(去年は厳しかったです)

なぜ、5年もディスプレイ作っていないかというと、
私が行っているVMDの仕事は、ディスプレイをつくる仕事ではないからです。

このチャートを見てください。

VMDインストラクターのビジネスモデル2 ディスプレイ作る人とつくらない人

私たちVMDインストラクターの仕事は右なんです。

●ディスプレイをつくって収益を得ている人の特徴

  • ディスプレイをつくらないとお金がもらえない
  • お店に行かないとお金がもらえない
  • ディスプレイ用品を仕入れないとディスプレイがつくれない

●教えることで収益を得ている人の特徴

  • ディスプレイをつくらなくてもお金がもらえる
  • お店に行かなくてもお金がもらえる
  • ディスプレイ用品を仕入れなくてもディスプレイはつくれる

ディスプレイは、クライアントに指導してクライアントにつくっていただきます。
私たちはそれを見ているだけなんです。

VMDインストラクターのビジネスモデル3 クライアントにつくってもらう

あなたはVMDを指導すると称して、
「私はこのディスプレイをつくるから、あなたはあちらをつくってください」
などとクライアントに指示していませんか。
VMDインストラクターはディスプレイ制作スタッフではないのです。
文字通り、先生なんです。

オーバルリンクのこのページを見てください。
リバイスと言って、数時間で売場を直すサービスなのです。

●リバイス

このページの下部分の「リバイス(売場改善)の風景」の写真を見てください。
VMDインストラクターが活躍していますよね。
そして、同じページの「リバイス(売場改善) Before After」を見てください。

これはVMDインストラクターが、まだVMDを知らない方たちに売場の作り方を教えて、作っていただいたディスプレイ写真なんです。

端的にいうと、私たちVMDインストラクターは売場をつくっているクライアントスタッフの後ろで見守っているだけ。
まあ時には、クライアントのタイプにより手伝いする場合がありますが・・・。

そして、「先生、わかりませーん」「教えてくださいー」という声があったら、そこへ飛んでいき、生徒の作っているディスプレイをコーチしたり、自らかっこいいディスプレイを見本としてつくって見せるんです。
それが本当の先生というものでしょう。

次にこれを見てください。

VMDインストラクターのビジネスモデル4 18年変わらないチャート図

この図式は、オーバルリンク創業時から変わっていません。
創業当初のチャートですので、VMDインストラクターという言葉は存在せず、VMDディレクターになっているし、売場ドッと混むも売場ドッと混むMXになっています。

わかりやすい言葉に直すとこれです。

VMDインストラクターのビジネスモデル5 集合研修・現場研修・ガイドライン

集合研修・現場研修・ガイドライン制作、この3つをプロジェクトで回してこそ、真のVMDインストラクターと言えるでしょう。
残念ながら1年に1回セミナーをやったくらいでは、クライアントのVMD能力は向上しません。
(社員の福利厚生としてのセミナーはOKです)
VMDは年間プロジェクトにしないとダメなんです。

とはいえ、VMDインストラクターは現在825名います。
フリーランスでVMD事業をやっている人はその16%の132名なので、VMDセミナー講師の人もたくさんいます。
ちょっと下の写真見てください。

VMD講座コップワークショップ

売場塾の名物ワークショップでコップでディスプレイをつくってもらう場面がありますが、実にこれをセミナー講師として取り入れているインストラクターが多いです。
それはそれでよくて生徒も喜ぶし、マネしてもまったくOKですが、セミナー講師のままでとどまっていないでください。
VMDインストラクターのビジネスはもっと広いのです。

VMDインストラクターのビジネスモデル6 本質をマネする

フリーランスでVMD事業がうまくいっているインストラクターは、売場塾の本質をマネしているから、うまくいっているんです。
本質とはこれなんです。

●フレームワーキング(R)

