よいVMDセミナ―講師になるための秘訣

今日はよいVMDセミナー講師になるための秘訣をお教えしましょう。
当社の運営するVMDの学校「売場塾」は文字通りVMDインストラクターを輩出していて、たくさんの方がVMDセミナー講師として活躍しています。
VMDインストラクターは、集合研修・現場研修・ガイドライン制作、この3つの業務をこなすことができる人なのですが、まずは集合研修を成功させましょう。

さて、参加者を満足させるVMDセミナーとはなにか。
その秘訣は下記です。

  1. 弱点克服セミナーであること
  2. 習ったことは持ち帰ってすぐに試せること
  3. レジメが拠り所になっていること
  4. 経験や実績をベースに話が成り立っていること

順に追って話します。

1.弱点克服セミナーであること

VMDセミナーに参加する人は「当社のどこがダメなのか」わからない方が多いです。
売場づくりに悩んでいるが、具体的に何に悩んでいるのかわからない、といった方です。

「うちの売場はダメだ」と思っていても、ぼやっとしていてどこが悪いのかわからない小売店やメーカーの方は多いです。

講師は参加者の受け持つ売場のどこがダメなのかあらかじめ知り、セミナーでその答えやヒントを出さなければいけません。
「どこがダメなのか」それをまず、教えましょう。
次に「どうやってそれを直すのか」ヒントや答えをお教えします。
すると参加者の心の重みが取れ、すっきりするんです。
スッキリ!!というニュース番組がありますが、あれと同じ。
セミナー終わってすっきりした!という、弱点克服セミナーにするんです。

私自体、たくさんのセミナーをこなしていますが、クライアントから依頼があった時はほとんど「売場の写真をたくさん送ってください」といいます。
私たちVMDインストラクターは、写真を5秒見て売場のどこが悪いのかわかりますので、悪い写真をたくさんピックアップして、「どこが悪くてどう改善すべきか」を詳しくお教えしています。

2.習ったことは持ち帰ってすぐに試せるようにすること

残念ながら、セミナーというもの、受講生はその場で納得してもらえるものの、セミナー後は月日が経つにつれ忘れてしまうもの。
これはセミナーの限界といえましょう。
本来ならば、セミナー後に現場研修、つまりOJTがあることが好ましいのですが、これを怠っている、またはできない企業が多いです。

そこでおススメなのがキーワードを残してくれるセミナーです。
長い文章を教えても、受講生は忘れるもの。
短い文章、つまり単語をキーワードとして残すのです。

  • ネガティブスペース
  • トライアングル
  • リピテーション
  • シンメトリー

この辺は受講者がよく覚えてくれる単語です。
単語というのは実に便利なもので、講師の言ったことをギュッと凝縮してくれるんです。
単語さえ記憶に残れば、容易に持ち帰ることができるんです。
メモも取りやすいですね。

だから私共VMDインストラクターは、フレームワーク用語を徹底して覚えていきます。

  • リレーション
  • オーケストレーション
  • MDテーマ
  • くくり

などなと。

これが売場塾では55用意され、単語が何を示すのかテキストに記載しています。
例えば、くくりというのは陳列された商品を色別サイズ別などにくくって、分類をわかりやすくすること、をいいます。
ですので、セミナーで講師が「くくり」を覚えましょう、といってその方法を伝授すると、受講生は「くくり」という単語を持ち帰ることができるのです。

ちなみ下記の13の単語は、ひんぱんにセミナーで話する単語です。
ぜひ読んでみてください。

●VMDに役に立つフレームワーク

VMD初心者が覚えたい13の課目

3.レジメが拠り所になっていること

よいセミナーにはよいレジメがあります。
そして、そのレジメを拠り所にして受講生は復習できます。

逆に拠り所がないとどうなのるか?
それはセミナーが終わってたら、知りえた知識は忘却の彼方になってしまうということです。
セミナーでとても関心したとしても、所詮は人間の脳に一時的に蓄積されるにすぎません。
その知識を繰り返し使わない限り、日が経つにつれ、忘れてしまうのです。
たとえメモを取ったとしても、後でそのメモを見返す方は少ないです。

