VMDインストラクターのモニター期間

最近は、VMDインストラクターの資格を取って独立される方が
多くなってきました。

日本に、売場づくりという職業人をたくさんつくることが
当社の狙いなので、それはうれしいです。

でも、VMDインストラクターになったからと行って
即仕事がうまくいくとは限りません。
独立した方のVMDの収益は、クライアントあってのことですので、
まずはクライアントを探すこと。
そして仕事を請け負い、クライアントに満足していただくこと。
そして最後にお金が入ってくるのです。

クライアント満足、
これが大事です。
「先生に来てもらってよかった~」とか
「先生のおかげで売り上げが伸びた!」
となると、お金をもらってお客様も満足して
頂けるという、ダブルのうれしさがみなぎるでしょう。

それがVMD独立後の糧となり、さらに成長していくきっかけになると
思います。

ただ、お金をすぐもらえるのは、VMDの経験が豊富か、以前流通で
売り場づくりに関わっていた方が多いと思います。
VMD未経験で一から独立して仕事をされる方は、最初のお金を取ることが
とても難しいかな、と思います。
そんな時はやっぱりモニター期間が必要ではないかな、と思います。

モニター期間とは、「先生になるための助走期間」です。
VMDインストラクターになって、名刺にその肩書をつければ、
仕事がうまくいことは限らず、やっぱりVMD経験がある人の方が
スムーズに仕事をこなしていきます。

VMDコンサルになって、現場指導や会議室でプレゼンしたり
企画書を書いたりするのは慣れが必要だと思います。
企画書をかけなかったり、プレゼンしたことのない方は
結構いるのではないでしょうか。
本部VMDの方だったら、そういう経験はいくらでもありますが、
販売員だった方や主婦を長くやっている方は、慣れるのに大変だと思います。

その慣れる期間は1年くらいだと思いますが、この期間、
仕事の金額より、「慣れるための時間投資」と考えた方がいいです。

VMDコンサル料を高めに設定して、何も仕事が来ないよりも、
無料にしてどんどん仕事をとって、プランをして、コンサルをして
・・・とどんどん経験を積んでいく。
つまり、時間投資をされた方がいいかな、という感じです。

VMDのお仕事初心者の方、
特に「おうち起業」されているような方は、おススメします。

最初は「見習い価格」で行っている期間だということを
クライアントに言えば、それで失敗しても無料ならクライアントは
文句を言わないはずです。
そのうちに、仕事にだんだん慣れて、それからお金を取った方がいいです。

かくゆう私も創業したての頃は、「無料店舗診断」をよくしていましたよ。
その後、力をつけていき、普通に料金を取るようになったのです。
(今は無料はまったくやっていません、すみません~)

昔はVMDというと、デコレーターの先生に見習いとして入り、徐々に
力をつけていったもの。
今は、デコレーター=VMDではなく、どちらかというと売場づくりの
コンサルタントになりますので、誰かの弟子になる・・・と
いうのが難しい時代です。

だとしたら、自ら「モニターキャンペーン」をして、修行価格を
つけ安くしてたくさんのクライアントを獲得し、たくさんの経験をしていって、
本当のプロになっていけばいいでしょう。

独立している、VMDインストラクターの皆さん、最初はとにかく経験です。
お金は二の次にして、時間を買いましょう。1年二年、モニター期間を設けて
力をつけていくのです。
そしたら、きっとプロのVMD職業人になって大成すると思います。(^^)

頑張ってください。~

VMDインストラクターが使う、売り場作りの言葉

VMDインストラクターがやってはいけないことの中に
「専門用語を使いすぎる」というのがあります。

VMD用語ばかりを使ってスタッフへの現場教育をするケースは
ほとんど、VMDインストラクターが何を言っているのか、
スタッフは思います。

VMD用語は、プロ用語ですので、VMDインストラクターは
VMDを伝える相手のレベルに合わせなくてはいけません。
VMDを知らない方にVMD用語を使っても、相手にとって
ギリシャ語になります。

例えば、
「IPをバーチカルループにして、
色相環順に商品をフェイスアウトして並べてください。
ネガティブスペースは2cmです」
といってもスタッフはわからないでしょう。

