フレームワーキングの第一段階

今日は、フレームワーキングのやり方を説明します。
これを習慣化すれば、店舗診断をメキメキ上達させることができます。

●フレームワーキング

まずは売場塾に入って、VMDの型55を頭の中に入れます。

この頭の中の引き出しの入れ方なんですが、
教科書の最初の見開きの表に書いてある55のフレームワーク用語を
とにかく丸暗記すればいいです。

VMD分類、IP、オーケストレーション、ハーモニゼーション、
ゾーニング、什器レイアウト、、、
ほら、丸暗記すればいいから、カンタンでしょ。

まずは、英語の単語を覚えるように、
フレームワーク用語を丸暗記してください。

丸暗記したら、とにかく売場に行ってください
。自分の店でもいいし、買い物でもいいです。
お店の業種、業態、取り扱い商品は問いません。

なるべく売場は毎日行くこと。
通勤ついでに寄るだけだから、誰でも出来ますね。^_^

お店に行ったら、お店をぐるっと回ってください。
できれば、教科書の、写真の撮り方 に沿って回るのがいいんですが、
普通に回っても構いません。

そして、売場をじっくり見てください。
見ているときに、どんな売場になっているか、
フレームワークに沿って考えてみてください。

例えば、IPというフレームワーク用語に焦点をあてて売場を見ます
。すると、くくり、グリッドライン、MDテーマという
VMD専門用語が思い出されます。

この売場はタテにグリッドラインが整っているな
と思ったら、垂直くくり、色優先のVMD分類という
VMD専門用語が出てきます。

今度は、斜めから同じ売場を見てみます
。すると、フェイシング、什器レイアウト、リレーション
というVMD専門用語が思い出されます。

つまり、フレームワークを意識して売場を見ると、
自然に用語が思い起こされるようになってきます。
これが、フレームワーキングの第一段階なんです。

これを売場を変えて何度も繰り返します。
今日はスーバーで、明日はドラッグストアで、
その次はコンビニで試していきます。

これを100軒続けてみてください。

1日3軒として1ヶ月で、毎日1軒でも3ヶ月で終わります。

100軒くらいを過ぎたあたりから、スラスラとフレームワーク用語が
出てくるようになります。
そのあたりから、フレームワーク用語を使って
人に話をする訓練をしてください。

このとき、相手のVMDレベルを見て、豊かな表現ができるよう
に訓練していきます。例えば、素人に
、この売場は色優先のVMD分類で、垂直くくりでくくられており、
フェイシングはラベルが見えるようにライザーを使っている。
と言っても相手はわかりません

ここで、フレームワーク用語の翻訳をします
。垂直くくりをタテに揃えている、ライザーを陳列台、
フェイシングを商品の置き方、などと、
フレームワーク用語を相手にわかるように言葉を変えます。

先ほどの翻訳をしてみます。

この売場を見てごらん。色を気にする人が多いんだね。
ピンク、赤、緑とタテに商品がくくられていますね。
商品のラベルが見やすいように、陳列台を使って
斜めに商品を傾けています。
見やすいですね。

こんな感じです。要は、発想はフレームワーク用語で、
解説は翻訳してやるんです。

そして、VMDを教える相手のリテラシーが上がってきたら
、次第に専門用語を使っていくのです。
これがフレームワーキングの想起法による学習方法です。

売場塾のVMDインストラクターコースでは
、この想起法によるロールプレイングを繰り返します。

●VMDインストラクターコース

想起法に慣れてくると、VMDのプロとしての表現力が備わってきます。
興味ある方は、ぜひVMDインストラクター説明会で
訊いてくださいね。

●売場塾&VMDインストラクター説明会

ブランドガイドラインの話

今日はブランドガイドラインの作り方について、伝授します。
ブランドガイドラインとは、VMDマニュアルのことです。
これ、VMD用語なんです。

ブランドガイドラインの作り方の秘訣は、
ケーススタディの蓄積にあります。日頃のケーススタディが
蓄積されて初めてガイドラインができるんです。

大きなブランドでも、VMDの本をそのまま自分たちの
商品に置き換えてブランドガイドラインを作っているところが
ありますが、こんなことでは、
永久にブランドガイドラインはできないでしょう。