レジメは文字だけでも有効なのですが、やはりチャートやイラスト、事例写真などの挿絵が載っているレジメがわかりやすく、文字通り教科書になります。
挿絵が用意できない講師は、せめてスライドの中身だけでもレジメに残すとよいでしょう。

こうすることで参加者は後日、売場で何かわからないことがあったら、レジメを振り返って学習できるます。
拠り所としてのレジメをしっかりつくりましょう。

4.経験や実績をベースに話ができること

講師は経験や実績のある人が好印象を受講生に与えます。
もしご自分に実績や経験があれば、それらを積極的に取り上げましょう。

VMDのことをどんなに詳しく話しても、受講生は「実際にうまくいくのか」「本当に結果が出るのか」知りたいのです。

アメリカの売場の写真やウインドウの写真をいくらたくさん見せても、「このディスプレイはどうやって作るのか」「これがどんな結果をもたらしたのか」がないと、ただのレポートになってしまいます。
VMDってすばらしいんです、と100回言うよりも1回成功事例写真見せたほうが早いです。

ただ、自分はまだ新米のセミナー講師で実績がない場合はどうすればいいか?
残念ながら特効薬はありません。
一にも二にも実績をつくるしかないのです。

実は経験がまったくなくてもセミナー講師はできるんですが、それはほとんど口パクの世界になってしまいます。
つまり、本や他の人に教えてもらったことだけをセリフのように繰り返すだけになってしまい、説得力がありません。
セミナー講師はごまんといる、その中で成功するには実績をベースに、自分の言葉でいうことのできる講師が一番信頼されることはいうまでもありません。

だいたいわかりましたか。
よいVMDセミナー講師のなり方。
VMDインストラクターの皆さん、今年も最後になりました。
来年もよりよいVMDセミナーをして、快場つくり方をたくさんの方に教えていきましょう。

なお、VMD集合研修のやり方は売場塾「VMD教育指導講座」でお教えしています。
興味ある方はぜひ説明会にお越しください。

●VMD教育指導講座

●VMDインストラクター& 売場塾説明会

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

VMDガイドラインを使った教育方法


別のブログでマニュアルとガイドラインの違いについて語りましたが、私のブログではガイドラインでスタッフ教育をする方について語ります。

●VMDマニュアルとガイドラインの違い

ガイドラインは、原則をベースとして応用を教えてくれる教科書ですので、文字通りVMDインストラクターはこれを元に教育をしていきます。

原則とは、どんなブランドでもどんな企業でも守らなければならない普遍的な決まりです。
原則は、デパートでも家電店でもホームセンターでもコンビニでも共通している決まりです。
場所が都会だろうが田舎だろうが関係ありません。
お客様が心地よく買い物できる環境にすることが原則が存在する理由なので、それに業種・業態・場所は必要ないのです。

さて、ショップスタッフがガイドラインをベースにしてVMDの応用力を身に着けるためには、OFFJTとOJTという教育が必要です。
OFFJTは、レクチャーとワークショップがあります。
役割は下記です。

・レクチャー 売場づくりの原則を教える。
・ワークショップ 原則の応用シミュレーションをする

また、図を使うと上記のようになります。

VMDインストラクターは、レクチャーでチャート図や写真を使って原則を解き、そのあとにワークショップを行います。
ワークショップは実習のことで、受講者であるスタッフは原則に沿って自分の頭と体をフルに働かせて売場づくりをシミレーションします。
ワークショップでは、VMDインストラクターが評価と手直しをしますので、スタッフは自分の作ったものが応用の範囲外なのか範囲内なのかがわかります。
どこまでがよくて、どこからがダメなのかワークショップで習得できるのです。

売場塾では、40以上のワークショップを行っていますが、いろいろな業種・業態・取扱商品の受講生が来るため、コップや積み木といったわかりやすい教材で行っていますが、社内で行う場合はなるべく自社の事情に合ったワークショップをするといいでしょう。
バック店なら、コップを紙バッグに変えてやってみるとか、電気店なら冷蔵庫のアバターをつくって行うなどです。