専門用語というのは、実はその用語を普段使いしている人にしか
わかりません。
例えば、釣り用語を使った会話を言ってみます。

「ミドルレンジにフローティングしているバスを、サスペンダーで
ツイッチ、バイトさせましょう」と釣りの先生が、釣り初心者に
言っても何のことかわかりません。

この場合、
「池の水面と底の、ちょうど真ん中を泳いでいるブラックバスを
中層を泳がせる疑似餌を使って、糸を急速に引っ張ったり
離したりしましょう。すると、魚が疑似餌を食べてくれますよ」
と言わなければ初心者にはわかりません。

さて、先ほどの「IPをバーチカルループにして、
色相環順に商品をフェイスアウトして並べてください。
ネガティブスペースは2cmです」を
意訳してみます。

「商品の種類ごとに、タテの陳列にくくって、虹色の順番に、商品を
表を前にして並べましょう。商品と商品の間は2cm開けてください」
これが正解です。

わかりましたか。
VMDインストラクターの方は、専門用語を使えばプロ、
と思わないでください。
どんなスタッフ、それが主婦でも学生のスタッフでも、売場づくりを
わかりやすく伝えるのがプロなんです。
専門用語は、プロとプロが会話する場合、スタッフが高度なVMD教育を
受けていている場合以外は、普通の言葉に変換してください。

例えば、現場スタッフを集めた集合教育では、プロ用語はご法度です。
VMD用語を普通の言葉に置き換えて講義します。

講義のレジメもそうです。
よくディスプレイセミナーに使われている、この本も
実はVMD用語はまったくありません。
VP,PP,IPという言葉すらありません。
すべて「陳列」「展示」という言葉で書いています。(^^)

売場塾はVMDプロを目指す方の学校なので、
この専門用語を使いこなす授業が多いです。
専門用語は55以上でてきます。
最初は初心者として売場塾に入ったけれど、
卒業時にはたくさんのVMD用語を知っていて、
それが使いこなせるようになれます。

専門用語を使いこなすことにより、VMDという学問を深く知り、
そのうえで、相手のレベルに合わせて用語を使い分けるように
しましょう。

売り場作りに必要なディスプレイ、何が主役? 

今日は、ディスプレイ用品の中の装飾品の話をします。

装飾品はプロップスといい、次の3つに分けられます。
●オブジェ ・・・比較的大きな装飾品。置きモノ。
花瓶、人形、カップ、造形物など。
●オーナメント ・・・細かい装飾品。おもに散らすもの。
枯葉、ビー玉、貝殻、石など。
●マテリアル ・・・広い範囲で使うもの。敷き布。敷き紙、タペストリ。
板など。

これは何のために使うかというと、
●ディスプレイテーマをよりお客様にわからせる。
●商品イメージを高めるために使う。
●商品を引き立てるために使う。
です。

高級なサンダルだったら、近くにキレイなグリーンがあれば
気分は高まるし、リゾートぽいイメージが醸し出されます。
マテリアルを砂にして、ビーチイメージにするのもいいでしょう。

でもね、です。
プロップス使いすぎは禁物です。
売場塾でもよくいってますが、プロップスをあんまり使いすぎると
商品が死んでしまいます。
つまり、商品が主役のはずのディスプレイが、
プロップスが主役になってしまいます。

SCにいくと、「ここ何を売りたいのかな」と
いうディスプレイにすごく遭遇します。
プロップス数が多いんですね。
プロップスの間に商品が隠れています。
これでは本末転倒です。

VMDインストラクターの方は注意してくださいね。
ディスプレイレッスンをやるときは、プロップスをむしろ減らすくらいの
指導が多いのですが、生徒のウケを狙ってプロップスを多くすると、
商品が目立たなくなります。

よくあるのが、「どれどれ」とインストラクターが生徒のディスプレイを
直すのに、オブジェを多くして「ほら、春らしくなった」とかいうスタイル。
確かに、桜の花をディスプレイに添えるのはいいのですが、
商品であるビールのパッケージが見えなくなっています。
ひどいのになると、ビールの名前が桜に隠れています。
これでは本末転倒。
生徒が「先生、すごーーい」といっているあなたのディスプレイは商品が
主役になっておらず、桜が主役になってしまっています。

こういうパターンを今度の秋葉セミナーではお見せしますよ。(^^)

