VMD部はあった方がいい?

この間、VMD部はあった方がいいかどうか、話しましたが、
今回はじっくり考えてみようと思います。
VMD部といってもラインの部なので、
営業部、販促部、商品部と連携して、売場づくりの仕事を
担当する部となります。
さて、このVMD部、販促部とどう違うのでしょうか。

徹底的に違うのは、マーチャンダイジング、
つまり売場の運営と数値管理があるかどうか、
品揃えの変更が効くかどうか、が違うところでしょう。

小売店のVMD部の場合は、店舗のビジュアルと品揃えが
連動しているかどうか、つまり
「運営の仕事」「売場キープの仕事」で
一見スーパーバイザーの様な動きになるでしょう。

ただ、スーパーバイザーと違うのは、
「ビジュアルというクリエイティブ仕事」を
やっていることです。
スーパーバイザーは数値管理や人事管理、
施設との調停や品出しが主なので
ショップデザイン、プロモーション、
MDPまで管理は行き届きません。
せいぜいMD、つまり品揃えまでくらいでしょう。

スーパーバイザーは営業部や販売部のラインであり、
店や売場をMDP的に動かす・・・ということは
しないです。
これをするのがVMD部の役目で、変な言い方をすれば、
「MD管理をしつつ、クリエイティブに売場のビジュアルを
変えていく仕事」といえます。

反対に、販促部はPOPツールやパンフ・PR誌などのSPツール作成が主で、
店に販促物を「納品」「イベント」を実施することを主な仕事としています。
つまり、日々の売上成果を監理するところまでいかなく、
「スポット的に店に支援する部」
ということに留まっています。

これが宣伝部になると、テレビ、雑誌、新聞、Webと
いったマス広告に仕事の主眼が置かれるため、
現場などしったことじゃない・・・
ということに極端に言ったらなるでしょう。(^^)

ところが、小売チェーン店にとっては、
「売場のブランディング」ほど大事なものはなく、
マスで宣伝している店に行ってみると、
がっかり!というこはよくある話です。
これは宣伝部やその下請けである販促部と、
VMD部がかい離しているからです。

VMDを知らないスーパーバイザーがいる営業部は手も足も出ないのです。

売場のストアデザインやPOP、そしてMDPほど
ショップブランドを物語っているものはないでしょう。
お客様はマスで見たイメージで店に来るのですから、
その佇まいもブランドでなくてはいけません。

それを仕切るのがVMD部なのです。
いわばショップブランディングのプロデューサーと言えるでしょう。

さて、そのVMD部、聞こえはいいが、
宣伝部や販促部の下請けになっているケースがあります。
これは、ショップデザインやPOPツール、
サイン計画を宣伝・販促部が受け持っていて、
それを実施するのがVMD部ということになっているからです。
これでは宣伝部と販促部の下請けです。

VMD部は、売場の売り上げ管理と
そのビジュアルを日々管理するのが役目ですので、
現場から吸い上げた意見や、計数管理・顧客動態に
沿った考え方で、ショップデザインや
品揃え、店頭販促、ディスプレイを
変えていかなくてはいけません。

早い話が、宣伝部や販促部に対して
物申すくらいのイーブンな立場でないと、
本部→支店→店舗への
ビジュアル伝達は正常にいかないでしょう。

これを改良するために、VMD部よりもVMD室として、
独立した部署にすべきだとの話も多く、
海外の有名ブランドのVMD部は独立して、VMD室になっていることが多いです。
VMD室はハロッズの様に社長室直結というところも多いでしょう。
日本で最近できてきた、「ブランド管理室」に通ずるところがあります。

VMD室になると、ラインの仕事ではなく
、全体監理をする立場にあるため、権限も巨大になります。
欧米のVMD室マネージャーが部下を引き連れて、
肩で風を切るようにデパートを歩いている姿は圧巻です。
ルイ・ヴィトン、スワロフスキー、トミーフィルヒガーなんがすごいですね。

残念ながら、日本のVMD担当などは、
販促部の中のレイアウト課の中のVMD担当・・・という位置の方も
よくあるので、まだまだ欧米の様な「経営戦略を推進するVMD室」の
ようにはいっていないのでしょう。

論より証拠に、1ブランド1VMD担当というのがアパレルにも多いです。
1VMDは一人だけでVMDをきりもりしていかなくてはいけないんです。
だから、トップは、この一人VMDに権限を大いに与え
、給料も大いに与えてほしいと思います。
なぜなら、お店の売上を上げるための大切な部員だからです。