OJTは、OFFJTワークショップの実際版と言っていいでしょう。
OFFJTワークショップは研修ルーム内の作業ですので本番を迎えてのリハーサルと言えます。(現場でワークショップを行うこともあります)
OFFJT後、現場で本番というわけです。

OJTにおいては、VMDインストラクターは手は出しません。
文字通り、原則に基づいた応用力をスタッフに発揮してもらう学習の場ですので、売場づくりはスタッフが行わないと意味はありません。
先生は後ろで見守るのが基本です。

そうして、スタッフがどうしてもわからない壁が出できて立ち往生すれば、その時は助け舟を出してやります。
その時もアドバイス位でよいです。
指示になってしまうと「私の言うとおりにやってごらん」または「私のやる通りにやってごらん」になってしまいますので、マニュアルと同じになってしまうのです。

ガイドラインがあると、インストラクターのアドバイスは「この線を越すとNG」が基準になりますから、スタッフは自由に売場づくりができ、応用力を発揮しやすいです。

またOJTの最中で、ガイドラインの線内に入っているけれど何かおかしい・・・という自称にも出くわします。
その場合、VMDインストラクターはその場で解決せず、持ち帰って原則を鑑みて、「セーフかどうか」または「これは例外にして新しい原則をつくるか」決めます。
こうしてガイドラインは更新していき、いつでも現場で活用できるスタッフの教科書になっていくのです

そして、1年の間、OFFJT・OJTを何回もリピートしていき、「ここまで訓練すれば大丈夫」となったところで、スタッフにデリゲーション(権限移譲)すればよいでしょう。
基幹店以外は、報告書なりイントラネットなどで本部VMDが管理すればよいことになります。

デリゲーションがうまくいっているチェーン店は、全国津々浦々どんな店に行っても、スタッフは売場づくりに積極的です。
VMDが社風や文化になっているからです。
それは、「ただ店をきれいにしていればいい」と違います。
ブランド世界観の佇まいをキープしていくのが、ガイドラインの望む成果ですので、「ディスプレイをきれいにつくる」「毎日掃除をする」というレベルのものではありません。

全国のVMDインストラクターのみなさん、ぜひガイドラインをつくってOFFJT、OJTで売場スタッフを教育し、デリゲーションしてくだいね。1年かかると思いますが、それを行っていけば、全国津々浦々どの店もブランドの世界観がキープでき、お店のファンが増えます。

VMD教育について詳しく学びたい方は、こちらの講座で伝授していますので、ぜひお越しください。(^^)

●VMD教育指導講座

(VMDコンサルタント 深沢泰秀)

初心者向きVMD教育は四角四面で行く

VMD初心者に売場づくりを教える時、VMDインストラクターはどのような心がけが必要か、お話します。
ズバリ言うとそれは、四角四面に教えるということです。
この熟語、世間ではあんまりいい意味では使わないんですが、私が初心者に教える場合に心がけていることなんです。

セミナーのようなOFFJTにしろ、現場指導のOJTにしろ、店頭スタッフや本部の新米VMD担当にVMDを教えるときは、まずは基本を教えますよね。
その基本をあやふやに教えると、VMD初心者は理解がほど遠くなるので注意が必要です。

例えば、PP,IPという言葉があり、下記のような原則を教えるとします。

  1. PPはIPを代表するディスプレイ。
  2. PPは展示で、IPは陳列である。
  3. PPはIPの近くに置く。
  4. PPはテーマが必要である。

ここで言う原則とは守らなければならないルール。
初心者は原則を覚えることにより、売場づくりの基本を知ります。
だからVMDインストラクターは、最初のころは、この原則に忠実に売場づくりをするように指導します。