●秋葉VMD「ディスプレイセミナー」

プロップスを使いすぎずに、商品と少量のプロップスで、
テーマをわからせたり、商品特徴を理解させるディスプレイをつくるのが
プロでしょう。

全国のVMDインストラクターの皆さん、
ディスプレイレッスンがんばってくださいね。(^^)

売り場作りに必要なMDPシートの4適

この間のMDPシートの4適をおさらいしてみましょう。

●MDPシートの4適
最適な商品を ・・・マストアイテム
最適なトレンドと ・・・色・ディティール・コーディネート
最適なテーマと ・・・使うストーリー
最適なディスプレイ方法で ・・・フェイシング 

MDPシートとはなんぞや、ですが、
マーチャンダイズプレゼンテーションシートといいます。
これはディスプレイの指示書なんですが、各社により
表現方法はまちまちです。
お持ちな指示書は次の通り。

●写真
これ、多いです。本部のスタジオでディスプレイをつくり
写真で撮ります。
それを解説書つきで各店に送付。

●3D
これは、コンピュータグラフィックで行う指示書。
オーバルリンクもよく使います。
プレゼンに映えるんですね。この指示書は。
ただ、マネキンのモデリングできる人が限られていて
ほとんどデザイナーがつくります。

●スケッチ
絵心がなくても鉛筆スケッチ等でディスプレイは表現できます。
私もよくやります。
ただ、カッコつける場合は、鉛筆にトレーシングペーパーを
かざしてフェルトペンでなぞり、それをスキャンしてシート化しています。

●イラストレーター
これ使っている人多いではないですか。
イラレ使えないとダメなのですが、電化製品や化粧品みたいな
複雑な形態でもカバーできます。

さて、話は戻り、MDPシートの4適について話します。
上記の表現にこの4適を解説するわけなんです。
これをつけないと、ただの絵に描いた餅になってしまうからです。

スタッフにどうしてこのディスプレイを今つくるのかが明示され、
納得するからです。
写真を店舗に送りつけて、「この通りにして」では話にならないからです。

MDPの4適、ぜひチェックしてみましょう。

VMD部の組織内ポジション

先週の日経MJ見ると、
ロート製薬の売場づくりが大きく載っていました。
ロート製薬、カネボウや資生堂がジり貧なのに、
21期続けて売上高上がっているとは
スゴイです。
化粧品業界では、ロート、コーセー、メナードあたりが
躍進目覚ましいですね。

それはどこもVMDに力を入れているメーカーばかり!
最近は、売場塾受講生、化粧品業界の方、多いです。
これはハリウッド化粧品のVMD担当。

●ハリウッド

新聞によると、ロート製薬は商品開発部と販促部が合体し、
商品開発部が売場をベースにした
商品開発をしているからいい、と書かれていました。
私はそうは思えません。
なぜなら、その考え方は様々だからです。

確かに、商品パッケージや販促物を商品部のデザイナーが
いっしょに考えることはいいんですが、
問題は営業担当とリンクしていないところに問題があるでしょう。

化粧品の現場VMDを直接やっているのは、営業担当か美容部員です。
彼ら彼女らの売場づくりの意見も聞かないといけません。
商品と販促だけで行うと、現場に即した売場づくりが
成り立たないからです。

売場塾卒業生もメーカーの販促担当が多いのですが、
商品部寄りか、営業(販売)部寄りかで
意見がいろいろです。
商品部寄りのVMD担当は楽で、
商品生産から売場まで一貫してデザインできるので
都合がいいようです。

一方、営業寄りのVMD担当は、
現場からの意見が多くてまとめるのにたいへん!!
と言う声が聞かれます。
現場の方が売上を上げるという美容部員や店長さんが
強い組織だとそういう弊害ありますね。
どちらがいいんでしょうか。

結論。

どちらにもつかないのがいいんでしょう。
つまり販促部改め、営業企画室です。
これがいいと思います。

商品部よりのVMD部は、一見よさそうですが、
実は現場からクレームが来ることが多いんです。
POPが合わない、こんなSPツールほしいが作ってくれない、
こんなの役に立たない。うんぬん・・・。
かわいそうに、メーカー販促部が苦労して作ったPOPが
お店に貼られる率は半分以下なんです。
ほとんどゴミをつくっているようなもんでしょう。
まあ、20年広告会社をやってきてPOPをつくっていた私が
いうから間違いはないでしょう。(笑)
ほとんどのお店でメーカーの送ったPOPが使われていないんです。