具体的にいうならば、販促部の部長よりもVMD室の室長の階層は上とし、
給料や処遇もアップしてほしいと思います。
そこまでしないと日本の組織VMDは変わらないでしょう。

ということで、日本のVMDの皆さん、
VMD室をつくり、高いお給料を会社からいただいてくださいね。
オーバルリンクは応援しています。

テーマの話

テーマというと、VMDの世界ではディスプレイテーマを指しますが、
それ以外にも、いろいろなテーマがあります。
売場塾の授業ではテーマがたびたび話に出ますが、
すべてがディスプレイテーマの話ではありません。

例えば、IPでは、カテゴリーテーマやエンドテーマ、
グループテーマやコーナーテーマなどがあります。
これ、全部意味が違うんです。

カテゴリーテーマとは、大きな部類のアイテムを集めたときに
出る言葉で、例えば、ドラッグストアなら、風邪薬とか美肌商品とか
トイレタリー用品などがそうですね。
でも、「お風呂リラックスグッズ」や「赤ちゃん衛生用品」とか
アイテムバリバリに固めていない商品群でもカテゴリーテーマというんです。

風邪薬や美肌化粧品などは定番として365日売場が固定されているかも
しれませんが、これら「シーズナル売場」は1週間~3か月で消えていく売場
とも言えます。だから、分類サインで売場にサインを固定せずに、POPを
設置するケースが多いです。

VMDの場合のカテゴリーテーマは、後者のことを指すのが多いですね。
「風邪薬」「美肌」ですと、定番アイテム売場名として全国津々浦々の
ドラッグストアにありますから、VMDコンサルがいなくてもできる売場でしょう。
しかし、いわゆるクロスマーチャンダイジングされたカテゴリー売場というのは
ライフスタイルや土地土地の風習、社会的なイベント、季節の到来といった
お店の置かれている環境に左右れるので、売場のグッドネームが必要です。
そこで、売場のネーミングを考えるプロ、VMDインストラクターの登場!
というわけなんです。

さて、エンドテーマというのは、ワゴンエンドの売場名を決める仕事ですが、
よくあるのが、メーカーお卸1社に丸投げという行動です。
メーカーは、小売店からエンドを借りて、そこに自らの商品を大放出するわけですが、
なにも安売り大量陳列するだけの作業とは限りません。

新作を投下したり、普段とちょっと違った生活提案や使い方提案をしてもいいわけです。
例えば、ニッカが、ウイスキーにあうJAZZCDの売場をリカーフロアのエンドにつくっても
問題ありません。ただし、その場合はニッカがリスクを負ってCDを販売することになりますが。

エンドに、音楽とリカーをIPとしてくくる、というのは
エンドテーマが「ウイスキーとJAZZ」だということなんです。
メーカーを顧客とするVMDインストラクターはこのような
クリエイティブな発想が必要です。

グループテーマというのは、いろいろなブランドを集めて店をつくるようなときに
使う言葉です。
例えば、「家でパーティ」というテーマで、50坪のスペースに
花屋とワイン店とチーズ店とパーティグッズ店を展開したりするような場合です。
グルーブというのは、百貨店の婦人服フロアで言う各メーカーブランドのグループを
指しますので、広さは、フロアの1/3くらいのスペースに相当します。

例えば、ワコールとグンゼとトリンプを集めて、肌着グループスペースを展開するような
モノだと考えてください。これがグループというスペースです。
これは、「下着」がテーマになっていますが、先ほどのは「家でパーティ」がテーマなので
そういうメーカーブランドを招集するわけです。

ということで、今日は「テーマにはいろいろある」ということでした。
おしまい!!