だから、

スタッフ「PPの棚の横のスペースが開いているから、ここにIPを設けていいですか」
vmd-i「仕方ないわね。いいわよ」
などと言わないでください。

また
スタッフ「PPにボリュームをつけたいから、IPにないけど新商品を加えていいですか」
vmd-i「仕方ないわね。いいわよ」
などと言わないでください。

これはもう、「ダメです。原則と違います」と言ってください。

このように、最初は原則で売場づくりを縛っていきますが、初心者から中級者になるにつれ、例外もあるということを徐々に教えます。

例外というものは、売場づくりを臨機応変に行う術が身に着くにつれて知るもの。
初心者のうちは原則も身についてないので、応用はできません。
だから、VMDインストラクターはまずは原則をしつこいくらいに言うしかないのです。

さて、上記に
3.PPはIPの近くに置く。
とありますが、スタッフはどのくらいが「近く」なのか、知りたがります。
その場合は、細かく規則を決めます。

・PPはIPの直上。

次に直上の定義を言います。

・スパン(什器のこと)のすぐ上が一番よく、最低MDカセットの上。

カセットというのはアパレルによくある単位で、1~5スパンの間で1つのMDグループが形成されています。
つまり、5スパンあって右から3スパン目にPPが作られているとしても、原則の範囲に入るのでPPに使っているIPはどこにあってもOKということになります。

このように、原則はあやふやでなく、しっかりと定義として打ち立てることが大事です。

そういうわけで、私がクライアントのOJTにVMDインストラクターを派遣するとき、「指導は四角四面にやってください」と念を押しています。
基本に対していきなり例外をつくってしまうと、スタッフはわけがわからなくなるからです。

売場塾のフレームワークはご存知の通り55あり、科目→課題→課目→細則の順に定義は細かくなっていきます。
フレームワークはPOP・サイン科目のようなところは、細則を定義しています。
PPとIPの位置における定義は課目として教科書に載っていますが、「PPとIPはどのくらいの距離に置いた方がいいのか」までの細則は書かれていません。
それはVMDインストラクターであるあなたが決めてください。(^^)
ガイドラインに書くとよいですよ。

●フレームワークメソッド

こんなに細則でがんじがらめになると、茶髪やソックスを取り締まる生活委員みたいで
いやだな~と思うかもしれませんが、仕方がありません。
最初は四角四面にやっていただくことによって、原則というものを守る癖を初心者に付けていただきます。

初心者はそのうちに、例外というものを知り、応用力を身に着けるようになっていくのです。
温かく教えてやってくださいね。

全国のVMDインストラクターの皆さん、初心者に対しては四角四面で行きましょう。
そのうちに、例外を教えてやって応用力やバリエーションを身につけさせましょう。

VMDインストラクター認定証が新元号に

今日は少し風変わりな告知です。
新時代の売場づくりの担い手になろう!
ということで、新元号にちなんで「期間限定認定証」を交付することにしました。
VMDインストラクター協会の事務局長である私が考えましたが、いかがでしょうか。(^^)

新元号発表まであと10日。
新しい時代の店舗や売場はどうなっていくのでしょうか。
新元号になって初めて認定されるVMDインストラクターに期待を込めて。
VMDインストラクターの認定証は西暦表示でしたが、改元を記念して、5月発行の認定証のみ新元号表示になります。

今ある売場を時代に沿った新しい売場にしていきましょう。
VMDインストラクターの皆さん、
新時代の売場をますます快場にしていきましょう!!

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新元号印字の認定証交付は下記の期です
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●第65期(5/6合否発表)
●第66期(4/6開講・5/30合否発表)

数字で見るVMD資格者数


あけましておめでとうございます。
売場塾第64期が来週土曜日から始まります。

売場塾は2006年春から続いており、今年で13年目となります。
のべ受講者数は803名となっており、このところ毎年100人以上が受講しています。
今回は、13年の軌跡であるVMDの資格者数を数字で説明いたします。
数字は本日現在の実数です。

●VMDインストラクターの資格者数は720名

去年末、VMDインストラクター合格者数が700名を越えました。
昨日第63期の合格者発表をしましたところ、12名が合格しましたので、合格者数のべ720名になりました。
日本の人気VMD資格になりましたが、最近は日本人だけでなく外国の方も受験して合格しています。
(もちろん日本語が堪能な方です、現在外国語の試験はしておりません)

(VMDインストラクター資格の特色)