これをぜひマネしてほしいです。

繰り返し言いますが、売場塾のコップワークショップをまねるのは大いにけっこう。
ぜひやってください。
ただ、それだけだとあなたのVMDの差別化にはなりません。

フレームワーキングとは、明確な言語で売場づくりを教えることです。
この明確な言語とは、フレームワークと呼ばれる55のVMD用語なのです。

VMDインストラクターのビジネスモデル7 店舗診断集計表

上の表を見てください。
これはお店の店舗診断シートの中のネガティブ要因集計表です。
これを見ると、たちまち自店の悪いところがわかります。

表は左から右に見てください。
一番左は店舗の改善点の概要、一番右側は売場部分の細かい指摘です。
すべてVMD用語を駆使して書かれています。

店の改善点をアドバイスするときに「なんとなくいい」「なんとなく悪い」では、店舗スタッフはどう直していいのか、わかりません。
このように改善点をフレームにしてやるとことによって、店舗スタッフが理解でき、売場も直しやすくなるのです。

しかもこのフレームワーク、重なりや漏れはありません。
改善点が縦横にきちんと整理されているからです。

VMDインストラクターの方は、ぜひこの売場塾の本質「フレームワーキング」をビジネスに活用してください。
活用している方は、このコロナ禍でもコロナ以前同様、活躍しています。
言葉だけ明確に発すればよいコンサルなので、リモートでVMD指導できるからです。
現場に行く必要はありません。

先ほどは、店舗診断をサービス事例にしましたが、OJTにしてもいいし、セミナーにしてもいいんです。
現に売場塾はこの春からリアル講座とオンライン講座の2本立てになっていますし、店舗診断は写真を送ってもらって指導しています。

だいたいイメージできたでしょうか。
ディスプレイをつくらないVMDのビジネスモデル。
それがVMDインストラクターの仕事なんです。

もっと詳しく聞きたい~という方は、下記の無料セミナーにお越しください。
リアルとオンラインで毎月開催しています。
お待ちしております~。(^^)

●VMDインストラクターで起業・副業 相談会

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

2021年こそ売場を快場に

VMDの学校 売場塾の今年の標語

明けましておめでとうございます。
今年のオーバルリンクのスローガンは引き続き、RO RAIN, NO RAINBOW
これはどう意味かというと、「雨が降った後には必ず虹が出る」という意味です。
これ、私の好きなハワイの方言なんです。

日本式に言うと、「災い転じて福となす」「雨降って地固まる」みたいな感じですが、もう一つ意味があります。
それは、「努力しないと道は開けない」ということです。
売場に人が来ないからと言って、待っているだけではだめということです。

昨年、化粧品メーカーの方から下記の言葉がありました。
「今のままでは売場はビニルで覆われ、理想の快場とだいぶ違う」。

確かに。
なるべく売場に行かない。
なるべく長く店に滞在しない。
なるべく人と接しない。

こんな世の中になっています。

でも、VMDの技術を駆使して、
なるべく売場に行く。
なるべく長く店に滞在する。
なるべく人と接する。

こともできるはず。

考え方を転換すれば、
お客様がわざわざ売場に来てくれる
ことは可能になるでしょう。

ビジュアル・マーチャンダイジングはまだまだ伸びしろがあるんです。

売場づくりに関っている皆さん、知恵を絞って、ぜひ今年はお客様を売場に呼び戻しましょう~。
今年もよろしくお願いします。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDはACTive女性が要

アクティブ女性とは

年末、商空間スタイリスト認定講師の方と話をしていたら、ディスプレイを習いに来ている人たちは、アクティブな女性が多い、という話になりました。

話は戻りますが、アクティブな女性とは、ACTiveと書き、
A(アドバイザー)、
C(コーディネーター)、
T(トレーナー)

という頭文字を表しています。

ディスプレイをつくるというそのものよりも、ディスプレイがうまくできるリクツを知りたい、そしてそのリクツを人に教えたい、というのが彼女たちの意図のようです。

「ディスプレイはうまくできるけど、それを人に伝えられない」

「このディスプレイ、なんかヘンだと思ったけれど、どこがどうヘンか言えない」

「ディスプレイがうまくできるロジックが知りたい」

ということなのでした。

このような方は、
●自分のスキルを常に磨きたい。
●自身のセンスを上げたい。
●何かを作るのが好き。習い事も大好き。

という性格なので、文字通りアクティブ女性なのです。
ACTive女性は以下のような形で、ディスプレイの先生になる指向を持っています。

(A)アドバイザー
売場づくりをアドバイスすることによって、店内を魅力的に見せ、モノが売れるようにアドバイスする。
ディスプレイのリクツを知っているので、何が正しいのかアドバイスできる。