女性の新しい職業 VMDインストラクター

先週は、半期の見直し日でした。
その日は朝から電卓はじいていましたよ。

今年度はなんとなく明るいのですが、
ひとつ発見がありました。

それはVMDパートナー事業が伸びいていることです。
この事業は、数年前から続けていて、売場塾を卒業して資格を取った
VMDインストラクターにVMDコンサルをしていただく事業ですが、
前年伸び率が30%超といちぢるしいです。
オーバルリング全事業の売上予算にかかるウエートが
かなり高まってきました。
VMDインストラクターの皆さん、ありがとうございます。

これは売場塾の社会貢献の一環として、VMDインストラクターを起用して
●VMD研修 ●VMDコンサル ●ディスプレイ審査 ●店舗診断
などをしていただく事業です。
かなーり、活発になりました。
おそらく、就職転職、リクルート、斡旋などのコンシェルジェ含めると
時価は2倍になるでしょう。

貢献の目的は、●女性の仕事を増やす ●新しい職業を創造する
●独立できる女性をつくる そして、●快場を増やす ことです。
昨年度参加したVMDインストラクターはのべ100名以上です。

VMDインストラクターを取った方の仕事の仕方はこちら。

●VMDインストラクター資格の活かし方

今までになかった、女性の職業を創生しています。
というか、男性でもけっこうですよ。もちろん。

VMDインストラクターの皆さん、
日本中に快場をつくるために、
お互いがんばりましょう。(^^)

売場塾のワークショップが多い理由

オーバルリンクの売場塾ワークショップは
どうしてこんなに用意してあるのでしょう。
売場塾基本コースの半分の時間がワークショップです。
ワークショップとは実技のことです。

答えは簡単!VMDはやってみないとわからないからです。

本やブログを読んでもVMDの知識は受けられます。
でも一方通行で教えられたままだと、ふんふんと内容はわかっても
実際の売場に立つとわからないんです。

VMDってやってみないとわからないんですね。
だから、55のフレームワークを教えることに「やってみて」
と実技用のワークショップやテストがあるんです。

やってみることにより、本当に自分の身になったのか確認できます。
ラジオ英会話を聴いていても外国人と話しないと
英語が上達しないのといっしょなんです。

例えばですが、お客様買い方で陳列が変わるIPですが、
これを理論だけ壇上で言っても生徒はなかなか会得できません。
服の買い方が、色→サイズ→柄になっていたのが
サイズ→柄→色に変化した場合の陳列はどうなるのか
実際にワークショップしてみるとできない方が多いです。

IPには「お客様の買い方が変化するとくくりもかわる」という
理論があり、これが分からない人が多いです。
テストを毎回していてもできない方は半分近くいます。
だから、私たちはテストやワークショップで実際にやってみていただくんです。

売場塾のワークショップは全部で60以上用意しています。
そのうち40くらいを基本コースで使っています。
実技主体の売場塾。VMDは習うより慣れろ!です。(^^)

VMD職業の儲け方 

今日は、VMD職業としての儲け方をお話ししましょう。

卒業生の多くがVMDインストラクターとして活躍しています。
半数が企業のVMD担当として、半数が独立開業なんですが、
そもそもVMDの職業単価とはいくらなのかという質問が卒業生から
多く寄せられます。

「企業からVMDの引き合いがあったが、
いくらに設定していいか わからない」と
いう卒業生が多いです。それに対する考え方を伝授しましょう。
答えは、

「仕事の対象と中身によって、料金設定は違う」ということです。

独立開業している卒業生のだいたいの
VMDコンサルティング価格設定によると、
日給で1.5万~30万。
プランニングで1.5万から150万の差があります。
これはどう考えたらいいか?

まず考えみましょう。
日給コンサルだとして、個人商店へのコンサルと
大企業のコンサルとでは
中身が全く違います。
また、小売企業の社長にコンサルする場合と
販売員にコンサルする場合と
目的がそもそも違います。

もうお分かりでしょう。
個人商店のVMDコストと、
国内に500店舗もっている小売チェーン店とでは
VMDコンサルの中身が違います。
個人商店は、クリスマスのディスプレイを
ゴージャスにするためのVMD、
小売チェーン店は、500店に広げられる
VMDシステムです。

また、小売企業の社長にコンサルする場合と
販売員にコンサルする場合は、
対象者によるVMD目的が違います。
小売企業の社長は、ディスプレイのよしあしなんかどうでもいいです。
VMDを導入することによって、「いかに効率よく儲かるか」
「自社ショップブランドが消費者に受け入れられるか」なんです。

販売員のVMD目的は、
いかにお店の立たずまいをよくするか、
季節季節により、
楽しいディスプレイをつくりお客様を楽しませるか?
です。

社長、販売員により共通目標
「どんな環境でお客様が買い物したがっているか、
を分析し、そんなお客様を満足させる快場をつくる」
ことは同じなんですが、
目的がそもそも違うんです。