売場づくりのノウハウであるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を習得し、それを活用して売場づくりのアドバイス、企画立案、コンサルティングなどができる人です。
具体的には下記の3つを主軸としています。
・売場改善の仕方を伝授できる店舗診断ができます。
・スタッフ向けにVMDの研修・指導ができます。
・特定ブランドの売場づくりのガイドラインをつくることができます。
単なるVMDの知識を習得した・・・という資格でなく、さらにVMDを人に教えることができるという資格になっています。
それゆえ、インストラクターという言葉がついているのです。
なので、本部や店舗のVMD担当の方、またはそれになりたい方、VMDで起業したい方、仕事をしたい方にうってつけです。

(VMDインストラクター試験の特色)

店舗診断をベースにした試験です。ネット試験サイト内で売場や店舗の写真を見ていただき、売場のリバイス(売場を直すこと)ほとんどを記述式でコメントしていただきます。
的確に正しくアドバイスできた人ほど得点が高くなります。
売場づくりを理論的に正しい言葉で言える人、それがVMDインストラクターだからです。

なお、下記サイトでも資格の特徴をお話しています。
〇資格と特徴

●シニアVMDインストラクターの数は6名

一昨年、シニアVMDインストラクターという一級上の資格制度を設けました。
1級上ですが、実地を伴う資格なので、ハードルが高いです。
ですがプロ中のプロの資格としてめざす人が増えています。

(シニアVMDインストラクター資格の特色)

VMDプロとして、VMD業務をより的確に高度に遂行できる人材です。
企業内におかれましては、VMDマネジャーを目指すことができる人、あるいはマネージャーとしてスタッフを指導することができる人です。
フリーランスの方におかれましては、クライアントに対してVMDサービスを提案でき、その報酬を正当にいただき、サービスを発展拡張できる人です。
VMD業務をお金に換算するというのがこの資格の大きな特徴です。
VMD業務を遂行してクライアントからお金をいただくという時点でプロです。
確かに企業内VMD担当は社内からお金をもらっていませんが、特別社内資格としてVMD部署のマネージャーになったり、VMDスタッフを率いて自分のいる部署をVMD課やVMD部に昇格させる人もいます。
そういう意味では、社内プロですね。

(シニアVMDインストラクター試験の特色)

当試験は、ご自宅のパソコンやインターネットを使用して行うものになっています。
インターネットは、売場ドッと混むを使用します。
パソコンは、パワーポイント・エクセルがあれば大丈夫です。
試験は2部構成になっており、二つとも実戦を想定した内容になっています。
ひとつは店舗診断シートの作成、ひとつはディスプレイコンテスト審査コメントと評価です。
適宜VMD業務として需要の多いものをピックアップしています。

わかりましたでしょうか。
シニアVMDインストラクターになるまでの道のりは下記サイトでも説明しています。

〇資格取得の流れ

●商空間スタイリスト認定講師は4名

商空間スタイリスト認定講師は一昨年からできた認定制度です。
VMD講座を自分で開業したい方のためにできた制度です。
実際、フリーランスの方の売場塾受講は増えており、VMD講師になりたいという人は多くなっています。

売場塾メソッドを十二分に発揮させたオリジナル講座が自分で開けるというフランチャイズ学校スタイルを取っています。
なので、認定講師といえどもFCの権利がもらえる、というのがこの制度の特徴です。
FCの権利は開業マニュアルや講座に使う教材の集め方・作り方、授業の進行ノウハウなどが一気に得られます。

とくにテキストが魅力的で、3冊構成のディスプレイテクニック本になっています。
商空間スタイリスト自体は、ディスプレイに特化した資格なので、ディスプレイを作るテクニックが100以上習得することができる資格です。
この資格を授ける先生になる、ということです。

普通のVMDセミナーとどう違うかというと、これは個人個人から授業料をいただくというスタイルで、1講座も18名以内と限定されています。
ですので、1セミナーいくらでクライアントから請け負うスタイルではなくて、一人いくらで研修を請け負うスタイルです。

