守破離

この間、クライアントのMさんからいい言葉を聞きました。
それは、「守破離」という言葉です。
英語で言う、PLAN DO SEEと同じだということです。

空手やエアロビ、ストレッチや書道など、
習い事には、「型」というものがあります。

初心者は、この「型」をまず最初に習って、それを身につけ
次第に応用力をつけて自分のものにしていきます。
そうして、最後はプロになるわけです。

VMDの学校「売場塾」も、VMDの型というものがあります。
受講生はその型を習得して自分のものにし、最後は
自分なりの味付けをしてオリジナルな型に変化させていきます。

いままで、それを
「振り返り」とか、PLAN、DO、SEEと呼んできましたが
「守破離」がピッタリきます。

守とは、先生の教えである型をしっかり身につけること。
破とは、その型に自分なりの改良を加えていくこと。
離とは、自分のオリジナルの型を完成されること。

なるほど、茶道や華道にたくさんの流派がうまれるたのは
そういう理由からなんですね。
とすると、VMDも多くの流派が生まれていいはずなんですが、
ほとんどの体験者が明文化・公表していないため、
今はあまり流派はないように思います。

つまり、今のVMDは、各個人の感性や経験で行っており、
それをナレッジ(知識)に明文化していないため、
あまり流派がない、ということなんでしょう。
百貨店やマネキンメーカーなどVMDを現場で実践してる
会社もほとんどそのノウハウを公表しておらず、
経営守秘があるからと思っているようです。

とすると、「売場塾」は、VMDの世界を広めるのに
貢献しているかも!!
VMDのいろいろな流派は、ほとんど売場塾出身者によって
つくられた・・・と将来なったらいいですね。

売場塾は、VMD業界の桑沢デザイン研究所を目指します。(^^)

トップオブマインドを目指しましょう

マインドシェアとは、その名の通り、心の中に占めるブランドの割合です。
ブランディングとは、「いかに商品者の心にブランド名を残すか」です。
同業種でその名のシェアが大きいほど、顧客の支持率が高いと言えるでしょう。

例えば、化粧品メーカーと言えば「資生堂」。
ビールと言えば、「アサヒ」。
広告代理店と言えば、「電通」「博報堂」みたいな感じです。

マインドシェアはよい印象を抱く度合であり、人によりイメージは
さまざまです。
例えば、コカコーラは
・世界的なドリンクメーカー
・オリンピックの公式スポンサーになっている
・安室奈美恵のCMがかっこいい
など、連想するイメージはさまざまです。
中国人なら、「ビルの崩壊で生き残った人が最初に飲みたいといったドリンク」
というイメージが定着しているかもしれません。

2.3番手の企業は、売上高でトップに負けていても
マインドシェアで1番になることによって、ブランド支持者を大きく獲得できます。

たとえば、ダイソンは電機メーカーでは売上はシャープやパナソニックに
大きく水をあけられていますが、掃除機・扇風機で画期的な商品を出していて、
その分野ではマインドシェアは大きいでしょう。

特に、ある分野で一番にブランド名を想起されることを、トップオブマインドと
いいます。
ダイソンは掃除機でトップオブマインド、
iPhoneはスマホでトップオブマインドでしょう。

オーバルリンクも、VMDと言えばオーバルリンク!
と人に言わしめたら、それはトップオブマインドになります。
そういわれるようにがんばります。(^^)

旅行代理店、シレツな争い

正月に、マイケルポーターの「ファイブフォース」の本を読みました。
少し古い戦略本だが、今でも使えると思います。

その本はハワイ滞在の夜、ベッドで読んでいたのですが、
ハワイの旅行代理店の顧客獲得競争と照らし合わせることができました。

ハワイはなんといっても、旅行代理店のドル箱。
しかも正月は、大挙して日本人が押し寄せる需要が最大の
シーズンです。
平日と比べて、高い料金を払って日本人観光客が来てくれる
またとない売り上げ拡大の時期です。

ただ、ホテルの客室というパイがあるため、旅行代理店は
どうしてもシェアの奪い合いになります。
そのため、ガバッと客室を取った旅行代理店の勝ちなので、
大量客室買い取りをできる大手が有利です。

ただ、大手といっても、JTB、HIS、近ツリ、日本旅行・・・と
大手も数社あるため、各社でサービス合戦が繰り広げられます。
私はいつもJTBを利用していますが、年々サービスが付加されています。
例えば下記のようなサービスです。

●飲み放題・食い放題のラウンジがあるホテル

あるホテルに泊まると、JTBの専用ラウンジがあり、
ここでは朝食が無料で食べられる上、イブニングは
アルコールやつまみが食べ放題です。
さらに上顧客にはバー付専用レストランがあり、
さらに上級のメニューがタダで堪能できます。

●水族館専用ショー

JTBだけの顧客が楽しめる貸切イルカショーが水族館であり、
毎日開催されています。
JTBの客だけがショーを開催する建物を貸切にしています。

●専用バスとタクシー

以前から、ハワイは旅行会社の専用巡回バスがあり、
タダで乗り放題なのですが、JTBは今年から、
クジラのカタチをした専用パスに切り替えました。
なんかテーマパークに来ているみたいです。

タクシーはあるランク以上の客になると無料で
空港から送迎してくれます。

●無料写真アルバム

JTBのネットの写真アルバムページに、画像を
JPEGでアップすると、アルバムにして自宅に届けてくれます。

・・・とこんな感じで年々サービスがアップしています。

マイケルポーターのいう「既存企業同士の競争」を
目の当たりにしますが、ウイナーは顧客であって
旅行代理店はレッドオーシャンなのでしょう。

シレツな戦いの果ては、「どこももうからない」を地で
いくような気がします。
(それでも、もうかっているとは思いますが)

サービスのし過ぎではないかな・・・と思っていますが
まあ、客の立場から言えばどんどんやってほしいのですが、
経営者の観点からすると、やりすぎだと思います。

たぶん、ここまでしなくてもOKという客は
いっぱいいると思います。
飲み放題しなくても、水族館貸切にしなくても、
静かに一日過ごせればいい・・・という客は多いと思います。

そのために、旅行会社はどうすればいいか。
サービスをやめて少し料金を安くするか、
静かに過ごせる海沿いの部屋をきちんと確保して
ゆっくりつくろいでもらう時間をつくる。・・・・

つまり、静かに過ごせるお一人用またはカップル用の
専用ホテルをつくるか、そういう小さい僻地のホテルを
開発した方が、差別化戦略になると思います。

大手じゃなくても、中小でもこうした戦略を
画策すればいい線行くと思いますよ。

というのは、今年のホテルは隣の家族がうるさくて
夜はほとんどゆっくり過ごせませんでした!!!!!!!!!!!!!!!
(^^@)