だから、それに対する価格設定も違います。
悲しいかな、それを認識していない場合が多く、
どんな対象・どんな中身でも
料金設定を同じにする方がいます。
だから、私に「いくらに設定したらいいの?」
と訊いてくる方に対して
簡単によくある価格を答えますが、
もう少し「だれが対象」で「どんな中身か」
いうといいです。

よくあるのが、A社の価格設定より安くする・・・と
いうことですが、
これはどうなのかな、と思います。

よく考えてみてください。
今でもアメリカから有名なVMDコンサルが
百貨店のコンサルに来ますが
日給60万はとっているんですよ。
しかも、通訳と一流ホテルに宿泊なので、
1回呼ぶと100万かかっています。

この価格設定に支払う百貨店も百貨店ですが
、そもそも自社内でVMDノウハウを育てず、
外に丸投げするというカタチは大手企業に
よくあることだと思います。
だから、VMDインストラクターという、
「VMDを教えることにより企業内にVMDノウハウを蓄積するしくみ」
を売場塾で作ってきているんですが。

あともうひとつの課題は、
今持っている資格の既得権でVMDの価格設定を
しているケースです。

例えば、インテリアーコーディネーターや
カラーコーディネーターには
相場があり、インテリアコーディネーターで家具の10%、
もしくは日給5万、
カラーコーディネーターで日給3万など
、決まっているケース。

そういう人は、VMDコンサルの日給も
インテリアやカラーの日給と同じにしてしまいます。
これは考え方がよくないです。
VMDはそれらと別物と考えましょう。

だから、VMDコンサルで高い部類の日給を
取っている方は、経営コンサルの方が多いです。
日給は30万。
これも経営コンサルの日給からスライドしているんです。

よくある間違いがデコレーターさんです。
デコレーターの日給は3万前後が多いため、
VMDインストラクターの資格を取ってからも
その日給にコンサル料金をスライドしてしまいます。
これもやめた方がいいです。

そもそも、デコレーターは、
「時間内に装飾をする」価格であり、
VMDインストラクター
「VMDを教えることにより社内にノウハウを蓄積する」
を売り物にしてるので、
単なるディスプレイ教室に留まらない方がいいでしょう。
それではデコレーターの延長になってしまいます。
VMDはデコレーターと違うんです。

わかりましたか。

VMDインストラクター価格は、
デコレーターともカラーコーディネーターとも
違うんです。
詳しくは、VMDインストラクター指導コースでお話ししますが、
VMDという職業について少し考えみるのもいいですね。

それではまた。

セミナーという言葉は長期的な教育には使わない

VMD教育は輪廻しないとダメですね。

例えば年一回VMDセミナーしたところで、1か月経てば社員は
ほとんど忘れてしまうでしょう。
VMDセミナーの後のフィードバックOJTレーニング、
そして3か月後のVMDセミナーとつなげていかなくてはダメなんです。

その場合、もはやセミナーというよりも研修、トレーニングと
名前を変えた方がいいかもしれません。
セミナーというと単発的な感じがします。
3か月ごとのトレーニング集合研修と言った方がいいでしょう。

OJTで大事なのは、報告書です。
もしかしたら現場トレーニングよりも大事です。
これがないと、次の研修に生かすことはできません。
よくネタが切れてしまったというVMDトレーナーがいますが、これは間違い。
報告書が積み重なっていけば、それがノウハウになるんです。
新しいノウハウに。

報告書をそのまま寝かしてしまっているVMDトレーナーは本末転倒。
能力は、報告書編纂の仕方にありました。
写真のBefore Afterの宝の山から整理整頓して、ノウハウを導き出すんです。

ここら辺は、VMDインストラクター指導コースでみっちり教えていますが
VMD教育の輪廻は、集合教育→OJT→報告書→新しいノウハウ→集合教育・・・と
まわっていかなくてはいけないんです。

自社で行うVMD研修をセミナーというのはやめた方がよいでしょう。
それは社員のノウハウをアップさせるトレーニングなんです。(^^)

MUJIのPP固定棚

MUJIさんのMDPは、優秀ですね。
展示棚が固定されている店舗が多くて、SCなど天井が高い店は
ほぼ100%、固定されています。

さて、このMUJI、北千住オフィスの前にありますが
毎週PPが変わっているのに、どうして変わった感がないのか
不思議なのですが、最近わかってきました。

それは、MUJIさんの商品は色がすべて絞り込まれているので
色による変わった感がしない、ということです。
MUJIさんのアパレルの色や家具の色はすべてアースカラーで
中間色が多いので、たとえ服のカタチが変わっても、遠目では他のアパレルよりも
変わった感はしないですね。。。。