ブランドガイドラインは売場づくりの実用書なので、
VMDの本を参考に作ったところで役に立ちません。
単に本をコピペしているだけなので、
売場やブランドの諸所の事情にあっていません。

ブランドガイドラインは、
ズバリケーススタディの積み重ねなんです。
普段リバイスしている売場づくりのケーススタディを
整理整頓、理論化して作っていきます。

では売場づくりのケーススタディはどうやって蓄積、
整理していけばいいのか?
それは報告書の積み重ねをナレッジ化していくことなんです。

報告書とは、店舗クリニック、52週MD、リバイス、リモデル
など様々な場面で活躍するシートなんですが、
これがなくてはブランドガイドラインは
絵に描いたもちになってしまうんです。

あなたがもし、企業のVMD担当で、会社から1ヶ月で
ブランドガイドラインを作ってくれ、
と言われたら拒否しましょう。
できるはずはないのですから。

ブランドガイドラインは日々の蓄積です。
何かのVMD本を読んコピペしてできる、
なまやさしいものではありません。
それは日々の売場づくりの蓄積からくるので、
最低半年、1年はかかります。

オーバルリンクが、企業からブランドガイドラインの
構築を依頼されると、
プロジェクト化をオススメしているわけはそこにあるんです。

オーバルリンクのブランドガイドラインは、フ
レームワーキングを使って、
効率よくスピーディに行えることです。

●フレームワーキング®

ブランドガイドライン作りたいブランドVMDの方は
ぜひ売場塾を受講してくださいね。(^^)

説明会もお待ちしております。(^^)

●売場塾説明会

フレームワーキングでセミナーのネタをつかむ

今日は、フレームワーキングでセミナーのネタをつかむ
について話しましょうか。

この間も、「VMDセミナーのネタがない、どうしたらいいか」
という卒業生がいましたが、これはナンセンスですね。

売場塾としては、フレームワーキングでセミナーのネタを
作ってほしいです。といいたいです。

フレームワーキングとは、このことです。

●フレームワーキング

フレームワークは基本ベーシックが55あり、後は
時間の経過とともに自分の経験と実績をフレーム化していきます。

さて、フレームワークには、課題と課目があり、その下に
細則があります。
これがフレームの基本構成です。

みんながVMDのネタがないというのは、この細則の部分なんです。
つまり、課目がディスプレイ構成でしたら、細則は
トライアングル、シンメトリー、リピテーションというものです。
細則は受講者に教える具体的な部分ですから、これがあると
セミナーはスムーズにいきます。

つまり、VMD現場の細則は特に現場スタッフに守っていただく
フレームになるので、これが多岐にわたるということです。
55は課題なので、細則はその10倍はあります。
これは経験や知恵によつて無数に広がります。

さて、話を戻しますが、「ネタがない」という人は、
この細則を自らつくっていないということになります。

細則は、業種・業態・取扱商品により違うものもありますが
たいがいはすべてに共通しています。
つまり、今までわからなかった細則が売場を
よく見ることにより、わかってくるということです。

店舗診断をしている人は、店舗診断するごとに
新しい気づきがあります。
それを細則にしていけばいいのです。

例えば、ヘアサロンで「植木の位置がどうなっているのか」
というところに目を向けます。
すると、植木はプライベートな空間をつくるためにある・・・
ということに気づきます。
また、対面のお客様同士を遮るという役目があることに気が付きます。

すると、細則は「プライベート保持」ということになります。
そして次に植木のほかにプライベート保持するのに役に立つものは何か?
についてみる目がわきます。
すると、スターバックスでは、それが照明だったり、机上のオブジェ、
マクドナルドでは衝立ということに気が付きます。