それを解消するために、最近カルビーはカルネコという
POPシステムをつくって
POP破棄率がほぼ0%という偉業を達成しています。
すごいですね。

●カルネコ

これが、営業企画室といやつです。
それどころか、ここは最近事業部に昇格しています。
つまり会社みたいなもんです。
このカルネコがVMD部の理想ですね。~
VMD部は、商品部や営業部に属さずに、独立した室になる。
これです。
そしてこれこそがアメリカ企業が当たり前にやっていることなんです。

日本のメーカーのVMD担当の皆さん、
がんばってください。

決して「●●部」の下請けにならないでください。(^^)

プロダクツプレースメント

真央ちゃん、お帰り~。(^^)
先週、五輪日本選手団帰ってきましたね。
感動のフィギュア、YouTubeで何回も見ています。

真央ちゃん、本当にやめるのかな。
にわかファンですが、できれば続けてほしい。
葛西選手あたりが、「マオ、年取ってからでもメダル取れるんだぜ」
とか何とか言って説得してほしい。と思いました。

今日も真央ちゃんの帰国をニュースで見ていましたが、
出ていますね。エアウィーブ。

●選手団の帰国

金メダルの羽生選手が軽装で出で来たのですが、
真央ちゃんはすごくたくさんの荷物を押していました。
一番てっぺんにエアウィーブ。
これ、実は、プロダクツプレイスメントと
いう広告手法なんです。

真央ちゃんとこのエアウィーブの写真は、
先週のTVニュースや夕刊、明日の朝刊、
そしてネットニュースなどに大量に流れます。
エアウィーブが写真の中ですごく目立っていて、
これが広告になっています。

例えば、朝日新聞の全国版カラーの名刺大の写真は、
広告に換算すると800万くらいはしそうです。
テレビに15秒移りっぱなしでネットスポット、
しかもゴールデンだと、1本100万。
それが全6チャンネルで4回放映されると、ざっと2400万。
ネットや雑誌その他のメディアを合わせると、
成田空港だけで5000万以上はいったでしょう。

プロダクツプレースメントは、アパレルがよくやっていますね。
ドラマのタレントやお天気姉さんに
アパレルプランドが服を提供していますが、
私は、ドラマ提供より映画やこうしたスポーツの方が
うまいと思います。
ドラマの最後にアパレル各社のロゴが出ますが、
あれほとんど見ていないですよ。
テロップも早すぎて、
小さすぎて「協力スポンサー」多すぎてよくわかりません。

この間話した通り、ギャツビーの映画でシャネルが3億くらい、
プロダクツプレースメント出していますし、
ラルフローレンは、1970代に
同名のギャツビーで超有名プランドになりました。
ドラマの「協力」スポンサーはあまり効果があるとは言えません。

プレスは選択と集中ですね。
その点から行くと、ZARAは世界中の
ネットブロガーにZARAの服を無償提供して
宣伝をしてもらっている、これうまいです。

アパレルのプレス担当の方、がんばってください。
広告は選択と集中です。
エフウィーブ見習いましょう。(^^)

CMのうまい使い道

今日の「アッコにおまかせ」見ていたら、
タレントのCMギャラの
話がありました。

安室奈美恵で1本5000万、松子デラックスで3000万。
キャリーぱみゅばみゅで3000万。

もと広告代理店でCMをたくさん作ってきた私の感想では、
とても安くなりましたね。タレントのギャラは。

バブルのころは例えばサンマで1億。
山田邦子で8000万くらいでした。
今ではこんなに安くなっているんですね。オドロキです。

でも、これがもしかしたら標準価格かもですね。
バブルが異常でした。
あの時は、テレビCM入らなくて困っていましたよ。
テレビCMの枠は全放映時間の1/10までと決まっていたので
広告代理店の枠取り競争でした。

私の前いた広告会社では、超有名タレントを3000万で獲得した
といってその担当は社長賞もらっていましたよ。
これも異常でした。・・・・

スピルバーグにCM演出を1億で依頼すると、それが超安値という
時代でした。時代は変わりました。

アパレルでは、安室奈美恵をアンタイトルが使い、エビちゃんを
サマンサタバサが使っています。
お店に行くと、デカデカとポスターが貼っています。
アパレルでは、特にスポーツウエアや下着メーカーが派手にCMを
放映してますね。