(C)コーディネーター
ディスプレイの店内空間を魅力的にコーディネートできる。
改装することなしに、ディスプレイ、什器レイアウト、POP等の販促物を改善することにより、店のたたずまいを魅力的にすることができる。
装飾中心のデコレーターとは少し違う。

(T)トレーナー
チェーン店舗を巡回して、ショップスタッフをトレーニングする。
自らディスプレイをつくることもあるが、基本的にはショップスタッフに指導してつくってもらう。

ACTive女性、自分で言うのもなんですが、いい響きです。
これからはVMDのマーケティング用語になるといいですね。~

VMDスキルを身に着けることによって、世の中の女性がアクティブになる。
自ら起業したり、副業にすることにより、社会貢献できる・・・というわけです。

これが、コロナ禍で社会的苦境に陥っている女性パワーを支える用語になってくれたら、オーバルリンクもVMDインストラクター事業をやってきた甲斐があるというものです。

コロナ禍の2020年でしたが、来年はみんながアクティブな年になりますように。
大みそかの願いです。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

顧客戦略「インテリジェント・コンシューマー」とは

顧客戦略マトリクス

コロナ禍で百貨店や専門店が取るべき道は、ズバリ顧客のインテリジェント化です。
消費者を賢くし、結果生活が豊かになるインテリジェント・コンシューマーにしましょう。

インテリジェント・コンシューマー戦略は、顧客をいつまでもお店につなぎとめておける策なんです。
そのためには、百貨店・専門店は上図の「自己満足客」を育成し、まずは「レビュワー」に成長させ、チューターに導かなければいけません。
上図はそれを表しています。

今回は、ワインをよく飲んでいる私が顧客モデルになりました。(笑)
ワイン専門店における顧客4つのクラスターについて解説していきます。

●自己満足客
接客を伴う専門店・百貨店で買い物をすることが満足という客。
ワインを買いに行くのはスーパーやコンビニだったけれども、ヴィノス山崎に行ったり、百貨店のエノテカコーナーで買ったりした客。
専門性の高い店員がいるので、安心して買えるとともに、勧められたワインがおいしので、とても満足!!という客。

ここでおいしいワインを提供された客は、次もその店にいくかもしれません。
価格はいつもより高いけど行くだけの価値はあるので、ハレの日(誕生日やクリスマス)だけ行ってもいいなと思うようになります。
しかし、まだスーパーや通販で買う比率が高く、そちらにドロップアウトしてしまうかもしれません。

この客をキープされてリピート率を高めるには、レビュワーに客を昇華させなければいけません。
自己充実客でもいいのですが、レビュワーにした方がお店の宣伝になるからです。
自己充実客はクローズド、つまり店や商品の情報を公にするということはしません。

●レビュワー
買い物行動や買った商品、店内体験などを発信してくれる客。
ツイッターやfacebbok、ブログなどでレビューしてくれる。

  • おいしいワインを買った!と言ってSNSで商品や店を紹介する
  • 友達や知り合いとの会話の話題に、商品や店を出す
  • グーグルマップやぐるなびに投稿し店を紹介してくれる

ただ、すべての顧客が情報を発信するわけではありません。
SNSは見るだけという人もいるし、今まで通りスーパーのワインで十分という人は、何かのきっかけがない限り店に訪れるということはないでしょう。
ドロップアウト、つまり全く行かなくなる、ということもあり得ます。

●自己充実客
店が顧客管理を怠らない限り、自己満足顧客のワイン生活はますます充実していきます。

  • ワインに合ったつまみをペアリングするのも覚えたし、甘い・辛いなどその日の気分で味をセレクトもできるようになった
  • クリスマスワインとして食卓に出すといつも家族に喜ばれる
  • ワインブックを作って記録している

など、ワインに関して自己充実している客。

お店や商品の情報はまったくオープンにしないけれど、店や商品との関係において充実している客です。
この場合、店は顧客がますます充実できるサービスや情報、体験を提供すればよいのです。