すると、仮説の細則「プライベート保持」に肉が付き、骨が付き、
セミナーでもきちんと、「プライベートな空間を保持する仕方」という
講座に行きつくのです。

このフレームワーキングの仕方は、詳しく売場塾の
VMDインストラクター指導コースで教えていますが、
独立コンサルの方も、本部VMDトレーナーの方も
気づきを細則にしていく・・・という習慣を覚えれば
ネタはつきなくなります。

まあVMDの本やブログからネタを拾って話をするのも
いいんですが、やっぱり自分の経験から引っ張り出さないと
セミナーでの説得力はないでしょう。

VMDフレームワーク用語のビギナー向け変換 その2

他ブログからの続きです。
VMDフレームワーク用語の
ビギナー向け変換の続き、行ってみよー。(^^)

これ、何かというと、
VMD用語は、VMDを知らない人や初めて知る人にわかりやすく
伝えるための「ビギナー向けVMD変換用語集」なんです。

オーケストレーションは、壁面全体陳列。
ハーモニゼーションは、棚の陳列方法。
ルーピングはくくり。
グリッドラインは、陳列を整理する線。

ゾーニングは、フロアの区画。
VMD分類は展開。サインは看板。
POPは広告。

コンセプトは、お店のなりたいイメージ。
ポジショニングは、敵のお店との位置関係。
ペルソナは、お店のお客様像。

MDは品ぞろえ。什器レイアウトは、什器の置き方。
フォーカルポイントは売場の目立つところ。
バーチクルは、細かく散らす装飾品。
ガーランドは巻物の装飾品。

トランジションは、つながり。
スタンディングは、商品を立てること。
MDテーマは、商品を売場でまとめるためのテーマ。
ルック&テイストは、お客様の感じ方。

トーン&マナーは、デザイナーが守るべきルール。
プレゼンテーションはディスプレー。

インストラクションは、教えること。
インストラクターは、先生。
VMDは、売場づくりのノウハウ。

MDPはディスプレー。ショップデザインはお店のデザイン。
エクスペリエンスプロモーションは、体験販促。

ということで、今日はやさしく伝えるVMD用語でした。(^^)
VMDインストラクターの皆さん、初めてVMD覚える方には
やさしい用語に変換して伝えてくださいね。(^^)

東京駅の「祭り」にて

今日も東京駅の祭りで弁当を漁っています。

昨日はこれを食べました。小樽の海の幸。
CQhHvupUkAAc8MW

 

 

 

 

 

 

 

今日は、昨日から狙っていた、広島の牡蠣の弁当を買いに行きましたが、
ありません。(・_・;
昨日の場所にないんです。

広い店内探す時間ないので、これにしました。
広島の煮アナゴ弁当です。
CQhIQbsUsAAuM4z

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ、VMD分類どうなっているのか?産地別でもないし、
素材別でもありません。
分類サインや分類POPはないんです。(・_・;

しかし、中には広島の牡蠣弁当だけを買いに来る
目的買いの客もいるのに。。。
あー、牡蠣弁当食べたかったです。(・_・;

顧客目線ツアー

今日は、顧客目線ツアーについてお話します。

顧客目線ツアーとは、「お客様目線で売場を見てみよう」というOJTのメニューです。

これ、VMDインストラクターのやるコンサルティングのメニューにも入っており、
実施者が多い人気のメニューです。

なにをやるかというと、いろいろな顧客目線で店舗で売場を見ることですが、
面白いのは、VMDインストラクターがツアーガイドのように、店舗スタッフを導いてくれることです。

店舗スタッフはいつもお店にいるので、お店の陳列が乱れたり、
通路に段ボールがあっても気がつきません。

ところがお客様目線で見ると、陳列の乱れ、
段ボール、POPの散乱状態がとても目立って見えるんです。

それだけでなく、分類サインがなかったり、リレーションがおかしく、
買い物しにくいことがよくわかります。
要は、売場塾でいうところのネガティブ要因が、顧客目線ツアーをやると
よくわかるんです。

さて、この顧客目線ツアー、VMDインストラクターがOJTをやる時の手法と
考えてよいのですが、これをインストラクターだけでなく、
現場スタッフの義務としてもいいでしょう。