これは、店の政策なので仕方がありません。その代わり、これを払しょくするために
POPボードを多用して、変わった感を演出してます。
こんな試みは、他のアパレルではみられないでしょう。

MUJIさんのPOPボードは、イメージ写真を1/3以上取っているので、
商品がいつも中間色でも、カラフルできれいです。
POPボードをPP固定棚に多用することで、売場の変わった感を演出しています。
これはMUJIさんの万国共通の試みですね。
とても面白いと思います。

厚さ7mm厚のPOPボードは、時にはプロモーションPOP、時には分類POPとして威力を発揮しています。
MUJIさん頑張ってください。明日も買いに行きます。(^^)

見切り品の場所

今日は、見切り品の場所についてお話ししましょう。
見切り品とは、販売パークが過ぎて、処分期に入った商品のことです。
アパレルではマークダウンといいますね。

見切り品の場所は下記の5つに分けられます。

●移動せず、30%OFFのタグまたはプライスカードを商品につける。
●処分ゾーンに移動する(見切りゾーン)
●処分棚に移動する(見切り棚)
●処分什器に移動する(見切りコーナー)
●コネクトポイントに移動

それぞれに長所・短所はあります。
●移動せず、30%OFFのタグまたはプライスカードを商品につける。
これから行ってみましょう。
これは、お客様はタグまたはプライスカード(シール)を見て判断するので
処分商品と出会える確率は他の場所と比べて数段落ちます。
つまり、たまたま見つけた!という確率なのです。

お店の表面的には、特売をしている感じには見えず、すべてプロパーの商品に
見えますが、食器を裏返してみて、特売に気づく・・・というパターンです。
これはあまり好ましくありません。
特売かプロパーか、当たるも八卦となり、特売目的の人は探しにくく、
また通常客の場合は裏切られた気分になります。

これを払しょくするために、POSレール部分のプライスカードの色を変えて
特売か定価かすぐにわかるようにします。
スーパーなどでよくやっていますね。
また、POSレールがなくても、商品の目立つところに「特売マーク」をつける方法もあります。

いずれにしろ、このタイプは、商品付近を見てすぐわかる工夫が必要になります。
次に処分棚に移動する方法です。
●処分棚に移動する(見切り棚)

見切り棚は、棚ごと丸ごと特売品にする方法です。
棚は、アイテム別、コーディネート別、色別、ブランド別など
バーチカルにくくられている場合が多いです。
ゴールデンゾーンは、大人の場合、70cmから120cm位の見やすく取りやすい
棚をいいますが、ここに売りたい商品、売れる商品、人気商品を置きます。

ところが、売れなくなり、マークダウンを余儀なくされた商品は、ゴールデンゾーン外に見切り棚として移動されます。特に多いのが、下に下に移動するケースです。
一番見にくい棚に移動します。そして、最後には最下段に行き、それからロスになります。廃棄ですね。

これはスーパーや個人商店、中古品店などに多いです。
次は、●処分什器に移動する(見切りコーナー)です。
見切りコーナーは、専門店に見受けられます。
ユナイテッドアローズやビームスみたいなラグジュアリな店でもしています。
什器単位なので、グループ区分、つまりテイストグループですと、
フォーマルグループの1.2什器、スポーツカジュアルグループの1.2什器という単位になります。

これが、アイテム別グループですと、シャツグループ、ブルゾングループ、ニットグループごとの
処分什器ということになります。
おおよそ、什器の上に「Sale」と書いてあるのでわかりやすいです。

次は●処分ゾーンに移動する(見切りゾーン)です。
これは、フロアが大きく、単品販売もしている量販店に多いです。
ユニクロやH&MみたいなSPA、ダイエー、イトーヨーカドーのようなGMSで見受けられます。
ゾーンがすべてマークダウン品です。今の時期、けっこうやっていますよ。

利点として、特売品好きなお客様に好まれますし、マグネット売場にもなり、吸引率はいいのですが、ストアブランドとしてのグレードがオチてしまいます。
なので、廉価フロアやブランドならいいのですが、ラグジュアリブランドやセレクトショップは
あまりやるべきではないでしょう。