●チューター
インテリジェント・コンシューマー戦略のゴールはここです。
客がワインのにわか先生になって他の客を集め、ワインの楽しさを教示してくれます。

  • パーティをするときにワインの由来や産地の豆知識を教えたり、ワインの買い方を参加者に教える
  • お茶会など何かの集いの時に、店の話題を出していいワインを教えてくれる
  • 店主宰のワインセミナーに、友人をたくさん集めて参加してくれる

チューターとは、ちょっといいことを教えてくれるにわか先生のことです。
チューターは店のPRを担ってくれる上に集客してくれるので、最重要顧客に位置します。

このような客は、店内体験を主宰する側に回らせるとよいです。
つまり顧客の代表として発表の機会を与え、インテリジェントな気分にさせてあげる、そうすることで店とチューター客は太いパイプで結ばれるのです。

顧客戦略マトリクス2

とはいえ、上図を見てください。
チューター層はごくわずかな客なんです。
すべての客が、にわか先生になりたいと思ってないからです。
顧客は自己満足・自己充実客が大半を占めると思って過言ではないでしょう。

なので、お店はすべてのお客様をチューターに導く意識はあっても、強制的に導くことはできないのです。
客の性格は人それぞれだからです。
店は、獲得した顧客をこの4つのクラスターのどこに落とすか、客と付き合いながら考えていかなければなりません。

さて、余談です。
ここで私が通っている、私の家の近くのワイン店の店内体験を紹介します。
私はどのクラスターに属すでしょうか。

●ヴィノス山崎
生産地・生産者・品種、味と香りなどこと細かに書かれた「持ち帰り商品POP」を商品棚に設置している。
接客も丁寧、ときどきワイン試飲会をしており、顧客のレビュワー化、チューター化に余念がない。
例えば、このPOPでワインブックを作っている私は、おいしいワインをツイッターにアップしている。
私はヴィノス山崎のレビュワーだった。

●成城石井
種類が豊富で、コスパのいいワインが多く、商品切れが少ない。
成城石井はスーパーだが、私の中ではワイン専門店の部類に入っている。
ただしこの店での接客はまったくなく、環境的にスーパー。
成城店や麻布十番店くらいに行かないと、接客する人はいないし、ワインを持ち込めるバーもない。(グローサラント形式)
私は自己満足客である。
私が麻布十番店の顧客だったら、レビュワーになったかもしれない。

●信濃屋
ここも種類が豊富で、コスパのいいワインが多く、商品切れが少ない。
ただ店内の雰囲気は昔の酒屋のよう。
販促用のマネキンスペースは大きく取られていて、いつも行くとワイン通でない人がマネキンや店員をしている。
10年の間、ここで店員と話したのは1回くらいしかない。(笑)
ただ、コスパのいいワインは8種類くらいあり、その常連客になっている。
私は店をレビューするよりも、商品をレビューする方が多いレビュワーである。

●柳屋
うちの日本橋オフィスの近くにあるワイン店。
カリフォルニアとニュージーランド産ワインに特化している。
定期的にワイン飲み会を2階で開いており、近くのOLもよく参加をしている。
売場塾の生徒になにかと話題にしているので、ここのレビュワーになっているかもしれない。
ただ一元さんの店ぽいので、ワイン飲み会に参加するのに勇気が必要で、まだ参加していない。

まとめです。
顧客を自己満足客からチューターまで進化させることによって、より顧客をつなぎとめることができ、店の売上も安泰になります。

どこの専門店も自己満足まではキープできているものの、レビュワーやチューターへ客を進化させるには、いろいろな策がいるということです。
そのためには、店内買い物体験を企画・実施することです。
企画の仕方はこちらを振り返ってみましょう。

●オリジナル買い物体験企画の仕方
https://vmd-blog.oval-link.co.jp/archives/1171

いかがですか、インテリジェント・コンシューマー戦略。
今日はワイン店を例にとりましたが、ワインが紅茶・お茶・化粧品・時計・文具・メガネ・食器・・・などなど別の専門店になっても活用できます。
ぜひ考えてみてください。

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)