CMを使うと、お客様が店にやってくるということで、サマンサさんなどは
とても効果があるようです。

特にユニクロさんは海外の一流タレントをも使用しているので
その効果は絶大です。
ただ、もと広告代理店のCMプロデューサーとして忠告したいのは
タレントの使い方とVMDとの関係です。

まず第一に、中途半端にCM流すのなら、CM辞めた方がいいです。
CMは1万GRP維持要は流さないと効果は出ないとは、私の経験則です。
みんなが帰宅しているゴールデン以外に1週間に数本打っても効果はありません。
辞めた方がいいです。

1万GRPとは、プレステやコカコーラ、サマンサやユニクロくらいの量です。
1定期間に打つ視聴率の総和です。
一般的な衣料品や日用品はこのくらい打たないと効果がないんですね。

なぜなら、1週間に1.2本ブランドのCMを見たくらいでは、1週間経つと
忘却の彼方だからです。

さて、CMとVMDの関係なんですが、これが連携していないブランド実は多いです。
高価なタレントを使っているのに、売場でその効果が出ていないショップは、
ほとんどタレントをPOPに起用していないからです。

せっかく、プランドのCMを大量に放映しているのに、売場はブランドサインが
設置されているだけで、そのタレントの肖像がありません。
これでは、CMを売っている効果がないのです。

例えば、エビちゃんを「オーバル」というアパレルプランドがCM打っているとします。
百貨店の平場に位置しているオーバルの売場を見てみると、エビちゃんの肖像がありません。
あるのはオーバルのロゴが売場のスミにちっちゃくあるだけです。
こんなブランドのCMとVMDのミスマッチが実はすごく多いんです。
先週もあるブランドに指摘しましたよ。
みんな納得いっていました。

CMを打っている宣伝部はなるほど、テレビ上でオーバルは有名になりましたが、
百貨店では目立たない。それはPOPにタレントを起用していないからです。
起用していても、B6くらいのPOPフレームを売場のスミに置いているだけ。
これではCMをやっている意味はないんです。
エビちゃんをばーーんと平場に置くとお客様は寄って来るでしょう。

このミスマッチの理由は、宣伝部とVMD部がかい離している典型的なミスです。
宣伝部はとにかくチマタで商品ブランドが有名になればいいだけで、
売場への誘導を怠っています。

また、VMD担当はマス広告は関係ないと思っているから、
売場のコーディネートばかり気にします。

これは、アパレルだけではなくて、実はケータイや家電製品、化粧品にも
言えるんです。
「オーバル」というブランドロゴよりも「エビちゃん」というアイドル(偶像)を
出した方がてっとりばやく来店客に伝わるんです。

特に家電や化粧品は、こむずかしい効果や機能を歌うよりも、タレントを売場に
偶像として置いた方がてっとりばやいです。
効果や効能は棚の近くで初めて詳細にPOPで語るといいでしょう。

全国のアパレルVMDの皆さん、もと自分のブランドがCM売っていたら、
マス→売場づくりでタレントをアイコンにするように心かげましょう。
「いやいやタレントのでかいポスターを売場に置いたらショップの品が落ちる」と
思わない方法がいいです。
品をキープしつつ、CMを活かす方法はいくらでもありますから。

後は宣伝部と常にコミュニケとってくださいね。
がんばってください。(^^)

VMD部はあった方がいい?

この間、VMD部はあった方がいいかどうか、話しましたが、
今回はじっくり考えてみようと思います。
VMD部といってもラインの部なので、
営業部、販促部、商品部と連携して、売場づくりの仕事を
担当する部となります。
さて、このVMD部、販促部とどう違うのでしょうか。

徹底的に違うのは、マーチャンダイジング、
つまり売場の運営と数値管理があるかどうか、
品揃えの変更が効くかどうか、が違うところでしょう。

小売店のVMD部の場合は、店舗のビジュアルと品揃えが
連動しているかどうか、つまり
「運営の仕事」「売場キープの仕事」で
一見スーパーバイザーの様な動きになるでしょう。

ただ、スーパーバイザーと違うのは、
「ビジュアルというクリエイティブ仕事」を
やっていることです。
スーパーバイザーは数値管理や人事管理、
施設との調停や品出しが主なので
ショップデザイン、プロモーション、
MDPまで管理は行き届きません。
せいぜいMD、つまり品揃えまでくらいでしょう。