例えばローリーズファームだったらいいかもしれませんが、イエナやツゥモローランドだったら
やるべきではないかな、と思います。

最後に●コネクトポイントに移動の話です。
これはこの間、お話ししたからよいですか?
読まなかった方はリクエストください。(^^)
それではおやすみなさい。

結論、一番いいのがマークダウンしないことですね。
グッチやシャネルの様に・・・。
まあ、難しいとは思いますが。

すべてPPつくればいいということではない。

今日は、PPについて話します。
先々週、ディスプレイセミナーを秋葉でやりました。
多くの方に来場いただきありがとうございました。(^^)

●ディスプレイセミナー

そのディスプレイセミナーの後になんなんですが、
なんでもかんでもPPつくれはいいというものではない・・・というお話をします。

売場塾のMDPの章を終えたり、ディスプレイセミナーを終えると、
PPを作りたがる方が多いです。(^^)
これはまあ、悪いことではないのですが、PPの本質を知るといいと思います。
PPは、島什器や壁面、柱でつくられる、来店客を長時間滞在させる重要な
「回遊させるディスプレイ」ですが、あくまで「回遊」なんですね。

「回遊」の目的が店内で達成されるのであれば、無理にPPをつくることはないと思います。
例えば、IPをそのまま天井までつくる「ウォーターフォール」をしてもいいですし、
壁紙と棚を豪華な色に代えてもいいです。
また、プロモーションPOPを置いたり、デモガールを
置かせてもいいのです。

PPをつくることを目的にしてはいけません。
ディスプレイ制作が目的になってしまいます。あくまてせ、お客様を回遊させないと意味はないです。
だから、すごく小さいミニカーをPPに置いたり、
棚の下からやたら商品を持ってきて三角形にしてもダメなんです。

MUJIさんやビームスさん位に戦略的に
PPを設置するというならいいのですが、
なんでもかでも2100高さの棚にスペースを開けて
PPを無理に作ってもダメなんです。
ディスプレイポリシーが必要でしょう。
それは、展示と陳列は必ず分けるように空間が設定されている・・・・とか
グループやゾーンの入口にはPPをつまり、
ゾーンの世界感を醸し出す・・・みたいな
決まりです。

それは、今度の第37期でもお話ししますね。
事例もいくつか出しますよ。

今度受講される皆さん、楽しみにしてください。(^^)

サービス業のVMD

サマンサ

先週休日は、サマンサタバサのスイーツが

ランチ代わりでした。

ぺろりといってしまいました。

 

サマンサタバサのように、店内にカフェ部門をつくり、

食べ物で収益立てているお店増えてきましたね。

ユナイテッドアローズやビームスもやっています。

 

さて、その逆にカフェで物販をされるところも増えています。

代表格がスターバックス。店内でCDや書籍、マグカップなど

飲食の商品も売っています。

実は、この収益、スタバにとってバカにならなくて、経営を左右する

大切な収益源なんです。

 

 

そこで、問題です。

スタバの店頭にある物販スペースの売上は、

お店全体のどのくらいを占めるでしょう?

 

1.50%、2.30%、3.10%。どれでしょう。

 

答えは!!

 

2.30%です。

そうなんです。物販スペースの売上はすごくあるんですよ。

これはドトールが10%に対して高い比率です。

だからスタバはVMDが大切なんです。

 

では、次のクエスチョン!!

美容院の店頭にある、シャンプーやリンスの売上は

店舗の売上の何%を占めるでしょう。

ロレアルやアヴェダのような海外ブランドの場合です。

 

1.40%、2.30%、3.10%。どれでしょう。

 

答えは!!

 

1.40%です。

 

そうなんです。

海外ブランドのシャンプを売っている美容院は

40%が物販のシェアなんです。

だから、モルトベーネさんの様に、化粧品メーカーが

VMDを導入するわけです。

●モルトベーネディスプレイコンテスト

 

売場塾には、このような店頭物販スペースの収益を上げたくて

VMDを勉強に来ている会社の方、多いです。

特に、美容院やホテル、カフェやレストランで、物販スペースの収益を

上げたいメーカーの方です。

 

これもそうですね。

●メルセデスベンツ

メルセデスベンツさんの物販部門のVMD事例です。

 

これはヤナセさんのようなショールームで、ベンツコレクションスペースを

展開して、お店の収益を上げるVMDです。

前年売上比率は、実に135倍にもなるんですよ。(^^)

 

 

今日は、サービス業の店頭物販スペースVMDの話でした。