そう、現場スタッフは毎日目線ツアーをする必要があるのです。
なぜかというと、毎日お客様が来ている、そのお客様の目で見て、
「これはいけないな」というネガティブ要因をすぐその場で直すことが
大切だからです。

私ごとですが、こどもの時からいやだな~と思っていたことがあります。
それは、旅行に行ったときのこと。

きれいな旅館なのに、廊下に段ボールが置いてある。
きれいなホテルなのに、掃除用具が玄関に置いてある。

きれいなままでいてほしいのに、ガックリしていました。
まあ、自分の子供部屋に関しては、そこそこ片付けしてある程度で
決してニートな性格じゃないんですが、きれいなところは
いつもきれいなままでいてほしい・・・というのがありました。

そんな顧客目線で、お店を見てほしい・・・と願っています。
VMDインストラクターの皆さん、顧客目線ツアーに精を出しましょう!!

エンブレムとVMD

オリンピックのエンブレム問題、まだ物議醸し出してますね。
これ、今から商標登録するなんて、遅すぎますね。
もっと早く商標登録していれば、こんなことにならなかったでしょう。

VMD的に.エンブレム、マーク、マスコットキャラクター、
ロゴというのは、大事。文字通りブランドの顔になります。
VIビジュアルアイデンティティーと言って、
ブランドというのはこれで表現されるのが第一。
それを軽視してはいけません。

オーバルリンクはもちろんVMDの会社がなんで、
VIに関しては、ウルサイです。
もちろん、たくさんの商標も持っています。

例えばこれ。売場塾のエンブレムはとっくに商標登録してるんです。
https://www.oval-link.co.jp/vmd-school/uribajyuku/ …
売場塾の中にVMDという文字が書かれています。

これ、単にVMDスクール、とかVMD教室とかいう名前だと個性がなく、
誰でも使えるんですね。
売場塾というと、やっぱりこの名前自体がブランドなんです。
VMDは売場づくりのノウハウなので、
売場塾としましたが、ディスプレー教室に陥りがちな
イメージを打破する、オーバルリンクの言葉なんです。

だから、このマーク、大切にしてますよ。
教科書、教材、ホームページ、パンフ、いろいろなところに印刷して、
オーバルリンクの学校だということを意識付けているんです。

しかし、マークやエンブレム、大事にしていないお店をやメーカー多いです。
仮に家電量販店に行ってみましょう。
そのには、たくさんのえんあやマークがあります。
ソニー、パナソニック、シャープ、日立、、、。

そのほとんどが見えないですよ。
大事なマークやエンブレムが見えないんです。
こんな感じで見えないです。

●POPに隠れて見えない。
●サインに隠れて見えない。
●商品に隠れて見えない。
●装飾用品に隠れて見えない。

また、マークやエンブレムのデザインが間違って
掲示されていることもたくさんあります。

それは以下の通り。

●エンブレムやロゴが長体かかっている。
●エンブレムやロゴが、汚れている。
●エンブレムやロゴの色が違っている。
●エンブレムやロゴの下地に写真が入っている。
●エンブレムやロゴの字間がありすぎる。
など。

家電量販店やドラックストアはこうした、
間違った、そして見えない
エンブレムやロゴのオンパレード。
今度、じっくり見に行きましょう。

VMDインストラクターの方は、まず、この間違ったエンブレムや
ロゴの使い方や置き方をみんなに教えることから始めましょう。
(^-^)

VMDの一分野、インストアエクスペリエンス

インストアエクスペリエンスとは、
Instore Experienceのことで、
直訳すると店内体験を言います。

この店内体験、店頭体験と言い換えてもよいです。
一般的には、店頭は店内をも指す言葉なので、
店頭体験といっても差しつかえありません。

店内体験は、わざわざお店に行かないと、得られません。
ネットで店内体験は絶対できません。

店内体験はネットの仮想購買体験と違い、リアルな売場での
リアル購買体験だからです。
VMDの一分野にインストアエクスペリエンスが
必要なのは、こういうことがベースにあるのです。