スーパーバイザーは営業部や販売部のラインであり、
店や売場をMDP的に動かす・・・ということは
しないです。
これをするのがVMD部の役目で、変な言い方をすれば、
「MD管理をしつつ、クリエイティブに売場のビジュアルを
変えていく仕事」といえます。

反対に、販促部はPOPツールやパンフ・PR誌などのSPツール作成が主で、
店に販促物を「納品」「イベント」を実施することを主な仕事としています。
つまり、日々の売上成果を監理するところまでいかなく、
「スポット的に店に支援する部」
ということに留まっています。

これが宣伝部になると、テレビ、雑誌、新聞、Webと
いったマス広告に仕事の主眼が置かれるため、
現場などしったことじゃない・・・
ということに極端に言ったらなるでしょう。(^^)

ところが、小売チェーン店にとっては、
「売場のブランディング」ほど大事なものはなく、
マスで宣伝している店に行ってみると、
がっかり!というこはよくある話です。
これは宣伝部やその下請けである販促部と、
VMD部がかい離しているからです。

VMDを知らないスーパーバイザーがいる営業部は手も足も出ないのです。

売場のストアデザインやPOP、そしてMDPほど
ショップブランドを物語っているものはないでしょう。
お客様はマスで見たイメージで店に来るのですから、
その佇まいもブランドでなくてはいけません。

それを仕切るのがVMD部なのです。
いわばショップブランディングのプロデューサーと言えるでしょう。

さて、そのVMD部、聞こえはいいが、
宣伝部や販促部の下請けになっているケースがあります。
これは、ショップデザインやPOPツール、
サイン計画を宣伝・販促部が受け持っていて、
それを実施するのがVMD部ということになっているからです。
これでは宣伝部と販促部の下請けです。

VMD部は、売場の売り上げ管理と
そのビジュアルを日々管理するのが役目ですので、
現場から吸い上げた意見や、計数管理・顧客動態に
沿った考え方で、ショップデザインや
品揃え、店頭販促、ディスプレイを
変えていかなくてはいけません。

早い話が、宣伝部や販促部に対して
物申すくらいのイーブンな立場でないと、
本部→支店→店舗への
ビジュアル伝達は正常にいかないでしょう。

これを改良するために、VMD部よりもVMD室として、
独立した部署にすべきだとの話も多く、
海外の有名ブランドのVMD部は独立して、VMD室になっていることが多いです。
VMD室はハロッズの様に社長室直結というところも多いでしょう。
日本で最近できてきた、「ブランド管理室」に通ずるところがあります。

VMD室になると、ラインの仕事ではなく
、全体監理をする立場にあるため、権限も巨大になります。
欧米のVMD室マネージャーが部下を引き連れて、
肩で風を切るようにデパートを歩いている姿は圧巻です。
ルイ・ヴィトン、スワロフスキー、トミーフィルヒガーなんがすごいですね。

残念ながら、日本のVMD担当などは、
販促部の中のレイアウト課の中のVMD担当・・・という位置の方も
よくあるので、まだまだ欧米の様な「経営戦略を推進するVMD室」の
ようにはいっていないのでしょう。

論より証拠に、1ブランド1VMD担当というのがアパレルにも多いです。
1VMDは一人だけでVMDをきりもりしていかなくてはいけないんです。
だから、トップは、この一人VMDに権限を大いに与え
、給料も大いに与えてほしいと思います。
なぜなら、お店の売上を上げるための大切な部員だからです。

具体的にいうならば、販促部の部長よりもVMD室の室長の階層は上とし、
給料や処遇もアップしてほしいと思います。
そこまでしないと日本の組織VMDは変わらないでしょう。

ということで、日本のVMDの皆さん、
VMD室をつくり、高いお給料を会社からいただいてくださいね。
オーバルリンクは応援しています。

テーマの話

テーマというと、VMDの世界ではディスプレイテーマを指しますが、
それ以外にも、いろいろなテーマがあります。
売場塾の授業ではテーマがたびたび話に出ますが、
すべてがディスプレイテーマの話ではありません。