手っ取り早く言うと、現場向けのVMDライザップのようなものです。
昨年で90名の方が商空間スタイリストになりました。

(商空間スタイリスト認定講師になるには)

認定講師になるには、まずシニアVMDインストラクターにならないといけません。
その次に面談をして当社とFC契約を結びます。
それから始めて商空間スタイリスト講師養成講座を受けることかできます。

この講座のテキストはVMD学校運営のノウハウマニュアルのようなもので、とても貴重なものになっています。
他の講座と違い、半年に一度開講しています。

〇商空間スタイリスト講師養成講座

以上です。
VMDの資格についていろいろ聞きたい方は、ぜひ下記説明会にお越しください。
1時間みっちりお教えいたします。
1か月に10回くらいやっています。
無料ですのでお気軽にどうぞ。

〇売場塾& VMDインストラクター説明会

VMDインストラクターは手直しと解説を同時に行う


リバイス(売場の再編集)の際に、VMDインストラクター自らが、受講者(店舗スタッフ)のつくったディスプレイを直す作業があります。
その時は、必ず解説を入れながら直すようにしてください。

VMDインストラクターはVMDの先生のなので、受講者の作ったディスプレイを手直しするのは当然ですが、黙々とやっていては意味がありません。
声に出して解説しながら手直しをするようにしてください。

これを方式に書くと下記になります。

受講者インスタ → 受講者発表 → VMDインストラクターの評価 → 手直し+解説

現場OJTでは、受講者は店舗スタッフが多いです。
店舗スタッフで、たとえ事前にVMD研修を受けている人でも、インストラクターは声を高々と上げて、解説しながら手直しをします。
「研修で知っているはず」ということはまったくありませんので、必ずそうしてください。

例えばVPでガーランドの巻き方がおかしかったら、下記のようにします。

「ガーランドが商品と商品に巻き付いていないので、少し中途半端になっています」

(ガーランドと展示商品を指さす)

「ガーランドは、商品と商品を巻き付けることにより、テーマの世界観を醸成させますので、このように商品と商品を巻き付けてください」

(ここで、ガーランドをテーブルから取って、商品と商品の間に巻き直す)

「巻き付けるとき、こんな風に商品を隠さないようにしてください。商品名のラベルが見えないとディスプレイの意味はないので、ガーランドを巻きつつも商品はしっかり見せます」

(ガーランドで商品ラベルを隠したり隠さなかったりという動作を加える)

「ほら、こんな感じになりました。以前よりも商品は見やすく、ガーランドも展示商品の左右前後に這わせることにより、テーマの情景が広がりました」

(ディスプレイ全体を指さして言う)

ここまで来て、このやり方って「なんかに似ているな」と思いませんか。
そう、キユーピー3分クッキングの先生の解説に似ているんです。

料理の先生は、下ごしらえから始まって、煮たり焼いたりするところを、作業を行いながら説明していますよね。
それと同じなんです。

料理の先生が何も解説せずに黙々と料理を作っていたら、生徒は何の足しにもなりません。
生徒は料理の作り方を知りたいんです。
同じように店舗スタッフは、ディスプレイのつくり方を知りたいんですね。

なので、VMDインストラクターが禁句なのは、
「私はここを直すから、あなたはあっちをやって」
では、まったく先生がいる意味がないんです。
VMDインストラクターは作業者ではありません。
スタッフに売場のつくり方を教えてナンボなんです。

全国のVMDインストラクターの皆さん、ぜひ下記の方式でVMDを現場に教えてくださいね。(^^)

受講者インスタ → 受講者発表 → VMDインストラクターの評価 → 手直し+解説

なお上記の仕方は、今度のVMDセミナーで体験できます。
●ディスプレイセミナー 9月26日(水)

実際に受講者のつくったディスプレイを私が解説しながら手直しします。
お気軽にお越しください。(^^)

VMDインストラクターが600名を越えました

前回に引き続き、数字達成のお話を。
売場塾では、VMDインストラクターという資格制度を設けています。
この度、第56期の試験採点を終えましたが、シニアVMDインストラクターと合わせて12名の合格者を輩出しました。
これで、VMDインストラクター取得保持者は、607名になりました。