さて、この店内体験、どのように企画・実施すればよいのでしょうか。
インストアエクスペリエンスは、下記の項目があります。

●買い物体験
・いろいろな商品が選べる。比較できる。
・いろいろな商品に触れる。
・いろいろな商品が試せる。
・売場内インデックスのおかげで選びやすい。
・旬のもの、人気のもの、特別なものに出会える。

●店内空間デザイン体験
・店頭のディスプレイがきれい。
・売場が季節を感じさせる。
・床・壁・天井など自分を包む空間がオシャレ。
・什器が花車みたいでかわいい。
・カフェバーみたいな暗い空間で落ち着く。
・チョコ工房がガラス越しに見える。

●店内音響体験
・BGMが心地よい。
・スタッフの掛け声がおもしろい。
・鳥が鳴いていて川のせせらぎが聞こえる。
・ビジョンからオーケストラのサウンドが聴こえる。
・スタッフがそばを打っている音が聴こえる。

●店内情報体験
・POPの文句がおもしろい。
・フレームの絵や写真、イラストの表現が楽しい。
・分野に対して博学になれる。
・生活のためになる情報がある。
・カタログ・パンフレットを持ち帰れる。

●スタッフ接客体験
・店員が丁寧にアドバイスしてくれる。
・ソムリエがワインのチョイスをしてくれる。
・美容部員お肌のコンサルティングをしてくれる。
・特別室に通されステイタスを感じさせてくれる。

●店内イベント体験
・肌診断をしてくれる。
・試食・試飲させてくれる。
・カメラ教室に参加できる。
・ファッションショーが見られる。

●店内ノベルティ体験
・お土産がもらえる。
・試供品がもらえる。
・肌診断シートがもらえる。
・割引チケットがもらえる。

店内体験は、単に「販促をする」という範囲ではとどまりません。
というのは、従来の販促(プロモーション)という意味ですと、
店内イベント体験や店内ノベルティ体験の要素が強く、
販促部や広告部の行う範疇に考えてしまうからです。
店内空間はVMD、販促空間は販促部・・・と分けて考えないで、
空間と販促を一体化して考えていただきたいと思います。

インストアエクスペリエンスは、上記のように
ビジュアルが伴ってこそ、成り立つ分野です。
そういう意味では、VMD担当が企画・実施の適任者といえます。
VMD担当者は、ディスプレイをつくる、品揃えを明確にする、
ショップデザインをつくる・・・の他に、ぜひこの店内体験を
VMDに取り込んでいただけたらと思います。

これからの時代は、単に商品がいい、ディスプレイがきれいだ・・・
だけではお客様は買わなくなりました。
空間で、どんな体験ができるか?お客様の購買はその後になるでしょう。
でなければ、ネットで買った方が早いからです。

インストアエクスペリエンスでぜひ、売場を快場に
してください。

マップラバーとマップへイター

今日は、マップラバーとマップへイターについてお話しします。
この二種類の人で売場のつくり方が二分されるんです。

maploverは、地図を好む人と言う意味です。
お店に行ったら、店頭のフロアレイアウトで、だいたい行く売場を決めて、
お目当ての売場に行き、モノを買う。
時間をかけて店内を回遊するよりも、
短時間で効率的に買い物したい人ですね。

maphaterとは、地図が嫌いな人、と書きます。
とりあえず、お店に入っていろいろな売場を物色し、
ゆったりと、もの探しをして、買って帰る人。
マップへイターと言います。

マップラバーに対しての売場づくりは、
店内案内板や売場インデックスをしっかりつくること。
天井から下がっている大分類サインや、什器上の中分類サイン、
棚の中の仕切り版の小分類サインが
文字通り、目的の売場への道しるべになりますので、
これら案内POP・サインのフロア設置がとても重要になります
什器レイアウトもわかりやすくし、主通路・副通路が見ただけでわかり、
什器がまっすぐ整列されていて、分類サインも高低差・前後の
グリッドが合っていて、売場の番地を探しやすくなっています。