例えば、IPでは、カテゴリーテーマやエンドテーマ、
グループテーマやコーナーテーマなどがあります。
これ、全部意味が違うんです。

カテゴリーテーマとは、大きな部類のアイテムを集めたときに
出る言葉で、例えば、ドラッグストアなら、風邪薬とか美肌商品とか
トイレタリー用品などがそうですね。
でも、「お風呂リラックスグッズ」や「赤ちゃん衛生用品」とか
アイテムバリバリに固めていない商品群でもカテゴリーテーマというんです。

風邪薬や美肌化粧品などは定番として365日売場が固定されているかも
しれませんが、これら「シーズナル売場」は1週間~3か月で消えていく売場
とも言えます。だから、分類サインで売場にサインを固定せずに、POPを
設置するケースが多いです。

VMDの場合のカテゴリーテーマは、後者のことを指すのが多いですね。
「風邪薬」「美肌」ですと、定番アイテム売場名として全国津々浦々の
ドラッグストアにありますから、VMDコンサルがいなくてもできる売場でしょう。
しかし、いわゆるクロスマーチャンダイジングされたカテゴリー売場というのは
ライフスタイルや土地土地の風習、社会的なイベント、季節の到来といった
お店の置かれている環境に左右れるので、売場のグッドネームが必要です。
そこで、売場のネーミングを考えるプロ、VMDインストラクターの登場!
というわけなんです。

さて、エンドテーマというのは、ワゴンエンドの売場名を決める仕事ですが、
よくあるのが、メーカーお卸1社に丸投げという行動です。
メーカーは、小売店からエンドを借りて、そこに自らの商品を大放出するわけですが、
なにも安売り大量陳列するだけの作業とは限りません。

新作を投下したり、普段とちょっと違った生活提案や使い方提案をしてもいいわけです。
例えば、ニッカが、ウイスキーにあうJAZZCDの売場をリカーフロアのエンドにつくっても
問題ありません。ただし、その場合はニッカがリスクを負ってCDを販売することになりますが。

エンドに、音楽とリカーをIPとしてくくる、というのは
エンドテーマが「ウイスキーとJAZZ」だということなんです。
メーカーを顧客とするVMDインストラクターはこのような
クリエイティブな発想が必要です。

グループテーマというのは、いろいろなブランドを集めて店をつくるようなときに
使う言葉です。
例えば、「家でパーティ」というテーマで、50坪のスペースに
花屋とワイン店とチーズ店とパーティグッズ店を展開したりするような場合です。
グルーブというのは、百貨店の婦人服フロアで言う各メーカーブランドのグループを
指しますので、広さは、フロアの1/3くらいのスペースに相当します。

例えば、ワコールとグンゼとトリンプを集めて、肌着グループスペースを展開するような
モノだと考えてください。これがグループというスペースです。
これは、「下着」がテーマになっていますが、先ほどのは「家でパーティ」がテーマなので
そういうメーカーブランドを招集するわけです。

ということで、今日は「テーマにはいろいろある」ということでした。
おしまい!!

女性の新しい職業 VMDインストラクター

先週は、半期の見直し日でした。
その日は朝から電卓はじいていましたよ。

今年度はなんとなく明るいのですが、
ひとつ発見がありました。

それはVMDパートナー事業が伸びいていることです。
この事業は、数年前から続けていて、売場塾を卒業して資格を取った
VMDインストラクターにVMDコンサルをしていただく事業ですが、
前年伸び率が30%超といちぢるしいです。
オーバルリング全事業の売上予算にかかるウエートが
かなり高まってきました。
VMDインストラクターの皆さん、ありがとうございます。

これは売場塾の社会貢献の一環として、VMDインストラクターを起用して
●VMD研修 ●VMDコンサル ●ディスプレイ審査 ●店舗診断
などをしていただく事業です。
かなーり、活発になりました。
おそらく、就職転職、リクルート、斡旋などのコンシェルジェ含めると
時価は2倍になるでしょう。

貢献の目的は、●女性の仕事を増やす ●新しい職業を創造する
●独立できる女性をつくる そして、●快場を増やす ことです。
昨年度参加したVMDインストラクターはのべ100名以上です。

VMDインストラクターを取った方の仕事の仕方はこちら。

●VMDインストラクター資格の活かし方

今までになかった、女性の職業を創生しています。
というか、男性でもけっこうですよ。もちろん。

VMDインストラクターの皆さん、
日本中に快場をつくるために、
お互いがんばりましょう。(^^)