このところ、というか今日も、VMDインストラクターに対する問い合わせがありました。「VMDインストラクターに研修を頼みたい」「VMDインストラクターに臨店を頼みたい」というような問い合わせです。
「VMDインストラクターになりたい」という人は増えていますが、「VMDインストラクターに仕事を頼みたい」という企業の方も増えています。

また、最近は卒業生の方から、「ライセンスカードを有利用でもいいから発行してほしい」「認定証のNOをホームページに書きたいので教えて」などの問い合わせもあります。

実は、VMDインストラクターのライセンスカードは一昨年からなのですが、この需要も大きいです。
認定証はA4と大きいので、パスケースに入る大きさのラインランスカードは重宝できます。
2,000円と有料なのですが、3年前以前の方で要り様の方はぜひ申請してください。

このように、売場塾の卒業生には「VMDインストラクターを取ってよかった」とますます言われるようになりたい売場塾です。
1/20から始まる第57期は、新しい神田日本橋研修室で始まります。
いままだ教室整備中で、完成は今月半ば予定なのですが、塾らしくなると自負しております。

今後とも、売場塾ならびにVMDインストラクターをよろしくお願いします。
なお、VMDインストラクターの資格については下記を参照下さい。

●資格の活かし方

●VMDインストラクター試験の流れ

会社にVMDを認めさせるには

売場塾の卒業生をみると、会社に所属しながら、VMD専任あるいは兼任として活躍してしている方はおおぜいいらっしゃいますが、VMDという職務を認められず、販促や営業としての一知識としてしか役立てていない方もたくさんいます。

VMDという仕事を会社に認められている方は、会社に申請して会社の費用で売場塾に来られている方は受講生の半分、残りの半分は自費で来られています。
私がそうだったのですが、何かを学ぶ際に会社が認めてくれれば、受講の費用を会社が負担してくれる、福利厚生があります。英会話学校の費用の半分を出していただき、TOEIC730を取ってから、月々英語奨励金を5000円いただいていました。
同じように、VMDの勉強を奨励している会社があり、アパレルを中心に売場塾が認定校になっているケースも多々あります。

ところが、アパレル以外はこの奨励金があまりないので、自費で来られているアパレル以外の方は多いです。
さて、この中で、自社にVMDの担当や部署を開きたいと懸命になっている人がいます。
上司や幹部にVMDの必要性を訴えて、なしのつぶてになっている方をよくみます。そんな時、売場塾としてどうアドバイスしたらいいのか。

答えは転職する、です。
VMDの温度が低く、社長を始め幹部がVMDは必要なく商品がよければいい、と思っているようなケースは残念ながら、がんばっても時間の無駄になるでしょう。
たまに上司が、オレがなんとかするから、とバックアップしてくれるかもしれませんが、上司が変わったら本の黙阿弥になってしまいます。

と、無情なことを言ってしまいましたが、もう一つ手があります。それは、組織を少しずつ動かしていく、ということです。
VMDが認められないからと言って諦めるのではなく、少しずつ活動をしていくのです。
例えば、メーカー営業をしながら、お得意先の小売店にVMDを教えていく方法。これをエデュケーショナル販促と呼んでいますが、メーカー営業にはこれが効きます。売場づくりを教えることにより、小売店とのパイプが太くなり、棚をたくさんもらい、売上があがり、営業成績もバツグンになります。
こうなってくると、上司や幹部もVMDを認めざるを得ません。
次第にVMDとしての発言力は高くなり、兼任担当になったり、部下をつけてくれたりします。
販売スタッフとしてはどうかというと、ディスプレイの技術を磨くのが一番。売場全体をわかりやすく選びやすく整え、毎回テーマを変えて来店客を楽しませる、、、こんな地道な努力が必要です。
上司であるスーパーバイザーもその様子をある程度は見ていてくれて、毎回売場の雰囲気が変わるのを目の当たりにします。

一番いいのがそれにつれて売り上げが上がること。
営業にしろ、販売スタッフにしろ、日々の売上を稼いでいる本人がVMDを実行し、その結果売り上げが上がれば、これほど上司にPRできることはないでしょう。