書店やドラッグストア、家電店など
フロアインデックスが充実しているのは
こういう人たちに便利だからです。
大量にいろいろな販売するお店にうってつけで、
ある意味、店側も効率的に購入客をさばくことができます。

ただ、こういう人たちは、インターネット通販買い物客にもなりうり、
アイテムや嗜好のインデックスに沿って商品を探すのにも長けています。
ショールーミングにならないようにご注意ください。

一方、マップへイターは、店内案内板や売場の
分類サイン・POPに目もくれないで、わが道を行く感じで
店内を回遊します。
サインやPOPを見るのが面倒なんですね。
カンや雰囲気で歩いているんだけれども、
最後にはちゃんと目的のものを見つけます。

こういう人は、雑貨店やクラフトショップなど、
売場がきれいに整列していないお店でも大丈夫。
なんとなく、行きたい方向に行ってなんとなくモノを探します。

マップへイターにとって重要なのはリレーションになります。
つまり、売場と売場のつながり、モノとモノの繋がりです。
ワイン売場の横に食器売り場がある、
食器売り場の横にレシピ本やグルメ本がある・・・みたいな
売場配置ですね。
ウイスキー売場の横にジャズCDを置いても大丈夫です。
もともと自由に歩き回るのが好きですから、
少し寄り道して他の商品を見ても大丈夫なんです。

最近は、マップへイターとラップラバーの中間にある店も増えています。
つまり、目的買い、ブラブラ買い、両方できるフロア編成ですね。
例えば、スーパーは、完全にマップラバーで毎日の食事の用意が
効率的にできるように、フロアインデックス化が高度なのですが、
スーパーの中に、セレクトショップを入れる例が増えています。
マルエツの中にワインショップ「エノテカ」を入れたり、
東急ストアの中に「オイシックス」を入れたり。

人によっても、日によっても、マップラバー、マップへイターに変化します。
なので、店内フロアレイアウトをするときに、双方にウケる売場を
つくればよいのですね。

例えば、蔦谷書店がそうです。両方を併せ持っています。
一方、ジュンク堂はマップラバー、恵文社はマップへイターですね。

あなたのお店の来店客はマップラバー、マップへイター、
どちらですか?
買い物客を考察して、どちらを取りこんだら自店に有利か、
一度考えてみましょう。

MD分類とは

今日はMD分類について話しします。
けっこう、VMD分類と混同する方、多いと思います。

MD分類とVMD分類の大きな違いは、品揃えと展開です。
MD分類のキーワードはお客様の買い方、そして仕入です。

VMD分類のキーワードは、お客様の選ぶ順番、そして展開です。

MD分類はお客様の買い方ですから、お客様の欲している商品が
たくさんある品揃えの店にすること、それがMD分類なんです。

だから、陳列や展示の様式は別として、店舗のバイヤーが
外の業社に発注するのが大事です。

だから、陳列や展示の様式は別として、店舗のバイヤーが
外の業社に発注するのが大事です。
この場合、お客様の買い方を分類し、その分類を元に
業社に発注することからMD分類というわけです。

お客様は色で買うから、色ごとに揃えようとして外注先に
発注します。
サイズごとに買うから、サイズごとに外注先に発注します。
この色ごと、サイズごとに発注するという行為が分類というわけです。

なんだかややこしいですね。
MD分類を一言で言うと、品揃えです。
VMDのMDに関しては、品揃えと展開が大きな流れですので、
●MD分類でお客様の要望をしっかり分類して外注に発注し仕入れ、
●VMD分類で仕入れたそれらの商品を売場にわかりやすく見つけやすく
展開する
というように覚えておくといいです。

また、MD分類はバックヤードに置かれた分類・・・として考えると
理解しやすいです。
仕入れた商品は段ボール箱という分類で入荷し、倉庫やバックヤードに
置かれますので、その分類がまさにMD分類と言えます。

次は、VMD分類についてお話しますね。(^^)