私自身も、サラリーマン時代からそうやってきました。
組織の中で新しいことをやるには結果をある程度出さないといけないし、それを認めてくれる仲間を周りに作り出していくことが大事です。その仲間とは、上司でも同僚でも部下でもクライアントでも個人のお客様でも外注先でもいいのです。
結果を出しつつ、味方をつくっていく。そうすることによって、組織を動かしていき、やがてVMD部、VMD課を築いていくのです。

シニアVMDインストラクター資格始まりました


昨年、VMDインストラクターは、526人になりました。
おかげさまで、秋口に500名の大台を越すことができました。
これもひとえに売場塾受講生の皆様のおかげです。
ありがとうございます。

この春から売場塾は、VMDインストラクターの上の資格、シニアVMDインストラクターを発足させました。
ワンランク上を目指す方のための資格です。
VMD基本コースのVMD基本講座を受講された方はVMDインストラクター資格にトライアルしていただき、最低下記の3つの業務ができるように教授しています。
それは、下記です。

  • 店舗診断
  • 現場教育
  • 集合教育

この3つは、VMD担当者にとって大切なもので、チェーン店や得意先に対して教育したり提案したりする仕事になります。
VMDインストラクターとして起業した場合は、サービスメニューに入れたい御三家です。

さて、シニアVMDインストラクターになったら何ができるか。
それは下記VMD指導コースを見れば一目瞭然です。

●VMD指導コース

  • VMD教育指導講座で、自分オリジナルの教育カリキュラムをつくることができる。
  • ディスプレイ指導講座でディスプレイ指導や社内デコレーターを教育することができる。
  • POP指導講座で、POPのルールブックをつくることができる。

と各講座の目的が明確になっています。

シニアVMDインストラクターになったら、VMDインストラクター以上に具体的に深くVMD指導ができるということです。
よりVMDプロを目指す人に必須の資格です。

さて、シニアVMDインストラクターになると、さらに特典があります。
それは、商空間スタイリストの認定講師になれるということです。

●商空間スタイリスト講師養成講座

この講座はオーバルリンクで人気のショップスタッフ向き法人講座で、カリキュラムは、3科目9講座になっています。1講座1.5時間~2時間です。現場のVMD作業に特化しているので、販売スタッフは学んで即使えるようになっています。MDP、つまりディスプレイを主体とした研修なので、時間の6割から7割はディスプレイ実習です。楽しく学べる研修として人気です。
これがそっくり認定講師は活用できるということです。教科書の支給はもちろん、ワークショップレシピも提供するので、自宅や駅近くでVMD教室を開業したり、法人研修をすることができます。

新しくなった売場塾の新制度。
売場塾卒業生の方はもちろん、これからVMDを本格的に習いたい人もぜひ活用してください。
詳しくは、説明会や資料請求をしてみてください。
お待ちしております。

●売場塾&VMDインストラクター説明会

●売場塾資料請求

VMDインストラクター、ただ今519人

サムネイルの写真 ブログ用
今年の夏でVMDインストラクターが
500名突破しました。
売場塾50期で519名!!
受講生の皆さん、ありがとうございます。

売場づくりを教える人を日本中に増やせば、
売場は買場に、そして快場になる・・・
という標語をつくってがんばってきましたが
50という数字と500という数字、区切りがいいですね。
ひとつの通過点に過ぎないんですが、うれしいです。

栄えある500人目の合格者はT.Nさんです。
おめでとうございます~。
VMDインストラクターカードなくさずに
取っておいてくださいね。

実は先々週、地方の警察から財布の落し物が
あったと当社に電話がありました。
なんと、財布の中にあったVMDインストラクターの
ライセンスカードの裏の当社の電話番号を見て
警察が電話してきました。

この財布、無事に落とし主の売場塾卒業生に戻りました。
VMDインストラクターのカード持っていると
いいことありますね。(^^)

全国のVMDインストラクターの皆さん、
快い売場づくり、がんばってくださいね。